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仏壇

仏壇の地震対策を紹介!転倒防止・滑り止めの道具

投稿日:2019年8月7日 更新日:

地震大国の日本。今後、首都直下地震、南海トラフ地震など、巨大地震が高い確率で発生することが予想されています。

常日頃から、地震に対する様々な備えを行っていることでしょう。

その備えの中に、先祖代々大切にしてきた仏壇への備えは入っていますか?

仏壇の地震対策とは、耐震用の仏壇の購入や、地震の揺れを吸収するグッズを取りつけることを言います。

転倒防止用の道具を使った対策は、振動を和らげる器具を取りつけたり、揺れを抑えるシートを挟んだりして、仏壇を倒れにくくする方法です。

これらの道具の取りつけは少額の出費でまかなえるため、気がついたときに取り組める方法といえます。

この記事では、仏壇の地震対策にはどのようなものがあるのか、ご紹介していきます。

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どうして仏壇の地震対策が必要?

近年発生した大きな地震でけがをした原因を調べてみると、約3割から5割の人が、家具類の転倒・落下・移動によるものだということがわかっています。

特に、仏壇は重く、体の上に倒れてきた場合には身動きがとれなくなってしまいます。

重たい仏壇の下敷きになってしまえば、建物の倒壊や火災に巻き込まれる危険性も高まります。

今後、大きな地震が予想されている日本では、家具類への地震対策に加え、大切な仏壇を維持することはもちろんのこと、自分や家族の身を守るためにも仏壇の転倒対策が大切なのです。

耐震用の仏壇とは

仏壇を買い替える、あるいは、新しく仏壇を購入するといった場合には、仏壇自体が耐震構造となっているものを選ぶとよいでしょう。

特に、大きめのサイズを購入するなら、上台と下台とが離れ離れにならないような対策がなされているものがおすすめです。

具体的には「耐震用ダボ」と呼ばれる工具が備わっているものを選ぶとよいでしょう。

ダボとは、もともと木工・石工で用いられる道具・材料で、木材や石材同士をつなぎ合わせるために用いられるものです。

部材同士のずれにより、不具合が生じるのを防ぐために、接合面の両方に穴を開け、差し込んでずれないようにします。

仏壇に使われているものは、細長い板の形状をしており、差し込むことによって揺れによるズレ・転倒を防ぎます。

具体的には、下台に上台を置く際、下台のくぼみに板を縦におさめるような形をとって、上台と下台とを接合します。

こうすることで、上下をしっかり固定し倒れにくくします。

更に、仏壇を置く場所を決める前であれば、下台の下に、耐震用マットなどを敷くことで、より安定して仏壇を安置できます。

最近の仏壇は、多くがこのように地震対策が取られているものが多いようです。

今ある仏壇の耐震補強

すでに、仏壇がある方は、転倒防止用の器具等の購入をおすすめします。

揺れを抑えるシートや、仏壇を固定する金具、揺れを吸収する製品などを取りつければ仏壇が倒れるのを回避できるものが多数あります。

ここでは、具体的なものをいくつかご紹介しましょう。

耐震用マット

耐震用マットとは、粘着性のあるマットで、地震の揺れを吸収し、仏壇の転倒を防止するものです。

厚みのあるマットを貼るだけなので、面倒な取りつけ作業がありません。

耐震用のマットには、仏壇の寸法に合わせて裁断するタイプと、適度なサイズに分かれているタイプの2種類があります。

仏壇の四隅に貼りつけておけば、大きな揺れがきても、仏壇が転倒する危険を減らすことができます。

重ね仏壇の場合は、上台と下台の間に貼りつけます。

厨子仏壇と上置き仏壇では、仏壇を載せる台や家具のうえに貼りつけます。

耐震用マットは、時間が経つと粘着力が弱くなってしまいます。弱くなった場合は、水洗いをすると粘着力は戻りますので、定期的に水洗いするようにしましょう。

耐震用ストッパー

耐震用ストッパーとは、大型の家具の地震対策で良く使われるL字型の器具です。

設置方法は、L字型の耐震ストッパーを仏壇と壁にくっつけるだけです。

壁と仏壇には、2cmから3cmほど隙間を空けておくのがポイントです。この隙間で、しっかりと揺れを吸収してくれます。

ただ、壁に使われている建材によっては、取りつけができない場合がありますので注意が必要です。

セメントやモルタル、コルク、和紙、やわらかい壁紙などの場合は使用を避けてください。

転倒防止ベルト

転倒防止ベルトとは、床を活用した仏壇の転倒防止方法で、仏壇と床をベルトで固定する方法です。

床に取りつけた金具と仏壇の天板を、ベルトで固定し、上台を倒れにくくするというものです。

フローリングや畳、コンクリートの床など、ほとんどの床に取りつけることが可能です。

仏壇のサイズは、2mまで対応できるため、高さのある唐木・金仏壇の重ね仏壇でもしっかりと支えることができます。

ベルトで固定する方法ですので、仏壇に傷をつけたくない方におすすめの方法です。

ただし、取りつけるには、ベルトを固定する金具を床に取り付けなければいけません。

そのため、設置できるのは持ち家に限られます。

賃貸に住んでいる方は、管理会社や大家さんに相談をするか、耐震防止ベルト以外の方法を選んで仏壇の転倒を回避する必要があります。

滑り止めシートと固定金具

滑り止めシートや、面ファスナー、固定する金具を使った地震対策用の製品です。

仏間に安置する重ね仏壇のほかにも、位牌を納める厨子仏壇、家具のうえに設置する上置き仏壇向けの製品もあります。

重ね仏壇の場合は、下台の天板に滑り止めシートを貼りつけ、そのうえから上台を置いてズレを防止します。

さらに仏壇の背面に金具を設置し、面ファスナーを貼りつけて揺れに対応します。

厨子仏壇用の場合は、滑り止めシートと上下の仏壇を固定する金具を設置します。

更に、厨子の屋根にも、ズレを防止するための金具を取りつけます。

上置き仏壇は、滑り止めシートを貼ることで転倒を防止します。

この滑り止めシートと固定金具を使えば、各ご家庭の仏壇に合った転倒対策をすることができます。

ただ、重ね仏壇はかなりの重量がありますので、設置する際には、男性に協力してもらう、あるいは、業者に依頼をして取り付けてもらうことをおすすめします。

ミラクルガード

ミラクルガードは、織製面ファスナーと成形面ファスナーを使用した、仏壇専用の地震転倒抑制グッズです。

クラレファスニング株式会社が静岡仏壇卸商工業協同組合と共同開発し、同協同組合を発売元として全国の仏壇仏具店で発売しています。

このミラクルガードは、地震転倒抑制グッズとして有名なマジックガードを仏壇専用に商品化したものです。

従来のマジックガードに使用している高係合強力成形面ファスナーに加え、さらに高係合の2段矢尻タイプを使用しているため、通常のマジックテープに比べ約4倍の係合強力を持っています。

また、大地震時の振動にも耐えられるように鉄製の特殊押え金具もセットされています。

ふんばる君

天井の形状によってつっぱり棒などが使えない場合や、しっかりと耐震補強したいときに便利なのが「ふんばる君」という商品です。

この商品は、仏壇用というわけではなく、家具全般に利用できます。

ふんばる君は、家具や仏壇の下に敷き、後ろ側に少し傾けるためのものです。

透明で目立ちにくく、切る時に結構なかたさがあるものの家具に合わせて切ることができるので大変便利です。

また、震度7の揺れにも大丈夫というのは心強いです。

神棚は地震対策できる?

仏壇の地震対策についてはこれまでご紹介してきましたが、神棚やお供え物の神具などへの地震対策はどうなっているでしょう。

実は、神棚については、特に地震対策をされている方は少ないようです。

それは、神棚は仏壇と違い、軽いという理由からです。

神棚を固定する方法には、特に決まりはありませんが、お祀りしている場所に合わせて接着剤で固定したり、裏側からビス等で固定するといった方法があります。

しかし、これらの方法で取り付けると、接着剤の場合は取り外しができなくなりますし、ビス等では取り外しはできでも、取付箇所に釘穴が目立つといった問題も起こります。

接着剤やビスなどの他としては、耐震マットを敷いたり、お祀りしている祭壇の天板手前へ落下防止の為の横桟を取り付けるという方法もあります。

まとめ

仏壇の地震対策について紹介しました。

地震のニュースを聞いて、家にある仏壇が心配になった方は、早速地震対策を行いましょう。

また、新しく仏壇の購入を検討しているのであれば、耐震用の仏壇をおすすめします。

地震対策は、地震が起きてからでは手遅れです。後回しにせず、気がついたときにに対策をとっておきましょう。

この記事が、仏壇の地震対策をお考えの方の参考になれば幸いです。

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