一般的に、三回忌は家族の他に親族も呼びます。
しかし、葬儀が縮小化する昨今、法要も簡素化が進んでいます。
三回忌は家族だけで営んでもいいのでしょうか。
今回は、三回忌や、家族だけで行う場合の注意点などについて解説します。
三回忌とは
三回忌は、故人が亡くなってから満二年目の祥月命日に営む法要です。
一周忌が満一年目の祥月命日に行い、その翌年に三回忌を行います。
三回忌以降は満ではなく数えで年数を表す点に注意しましょう。
祥月命日に法要を営むことができない場合は、日程を前倒しにします。
法要は、年を重ねるごとに規模を小さくしていきます。
一般的には、一周忌までは家族、親族の他故人の友人や知人も招きます。
三回忌は、家族や親族だけで営みます。
三回忌は小規模にしてもいい?
三回忌は小規模で行いたいという人も多いのではないでしょうか。
三回忌は家族の他親族も招くのが一般的ですが、家族だけで行ったり、お坊さんを呼ばないで行ったりする人もいます。
こでは、小規模で行う三回忌について細かにご紹介しますので、ぜひ参考にしてください!
三回忌は家族だけでしてもいい?
三回忌は家族だけで行っても大丈夫です。
最近ではお葬式の縮小化に合わせて、法要も簡素に済まされることが多くなります。
そもそも法要に誰を呼ぶかは慣例的なものであり、法律や仏教の教義上定められているわけではありません。
ただし、一般的に三回忌までは親戚まで参列するので、親戚の中にはそのつもりでいる人もいるかもしれません。
三回忌を家族だけで営む場合は、四十九日、一周忌まで参列していただいた親族には丁重に断りを入れておきましょう。
三回忌にお坊さんを呼ばなくてもいい?
三回忌を含む法要は仏教の行事なので、「三回忌」をする場合は原則お坊さんを呼びます。お経は釈迦の教えを記したものです。法要では僧侶に読経してもらうことで釈迦の教えを知り、故人の追善供養をします。
ですが、仏教的な意味合いにはこだわらず、ただ命日から満二年故人を偲びたいという場合は、呼ばなくてもかまいません。仏前や墓前で手を合わせるだけでもいいでしょう。
三回忌でお坊さんを呼ばないときに注意したい点は2つあります。
一つは、菩提寺との関係です。
自分の家が特定の寺の檀家になっている場合は、三回忌にその寺の僧侶を呼ばなかったことで関係が悪化する場合もあります。
寺院にもよりますが、檀家の法要をすべてチェックしているところもあります。
他の檀家や親戚に話を聞いて、検討しましょう。
もう一つは、参列者に事前に連絡をしておくことです。
法要と言えば当然僧侶を招くので、当日参列して僧侶がいないと違和感を感じる方は多いはずです。
お坊さんを呼ばないで三回忌をする場合は、必ず事前に断りを入れておきましょう。
三回忌は食事だけで済ましてもいい?
先述の通り、三回忌を含む法要とは仏教行事なので、食事だけで済ます場合は、「三回忌」とは言えないでしょう。
ですが、仏教的な意味合いにはこだわらず、命日から満二年に故人を偲ぶだけであれば、家族や親族で集まって食事をするだけでもいいでしょう。
ただし、三回忌を食事だけで済ませる場合は、三回忌とは言わず、「偲ぶ会」などという名目で参列者を招待することをおすすめします。
また、この場合は仏式などの慣例に従わない集まりになるため、香典、引き出物、服装などをどうするかは自分で考える必要があります。
三回忌は自宅の読経だけで済ましてもいい?
三回忌は自宅に僧侶を呼んで読経してもらうだけでも構いません。
特に家族だけなど小規模な法要の場合はなおさらです。
ただし、遠方からの親戚を招く場合は、わざわざ来てもらっているので食事の場を設けることをおすすめします。
また、菩提寺との関係もあるので、法要はかならずお寺でしなければならないのかは、他の檀家や親戚、あるいは直接住職に確認しておきましょう。
法要での読経のお布施は3~5万円が相場です。
この他、自宅まで来てもらう場合はお車代を別途5千~1万円程度包みます。
家族のみで三回忌を行う時の服装
家族だけが参列する三回忌では、服装はカジュアルにしてもいいのでしょうか。
服装のマナーについて解説します。
家族だけの三回忌も礼服が基本
家族だけで行う場合も、三回忌までは礼服を着用します。
男性は黒やグレーのダークスーツに黒無地のネクタイ、女性は黒やグレーのワンピースやアンサンブル、またはスーツなどです。
お寺との相談次第では礼服じゃなくてもOK
事前にお寺に相談してOKであれば、礼服でなくても構いません。
だたし、派手な服装や露出の多い服は控え、華美なアクセサリーなども避けましょう。
家族の食事会だけなら決まりはない
もし僧侶も呼ばず、家族で集まって食事をするだけであれば、慣例的な服装の決まりはありません。
参列する家族で相談して、服装を合わせましょう。
まとめ
三回忌は、家族だけで行っても構いません。
ただし、一周忌まで参列していただいた親戚には、あらかじめ家族だけで済ますと断りを入れておきましょう。
また、家族だけの法事であれば、お寺と相談して、必ずしも礼服で行かなくても構いません。ただし、華美な服装は避けましょう。
供養に大切なのは形式ではなく気持ちです。
ゆっくりと静かに故人を偲べる三回忌になるといいですね。