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終活は30代から始めるべき?効果や必要性をご紹介!

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最近は30代から終活を始める方が増えています。30代といえば、育児に家事にと忙しく、「死」への意識を持つ余裕もない世代ではないでしょうか。

しかし、できるだけ早いうちから終活を始めることでえられる効果があります。

この記事では

  • 30代からの終活の必要性
  • 30代の終活方法
  • 30代から終活を始めるメリット
  • 30代の終活で注意したいこと

について、ご紹介していきます。

終活とは?

終活とは、誰にでも訪れる人生の終わりに向けた活動のこと。
死と向き合うことで、これまでの自分を振り返る機会ができ、それにより、今後の人生もしっかりと見つめ直して行けるのです。

終活という言葉がメジャーになったのは、2012年の新語・流行語大賞でトップテン入りしてからでした。

具体的な終活の内容は、エンディングノートを作成や、不要物の処分、遺言書の作成などで、死を迎えるまでの準備作業がメインです。

このような作業の中でこれまでの人生を振り返り、今後の人生を見つめ直していけるのですね。

30代から死を迎える準備をするといっても、まだピンとこないかもしれませんが、行動してみると、メリットや必要性がわかってくるはず。終活を通して心の整理をすると、やり残していることにふと気づき、それが明日からの気力に変わっていくと思います。

30代から始める終活と生前整理

30代からの終活では、エンディングノートの作成や不用品の処分、重要書類の整理などを行います。それ以外の方法を具体的に説明していきます。

30代の終活のエンディングノート作成方法

終活のメイン活動がエンディングノートの作成です。

エンディングノートとは、死を迎えるまでの準備として、自分についての情報(個人情報やマイナンバーなど)財産、遺族に残したいメッセージなどを綴っておくノートのことです。

終活ノートの作成を通して、自分自身の情報、財産の整理をする中で今後の人生計画を見つめ直していけるチャンスでもあります。このような機会がなければ、なかなか自分自身の情報や財産の見直しをしないものです。

さらに、残しておきたいメッセージを考えることが今後の人生をより豊かにしていけるかもしれない。

自分自身の情報では、次のようなことをまとめておきます。

  • 運転免許証などの身分証明証
  • マイナンバー
  • 保険証やパスポートの保管場所
  • かかりつけの病院
  • 医療・介護についての希望
  • 介護の際の希望するサービス
  • 重病だったときの告知の有無について
  • 延命措置の有無について
  • お葬式・お墓について
  • 菩提寺や希望の葬儀社など
  • 所有のお墓の情報
  • 遺影として使って欲しい写真
  • 葬儀に参列してほしい友人知人の連絡先
  • 納骨の方法

財産の情報では、次のようなことを記しておきます。

  • 預貯金の口座情報
  • クレジットカード情報
  • 借金がある場合には、その情報と内容
  • 所有の有価証券について
  • 不動産に関する情報

そして、遺族へのメッセージには、現在の心境や遺族に対しての感謝の気持ちなどを残しておきましょう。

ただし、終活ノートと遺言書は別物なので、財産分与や贈与などの法的な内容については、公証人役場で公正証書遺言を作成するか、自分で作成して保管しておく必要があります。

不用品の処分と所有物の整理

出来るだけ早めに、不用品の処分をしておくと、自分が死んだ後に遺品整理による遺族の負担を減らします。

不用品の処分により、30代からいるものいらないものの区別をしておくと、心の断捨離にもなり、それが所有物の整理整頓にもつながるのです。

また、30代はデジタルデータも多く所有している可能性が高いため、早めにデータをまとめておく必要があります。デジタルデータとは、SNSのログイン情報やパソコン、スマートフォン内の情報のこと。

IDとパスワードを発行している場合は、エンディングノートにまとめておくと、自分が亡くなった後に遺族が助かります。

デジタルデータには、次のようなものがあります。

  • SNSのアカウントとパスワード
  • メールボックスのアカウントとパスワード
  • インターネットバンキングのIDとパスワード
  • キャッシュカードやクレジットカードのパスワード
  • その他のWebサービスのIDとパスワード

これらの情報をエンディングノートにまとめておき、それぞれのデータをどのように破棄するのかを記しておくべきです。

また、SNSに関しては、フォロワーに対して自分の死を伝えておくのかなどの意思も記しておくと良いでしょう。

重要書類を整理する

重要書類とは、公的な効力を持つ書類のこと。これらの書類を早めにまとめておくことで、ある日突然、病気になってしまった時や死に直面した時に、遺族が冷静に対応し処置することができます。

公的な効力を持つ書類には、遺言書、財産管理委任、死後事務委任などがあります。それぞれの書類の内容を説明していきます。

遺言書

遺言書には、自分で作成する自筆証書遺言公証人の承認のもとで作成する公正証書遺言自筆証書遺言と公正証書遺言の中間にあたる秘密証書遺言があります。

30代の終活では、自分で作成する自筆証書遺言が一般的であり、相続人が複雑などの理由がある場合は公正証書遺言を作成するケースもあります。

遺言書には、相続の分与や贈与、相続分の指定に関すること、後見人の指定や内縁の妻と子の認知などを記しておくのが一般的です。

財産管理委任

財産管理委任とは、病気などで判断能力を失った時のために作成しておく財産管理に関しての委任です。財産管理とは、金融機関や行政機関の手続きや生活費の支払い、医療費、医療に関する手続きなどを指します。

財産管理委任状の作成は、行政書士や弁護士などの承認のもとで行われ、公的な効力を持つ書類として正式に扱われます。

死後事務委任

死後事務委任とは、自分が亡くなった後の書類の手続きや葬儀、納骨、後片付けなどを行なってくれる人を決めて委任契約することを指します。死後事務委任契約も行政書士や弁護士のもとで執行され、死後事務委任状を作成します。

特に、親族や遺族が少ない単身者は、30代のうちから死後事務委任を作成しておくケースが多いです。

30代の終活のメリット

30代から終活を始めるメリットは、2つあります。2015年作成の簡易生命表によると、男性の平均寿命は80.79歳、女性が87.05歳と記されていました。

つまり、平均寿命で考えると、死を迎えるまでには50年以上あるわけですが、それでも30代から終活をする意義があるからこそ、おすすめしたいのです。

ここで、30代から終活を始めるメリットを説明していきます。

人生を振り返り自分と向き合える

育児に家事に仕事にと忙しい30代ですから、何らかの機会がない限り、人生を振り返るタイミングがありませんね。

終活では、エンディングノートの作成がメインになりますが、自分の情報や財産についてまとまたり、断捨離による整理整頓や遺族へのメッセージをまとめるたりすることで、自分の人生と向き合うことができます。

結婚や転職の機会が多い30代でもあるので、人生の分岐点として、終活を行うことで、腰を据えて人生を振り返って、自分を見つめなおすことができます。

これからの人生がより豊かになる

終活のエンディングノート作成により、これまでの人生を振り返れると、これからの人生を見つめ直すこともできます。

同時に、エンディングノートの中のメッセージを綴ることで、周りの家族や友達への感謝も深まることでしょう。

これまでの自分の道のりを振り返ったうえで、周りへの感謝を深められると、今後の人生はより豊かなものになります。さらに、財産の整理などをすることで、今後の貯金や資産運用などについての計画の見直しもできます。

30代の終活で注意したいこと

30代の終活では、注意点がいくつかあります。独身者、既婚者、単身者によって、注意点が違いますので、順に説明していきます。

独身者が注意すべきこと

独身者のエンディングノートは、両親や親戚が読む可能性が高いですね。

とは言え、まだ30代ですから、今後結婚で転機が訪れるケースもありますが、現時点での情報を記しておきましょう。

両親や親類に伝える内容の中で、重要視したいのが友人や知人の情報やデジタル関連のID、アカウント、パスワード等のデータの整理をしておくべきです。

特に財産が関係する銀行やキャッシュカード、クレジットカード等の情報は早めにまとめておきましょう。

既婚者が注意すべきこと

既婚者が終活の中で注意すべき点は、特に生命保険などの保険関連の情報を詳しくまとめておくことです。

既婚者の場合は、配偶者や子供がいるケースが多く、残された家族の経済的な負担を減らすためにも、スムーズに保険等の手続きが出来るようにしておく必要があります。

特に、夫の立場である人は、一家の大黒柱でもあるので、残された家族の経済面の不安をできるだけ解消しておくべきです。

また、子供に対しても自分史を残しておくことで、親としての役目を最後まで全うできます。子供にとっても、それが良い影響となり、今後の人生に反映していけると思います。

配偶者に対しては、植物人間や認知症等になった場合の介護方法や延命治療についても、相談した上で決めておき、しっかりと伝えておきましょう。

単身者が注意すべきこと

単身者で家族も親族もいない場合は、まず信頼できる親友などに終活ノートの保管場所を伝えておきましょう。

法的な伝言がある場合は、行政書士や弁護士の立会いのもと、公的な書類を作成しておくと安心です。

まとめ

30代の終活について解説しました。2013年から終活という言葉がメジャーになり、年齢層幅広く、エンディングノートなどの内容についても注目されるようになりました。

2015年の厚生労働省の調査では平均寿命が八十歳以上でした。今後はさらに平均寿命が伸びると思われる中で、30代からの終活は早すぎるという声もあります。

しかし、早い遅いの問題ではなく、終活を通して得られるメリットが多いので、是非30代の人にも終活をおすすめしたいです。

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