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遺品・生前整理

衣類の遺品整理ができない!服の処分方法を解説

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衣類の遺品整理の画像1

近親者や親しい人が亡くなった後、悲しみも癒えないうちに遺品整理をしなければならないことがあるでしょう。
それらの遺品は思い出が詰まっているものでもあります。

しかし、使う人がいなくなってしまった以上はやはりそのまま置いておいても仕方ありません。
特に衣類はサイズも趣味も自分には合わないことが多いですから、結局は何らかの形で処分することになるでしょう。

整理の際、どのような基準で処分の判断をしていったらよいのでしょうか。
そこでここでは故人の衣類の遺品の整理のポイントを解説します。

目次

■故人の遺品の洋服などの片付けのポイントは?
・思い出の衣類は処分する前に写真にとっておく
・遺言書がないかどうか確認する
・遺族があとで後悔することのないように慎重に行う
・まずは貴重品を探す
・遺族が引き取るのは「本当に必要なもの」

■衣類の処分方法
・自分で処分する
・寄付する
└施設へ寄付する
└海外へ寄付する
└美術館や博物館へ寄贈する
・専門業者の買取に出す
・リサイクルショップに持ち込む
・フリマなどで売る
・人にあげる
・自分で着る

■亡くなった人の服を、気持ちの整理がつかずを処分できない場合は
・形見分けの会を開く
・遺品整理の専門家に委託する

■まとめ

故人の遺品の洋服などの片付けのポイントは?

衣類の遺品整理の画像2
ではまず最初に故人の遺品の洋服などの片づけ方のポイントを解説します。

思い出の衣類は処分する前に写真にとっておく

その際に1番困るのは、もう2度と誰かが着ることはないとわかっていても、しかし思い出が詰まっているので捨てられないという洋服です。
たとえば自分の入学式の時に着て来てくれた洋服や、自分がプレゼントして喜んでくれた服など捨てるには忍び難いでしょう。

そのような衣類は写真に収めたうえで処分してはどうでしょうか。
そうすればいつでも見返せて思い出を蘇られせることができます。
何より写真はデジタルデータですから場所を全く取りません。

遺言書がないかどうか確認する

衣類を処分する前に衣類に関する遺言が残されていないか確認しましょう。
よくあるケースは、故人の遺志で、「どの洋服を誰にあげたい」というようなことが遺言に書いてある場合です。
故人の遺志を尊重するためにはそれらを確認したうえで、処分の判断をしていくことが必要です。

特に衣類の中には高価で価値のあるものもあります。
それらを自分の判断で捨ててしまうと、あとで形見分けなどの時に親族間のトラブルにもなりかねません。
それらの衣類の行く先も遺言書で示されていることが多いので、まず遺言書が残っているかどうかを探して、そのうえでしっかり確認するようにしましょう。

遺族があとで後悔することのないように慎重に行う

そして何よりも肝心なのでは、よく考えて処分を決めるということです。
その場の勢いで「すべて処分!」などとしてしまうと、後になってあれを残しておけばよかった、と後悔することもよくあるのです。
ですから残しておくことを推奨するわけではありませんが、瞬時で判断しないでよく必要性を見極めましょう。

まずは貴重品を探す

さらに衣類の中に「貴重品」が一緒にしまわれていこともあります。
貴重品とは、貴金属類だけではなく、以下のような法的な対処が必要なものです。

・印鑑、実印
・銀行の預金通帳、キャッシュカード
・マイナンバーカード、印鑑証明カード
・年金手帳、年金関連書類
・生命保険、損害保険の証書
・土地や家などの不動産登記簿や権利証
・株などの有価証券、金融資産に関する覚え書やメモ
・貴金属や宝飾品、金の延べ棒など換金性の高いもの
・健康保険証、運転免許証、パスポートなどの個人証明書類
・電気、水道、ガスなど公共料金の領収書や請求書
・電話、インターネットの領収書や請求書
・借用証や金銭貸借契約書などの借入金に関する書類、契約書、証文

遺族が引き取るのは「本当に必要なもの」

とはいえ遺品の処分の原則は「本当に必要なもの」だけを残すことです。
「もしもの場合あった方がよいかも」というものは高い確率で使わないまま、今度は自分の子供や孫などの次代に引き継いでしまったり、結局再度処分の作業をしなければならなくなる、ということがほとんどなでのです。

ですから残すものは明確な使い道があるもの、本当に必要なもの、写真では代えがたい思い出の品などに限定しましょう。

衣類の処分方法

衣類の遺品整理の画像3
では遺品のうち処分することが決まった衣類はどのようにしたらよいのでしょうか。
具体的には以下の方法があります。

自分で処分する

1つは自分で資源ごみの日に出したり、専門のゴミ回収業者に依頼して、処分する方法です。
資源ごみの分別の基準や出し方に関しては自治体によって決まったルールがありますから、それらを事前に確認するようにしましょう。

捨て方はあとで自分でゴミの回収場所まで運ぶことを考えると、あまり大きなごみ袋に入れることは返って大変です。
ですから、45リットルクラスのビニールのごみ袋を使用するとよいでしょう。
もちろん自治体でごみ袋の指定がある場合はそれを使うのが鉄則です。

寄付する

またまだ着られそうな衣類や換金できそうな衣類は、いろいろな施設や団体に寄付する方法もあります。
それは故人の遺徳をより有効に生かし、供養することにもつながります。具体的には以下のような団体です。

施設へ寄付する

1つは児童養護施設や、難病の子どもの治療施設へ寄付することです。
衣類のほかに家具、家電製品、布団などの生活必需品も寄付できます。

寄付した品物は、施設の中で利用されたり、施設を卒業する人の生活物資に利用されたります。

ただし何でも寄付すればよいということではありません。
基本はきれいなもの、そして特に肌着や靴下などの場合は未着用ものに限ります。
ですからまずは施設が何を求めているのかを、自治体や施設を運営している団体のサイトなどで確認しましょう。

海外へ寄付する

また日本国内だけではなく、世界にも貧困に苦しむ人たちがたくさんいます。衣服や生活用品はその人たちの役にも立ちます。家具や家電製品など現地では使えないもの、あるいは貴金属などを換金してそのお金で困っている人たちを助けている団体もあります。

たとえば以下の組織は幅広い物品の寄付を募っていますので、参考にしてみたください。

「国際社会支援推進会ワールドギフト」http://world–gift.com/index.html

美術館や博物館へ寄贈する

衣類では少ないですが、遺品が学術的、あるいは歴史的に価値があるものだった場合や、有名な画家、彫刻家、芸術家に関連する品物の場合は、「相続財産」だと税務署から判断されることもあります。

その場合、自分の手元に残してしまうと相続税が発生します。
その品物の価値によってはかなりの高額の相続税を納めなければならないこともあり得ます。

そう言う時には美術館や博物館に寄贈する方法も考えましょう。
寄贈した品物の相続税は免除されます。

ただし「寄付」と「寄贈」は税法上明確に違いますので念のため確認しましょう。
まず「寄付」は公共団体、公共事業などに無償で贈ることを指し、この場合は贈与税が発生します。

これに対して「寄贈」は、学校、図書館、美術館、博物館などの教育機関や医療機関に物品を贈ることを言い、この場合は相続税も贈与税も発生しません。

ですから、よほどある特定の施設に引き継ぎたい場合を除いて、基本は寄付ではなく、「寄贈」をするようにしましょう。

専門業者の買取に出す

自分で処分したり、寄贈したりしないで、専門の買取業者に出して換金する方法もあります。

特に衣類だけではなく、指輪、ネックレスなどの貴金属や宝飾品はまずプロに査定してもらいましょう。
金銭的な価値が分かっていれば、高価なものを勝手に処分して親族間でトラブルになったり、あとで相続税が発生したりすることを防げます。

貴金属はそのまま使わなくてもリフォームして活用する方法もあります。
たとえば指輪をネックレスにするなどです。
リフォームを考える場合は宝飾品店やデパートの宝飾売り場にあるリフォームカウンターで相談しましょう。

リサイクルショップに持ち込む

着物、カシミヤ、毛皮、本皮などの高価な衣類はリサイクルショップでも買い取ってくれる可能性があります。
まずは近くのリサイクルショップに確認しましょう。
場合によっては出張査定をしてくれます。

フリマなどで売る

そのような高価なものではなくても状態がよければ、フリマに自分で出店して販売する方法もあります。
その場合、1点1点はそれほど高くは売れませんが、数が集まるとそれなりの金額になりますし、遺品を捨てるのではなく、誰かに利用してもらえるという喜びもあります。

人にあげる

あるいは着てくれそうな人、喜んでくれそうな人にあげるという方法もあります。
ただしこれは相手の好みもありますから、勝手にこちらで「これはあの人にあげよう」と決めるのではなく、手元に残したものを見せる機会を作って、自分で選んでもらうようにしましょう。

自分で着る

もちろん自分で着る方法もあります。
そのままでなくとも、例えば和服を仕立て直して洋装にするなどのことも可能です。
生地の良いものやきれいな柄の衣類は活用を考えましょう。

亡くなった人の服を、気持ちの整理がつかずを処分できない場合は

衣類の遺品整理の画像4
思い出が多すぎて、以上のような方法で自分で遺品の処分をすることができない場合もあるでしょう。
そんなとには誰かに判断してもらう方法もあります。

形見分けの会を開く

オーソドックスな方法は、形見分けです。
これは葬儀が終わった後の四十九日法要など親戚が集まる機会に催します。
親戚一同で故人の思い出を話しながら、自分で引き継ぎたいものを選んでいけばあとで親族間のトラブルも起こりませんし、何より故人の供養になるでしょう。

遺品整理の専門家に委託する

形見分けをしても衣類は大量に残りがちです。
そのような時には専門の遺品整理業者に依頼しましょう。

の業者は自宅まで来て、すべてを引き取ってくれます。
自分でごみ袋に入れたり、リサイクルショップなどの持っていく手間も省けますし、なによりこの品物を捨てようか残そうかと悩まなくて済みます。

これらの遺品整理の専門業者は衣類だけでははなく、そのほかの遺品整理についても相談に乗ってくれますし、依頼すればそれらも処分してくれますから非常に助かります。

まとめ

自分の断捨離でさえなかなか難しいのに、人の好みや思い出のつまった遺品がなおさら整理できないのは自然なことです。
しかしすべてを残しておけるような場所的な余裕もない場合がほとんどですから、思い切って処分するに越したことはありません。
衣服の遺品整理に悩んでいる人は、今回の記事を参考にしていただけたらと思います。

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