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法事・法要

失敗しない法事のお供え選び!お供え物やのしのマナー

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法事のお供えの画像1

法事のお供えには何を持っていけばいいのでしょうか。

慶弔事の場面では特にマナーやしきたりを問われることが多く、それはお供えに関しても同様です。
マナーを守れないと、常識がない人だと思われたり、相手に不快な思いをさせてしまうことがあります。

今回の記事では、喜ばれるお供えの選び方や、包み方のマナーなどについて解説します。

目次

■法事にお供えを持っていく必要はある?
・地域の慣習によって差がある
・お寺で法事の場合

■どれくらいの価格のものを用意する?
・法事のお供えの相場
・法事のお供えを現金で渡す場合の金額は?

■お供えに向いているもの
・かさばらないもの
・分配しやすいもの
・日持ちするもの
・故人が好きだったもの
・適切なお供えの例
・お供えに果物はOK?
・お供えにビールなどのアルコールはOK?

■お供えの包み方、表書き
・お供え物を包装するマナー
└包装
└渡し方
・お供え物にする「のし」のマナー
└御供物料の場合
└水引のルール
└内のしと外のしのどちらが適切?
・のしの名前の書き方
└表書きの文字と名前
└実家に持っていく場合
└連名の場合
└会社名を入れる場合
└家族、夫婦で贈る場合
└夫が法事に参列できない場合

■まとめ

法事にお供えを持っていく必要はある?

そもそも法事の際にお供えを持っていく必要はあるのでしょうか。

地域の慣習によって差がある

法事に参列する際にお供えを持っていくことは全国一律の必須の条件ではありません。
多くの場合、その地域の慣習に左右されますので、親戚に事前に確認しておくのが無難です。

お寺で法事の場合

特にその法事が寺院で催される場合は、寺院側でお供えを用意することも多いです。
せっかく持っていっても、すでにお供えがあったのでは無駄になりますから、寺院での法事の際には前もって確認をしておきましょう。

仮に寺院側でお供えを用意している場合には、お布施とは別に「御花料」「御供物料」を包むのが一般的です。

どれくらいの価格のものを用意する?

お供えを持参する場合、一般的にはどのような価格のものを用意したらよいのでしょうか。
相場は以下の通りです。

法事のお供えの相場

通夜、葬儀の場合のお供えは5千円~1万円、それ以外の法事のお供えであれば3千円~1万円が相場です。

さらに細かく言うと、その時に別途香典も用意しているかどうかによって、お供えの金額も変わります。
別途香典を出すときは、3千円~5千円くらい、香典を出さない場合は香典の意味合いも含むので5千円~1万円程度です。

法事のお供えを現金で渡す場合の金額は?

法事の際に品物で持参しない場合は「御供物料」として上記の金額を包みましょう。

法要の後で会食がある場合は、会食会場のグレードにもよりますが、会食の代金をさらに3千円程度上乗せし、5千円、1万円、1万5千円といったキリのよい金額で包みます。

また故人と近い関係にあった人や、年配者、目上の立場の人の場合は多めの御供物料にしておいた方が無難です。
たとえば親戚であれば一般に5千円~1万円ですが、自分の親や、配偶者だった人の法事の場合は、2万円~3万円以上です。

とは言え収入の少ない若年者や、年金で生活している高齢者の場合はこれに限ったことではありません。
たとえば孫は故人と近い関係ですが、その人が未成年、あるいは就学中の場合はお供えも御供物料も用意する必要はありません。

これが故人が友人や知人、会社の同僚や上司などの場合は相場はいくらくらいかというと、それほど近しくない場合は3千円~5千円、直属の上司など特に親しい関係だった場合は5千円~1万円がメドです。

さらに一般的には故人が亡くなってから年月経つにつれ、御供物料も減額されていくことが普通です。

たとえば四十九日や一周忌、三回忌といった節目の法要の場合は、上で挙げた金額よりも多めの御供物料を包みます。
しかし法事は回忌が重なるごとに規模も人数も縮小しますから、十三回忌や三十三回忌などの法要では、それが弔い上げなどの特別な法要でない限り、上で挙げた御供物料よりも少なめにしてもよいでしょう。

中には御供物料の金額は回忌法要によって変えるべきではないという考えの人もいますが、法事は故人を偲び遺族を慰めることが目的なので、その気持ちさえあれば金品の額は状況に応じて変えてもかまわないのです。

お供えに向いているもの

お供えを持っていくなら、何が向いているのでしょうか。
もらっても困らない、相手に喜ばれる選び方を解説します。

かさばらないもの

1つはかさばらないものがベストです。
法事を寺院などで行った場合は、そのあと遺族がお供えを家まで持って帰らなければならないためです。
また家でもすぐに食べてしまえませんから、しばらくの間置いておくことになります。
その時に扱いに困らないようにしておくのがよいのです。
持ち帰ることも考えて、重たいものは避けましょう。

分配しやすいもの

地方によってはお供えを親族で分け合う風習があります。
なので、お供えは分配しやすいものも気が利いています。
たとえば最初から個包装してあったり、リンゴなどの果物の盛り合わせのように1個1個の品物が独立しているものがよいでしょう。

日持ちするもの

さらに上で書いたように、お供えはすぐにすべてを食べられるわけではありません。
特に高齢者の1人暮らしなどであれば、食べきるまでに時間がかかります。
お供えは腐ったり劣化したりしない、日持ちのするものの方が喜ばれます。

故人が好きだったもの

故人を偲ぶことを最優先に考えるのであれば、故人が好きだったものを選んでもよいでしょう。
故人を偲ぶ気持ちが遺族に伝われば喜んでもらえます。

適切なお供えの例

以上の条件に合致するものを例として挙げると以下のような品になります。

・食べ物:果物、焼き菓子、かまぼこ、佃煮
・消耗品:線香、ロウソク
・飲み物:酒、お茶
・花:胡蝶蘭やユリなど

お供えに果物はOK?

法事のお供えとしてありがちなのが、果物の盛り籠などです。
これも以上の条件に合致する、日持ちがして、小分けしやすい果物であればよいでしょう。
逆にすぐに劣化する果物、1個が大きな果物は避けましょう。

果物でふさわしいものは以下の通りです。

・りんご
・アボカド
・キウイフルーツ
・洋ナシ
・マンゴー
・パパイヤ

お供えにビールなどのアルコールはOK?

逆にお供えをして絶対に避けた方がよいものはあるのでしょうか。
たとえばビールなどはどうでしょうか。

参列者にお酒好きの方が多いと想定される場合は、ビールやお酒を持っていくと喜ばれるでしょう。
その場合は小分けできるように、一升瓶の日本酒ではなく、缶ビールの詰め合わせなどがおすすめです。

お供えの包み方、表書き

お供えを持参する場合は裸でというわけにはいきません。
包装して、そのうえでのしをつけるのが一般的です。
その際のマナーについて解説します。

お供え物を包装するマナー

包装

お供え物はのし紙で包装するのが一般的で常識的です。
包装の包み紙は、四十九日法要までは黒白の水引が印刷されているもの、四十九日法要以降は結び切りの水引が印刷されているものを選びましょう。
購入時にその店で法事用だと言えば適切な包装をしてくれる場合もあります。

渡し方

お供えを持参して、いきなり仏壇に供えることはNGです。
まずは施主に渡し、その際に「御仏前にお供えしてください」と一声添えるのがマナーです。

お供え物にする「のし」のマナー

特にのしの仕方はいろいろなルールがあるので詳しくご紹介します。

御供物料の場合

「御供物料」として現金を包む場合は、仏式なら「御供物料」「御仏前」と表書きします。
ただし、四十九日法要までは「御仏前」ではなく「御霊前」です。
また少し複雑ですが、相手の家の宗旨が浄土真宗の場合は、どのタイミングでも「御仏前」になります。

水引のルール

お供えには「結び切り」という結び方の水引の印刷された弔事用ののし紙をかけます。
「結び切り」とは1度結ぶとほどけない結び方で、法事でも結婚でも、1度行ったら2度目を繰り返したくない慶弔時の場合に選ぶものです。

さらに水引は四十九日法要までは黒白、それ以降は黄白になります。
以前は青白の水引が用いられましたが、現在は一部地域を除き用いられることは減っています。

ただしこれも地域によって慣習が異なります。
たとえば関西では四十九日法要から黄白の水引です。
しかし関東では一周忌までは黒白で、黄白は三周忌以降しか使ってはいけないと言われています。
慣習がわからず迷ったら、地域の慣習に詳しい人や葬儀社に相談しましょう。

内のしと外のしのどちらが適切?

また気をつけたいのが「内のし」「外のし」の使い分けです。

内のしとは、包装紙の中の箱に直接のし紙をかける包み方で、法事に参列せずお供えを贈る場合の方法です。

外のしとは、包装をしたうえでさらにその外側にのし紙をかける包み方で、法事に参列してお供えを直接手渡しする場合の方法です。

ただ、これは厳格なルールではありません。
たとえば通夜、告別式などにお供えだけを贈る場合は、多くのお供えが届いて、それが祭壇に飾られます。
その中で自分あるいは自分の会社がお供えを贈ったということがしっかりとわかるように、あえて外のしにすることも多いです。

のしの名前の書き方

のしをかけた場合、そこに自分の名前を記載する必要があります。
これにも細かいルールがあるので理解しておきましょう。

表書きの文字と名前

お供えには自分の名前と先ほど解説した表書きを記載します。
名前とは自分の苗字か、あるいは自分の会社名で、記載する場所は水引きの下の中央です。

文字は通夜・葬儀では薄墨、その他の法事などでは通常の濃さで書きます。
サインペンではなく筆や筆ペンを使いましょう。

実家に持っていく場合

実家にお供えを持っていく場合、あるいは同じ苗字の人が集まる親族の法事の場合は、苗字では自分が贈ったかどうかがわかってもらえないという可能性があります。
とは言えフルネームで書くのも少し違和感があるでしょう。

しかしお供えの名前がフルネームであっても特に問題ありません。
あるいは実家へのお供えの場合は、下の名前で記載してもよいでしょう。

連名の場合

お供えを家族や友人などで費用を出し合って購入し、一緒に渡す場合は以下のルールで名前を記載します。

・お供えの送り主の連名が3名までの場合
友人同士など、送り主がすべて同格であれば、右から五十音順で記載します。
会社の上司などとの連名のように身分の上下関係がある場合は、右が上位者となるように順を追って記載します。

・4名以上の連名の場合
代表者名を中央に記載し、代表者名の左側に「外一同」「他一同」「○○部一同」などと記載します。

会社名を入れる場合

会社の名前を記載して、なおかつ贈り主の名前も書く場合は、代表者名が中央、代表者名の右に会社名、左に「外一同」「他一同」「○○部一同」などと記載します。

家族、夫婦で贈る場合

夫婦でお供えを贈る場合は、一般的には夫の氏名だけを書きます。
ただし、妻の方も故人と親しかった場合は、夫の氏名の左に妻の下の名前を記載します。

夫が法事に参列できない場合

夫が法事に参列できず妻が代理参列する場合は、中央に夫の氏名を記載し、その左下に「内」と加えます。

まとめ

結婚式などの慶事は最近非常にフランクになって来ていて、従来のルールには関係なく内容も方式も、それに従って贈り物の選択や贈り方も自由度が増しています。
しかし法事などの弔事は古くからのしきたりやルール、マナーと言ったものがいまだに色濃く残っている催しです。
ルールやマナーに違反すると、常識外れだと考えられ思わぬ恥をかいたり、自分だけではなく自分の両親や配偶者まで軽く見られしまうこともあり得ます。
法事でお供えを贈る場合には、マナーを確認して品物を選び、正しくのしで包みましょう。

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