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法事・法要

法事の日にちの決め方や計算は?決めたらすることも

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法事と聞くと、四十九日法要や一周忌法要、三回忌法要などいろいろな種類があります。
どの法事を行うにせよ、事前に綿密な準備を進めていく必要があり、準備をしたり参列者が参加したりしやすいように日にちが決まっているとやりやすいです。

決まった時期に故人を供養する目的で行うのが法事です。
法事では、故人を供養する意味でお坊さんにお経をあげてもらう法要が中心となるため、法事の日にちを決めることが欠かせません。

法事を行う日にちを決めるにはどのようなやり方があり、またどのように日程の計算をするべきなのかなどを知っておくと、非常に便利です。
そこで今回は、法事の日にちの決め方や計算の方法について、いろいろと見ていきます。

法事の日にちはどう決めれば良いのか?

法事の日にちは、法事の準備を進める前にぜひ決めておきたいものです。
ただし法事の日にちを決めるには、いくつかのマナーを守る必要があります。

法事の日にちは節目より前になるように

法事の日にちを決める際に最も重要なのが、法事の節目より前になるように決めるという点です。
例えば一周忌の法事を行う場合は、故人の一周忌に当たる日よりも前になるようにします。

逆に法事の節目にあたる日より後に法事を行うことは、故人をお待たせしてしまうことになるため、故人に対して失礼です。
法事の節目より前の日に法要などを行う点を踏まえて、実際に日にちを決めるには以下の2点も重要になります。

遅くとも2ヶ月前までに決める

法事の日にちは、遅くとも法事を行いたい日の2ヶ月前には決めるようにするべきです。
日にちを早めに決めることで、準備も円滑に進むうえ、お坊さんや参列者、石材店などの予定も早めに確保しやすくなります。

逆にギリギリで日にちを決めると、お坊さんなどと予定が合わなくなって、日程変更を考えることになったり節目に間に合わなくなったりすることもあります。

平日よりも土休日が望ましい

また法事の日にちは、平日よりも土休日の方が望ましいです。
参列者にとって平日は仕事や学校など用事が多い一方、土休日は比較的都合を合わせやすいといえます。

当日盛大に故人を供養したいのであれば、なるべく多く集まりやすい土休日を法事の日にちとするべきでしょう。

合同で法事を行う場合は後に亡くなった方に合わせる

もし複数人分の法事を一緒に行う場合は、後に亡くなった方の節目に合わせるのが一般的です。
例えば父親の三回忌と祖母の十七回忌が同じ年に当たる場合は、父親の三回忌にあたる日より前に合同で法事を行います。

法事の日にちに六曜は関係あるのか?

法事の日にちを決める際、よく話題になるものとして、六曜との関係があります。
大安や赤口など、カレンダーでよく見かける六曜は、法事の日にちを決める際に考えるべきなのでしょうか。

六曜は基本関係ない

法事の日にちを決める際、六曜は基本的に関係ありません。
六曜はもともと中国で生まれ、戦時中に日本で定着した、物事の予定を立てる際に基準となる考え方です。

しかし仏教や神道など、弔事に関わる宗教は六曜と何も関係ないことから、法事の日にちについても六曜は気にしなくて良いとされています。
このため法事当日の日にちが友引や仏滅だからといって、延期や変更の必要はありません。

気にする方がいる場合は配慮も必要

ただ現代でも六曜を気にする方もいるため、六曜を理由に当日の参列を断る場合もあるでしょう。
このように六曜を気にする方がいる場合は、その方にも配慮する必要があります。

特に年配の方には六曜の考え方を重んじる方もいるため、その方が法事の日にちを決めるうえで影響力を持っている場合、耳を傾けることが大切です。

法事の日にちを計算する方法とは?

法事の日にちを決めるには、計算方法について知っておくことも大切です。
一周忌や三回忌など種類の多い法事で日にちを決めるには、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか。

故人が亡くなった日にちが基準になる

法事の日にちを決める際に基準となるのが、故人が実際に亡くなった日です。
仏教の場合、故人が実際に亡くなった日を一回忌とみなして起点にします。

なお仏教以外でも神道やキリスト教でも、故人が亡くなった日を基準にして式年祭(回忌法要に当たる)や記念礼拝を行うのが一般的です。

法事ごとに日にちを計算するには?

具体的に法事ごとに日にちを計算するにはどのようにすれば良いのでしょうか。
ここでは仏式の法事を例に、法事ごとの計算方法をご紹介します。
なおわかりやすいように、故人が亡くなった日を2020年4月1日としましょう。

初七日

初七日は、故人が亡くなって7日目の節目です。
このため、故人が亡くなった日である4月1日から数えて7日目、2020年4月7日までに法事を行います。

四十九日

四十九日法要は、故人が亡くなって49日目に、故人の生まれ変わり先が決まる節目で行う法事です。
このため4月1日から数えて49日目、2020年5月19日までに法事を行います。

初盆

初盆は故人の四十九日が過ぎて最初に迎えるお盆で、例年8月12日までに四十九日を迎えた場合はその年のお盆が初盆ということになります。
今回の例で使っている故人の場合も5月19日が四十九日のため、2020年のお盆が初盆で、お盆中の日にちに初盆法要を行います。

なお四十九日が8月13日以降の場合は、翌年のお盆が初盆であるため、初盆法要も次のお盆に行う計算です。

百箇日

百箇日は故人が亡くなって100日目の節目です。
4月1日に亡くなった場合は、100日目の日にちに当たる7月19日までに法事を行います。

ただ百箇日法要は近年省略されることも多いため、事情によっては行わなくても良いでしょう。

一周忌

一周忌は故人が亡くなって丸1年の節目で、喪が明けるタイミングでもあります。
2020年4月1日に亡くなった場合、そのまま1年後の日付が一周忌になるため、法事を行うべき日にちは2021年4月1日までです。

三回忌

三回忌は故人が亡くなって2年後の節目で、実際に亡くなった日を一回忌と数えるため、2年後の命日を三回忌とします。
故人が亡くなってちょうど2年後であるため、法事を行うべき日にちは2022年4月1日までです。

七回忌

七回忌は故人が亡くなって6年後の節目です。
故人が亡くなってちょうど6年後であるため、法事を行うべき日にちは2026年4月1日までです。

十三回忌

十三回忌は故人が亡くなって12年後の節目です。
故人が亡くなってちょうど12年後であるため、法事を行うべき日にちは2032年4月1日までです。

十七回忌

十七回忌は故人が亡くなって16年後の節目です。
故人が亡くなってちょうど16年後であるため、法事を行うべき日にちは2036年4月1日までです。

三十三回忌

三十三回忌は故人が亡くなって32年後の節目です。
故人が亡くなってちょうど32年後であるため、法事を行うべき日にちは2052年4月1日までです。

なお一般的には三十三回忌の節目をもって最後の供養である弔い上げにします。
ただ七回忌などのように、三十三回忌を待たずに弔い上げとするケースも多いです。

法事の日にちが決まったらすぐするべきこと

法事の準備を進めるうえで、日にちが決まったらすぐにするべきこともいくつかあります。
主に連絡関係ではあるものの、とても重要なことであるため、以下にご紹介します。

菩提寺など寺院への連絡

法事の日にちが決まったら、菩提寺などの寺院にはいち早く連絡するべきです。
特に菩提寺がある場合は、なるべく菩提寺の日程と合う必要があります。

仮に菩提寺と日程が合わない場合は、同じ宗派に属す別の寺院を紹介してもらうなどすることになるでしょう。
逆に都合が合わないことを理由に菩提寺に無断で別の寺院に読経を依頼すると、トラブルのもとになるため注意すべきです。

参列者への連絡

法事の日にちが決まったら、参列者にも連絡します。
特に故人と親しかったご親族や知人・友人にはなるべく早めに連絡するべきでしょう。

参列者への連絡についても、あまりタイミングが遅くなると、来ていただきたい方が当日来られない場合もあります。

納骨などの場合は石材店にも連絡

法事で納骨などする場合は、日にちが決まり次第石材店にも連絡します。
具体的には納骨や改葬で骨壺の取り出しを担当してもらうなど、お墓関係で立ち会ってもらいたい場合に必要です。

法事の日にちを変更するときにすることとは?

何らかの事情で一度決まった法事の日にちを変更する場合、落ち着かないあまり、どうすれば良いか困惑するでしょう。
法事の日にちを変更する際、以下のようなことを行います。

節目を超えない範囲で別の日にちに決める

仮に法事の日にちを変更する場合も、故人の節目を超えない範囲で別の日にちに決めることが大切です。
例えば故人の命日が6月3日で、最初に法事の日にちが5月28日であった場合、6月3日以降の日は選ばないようにします。

5月28日が土曜の場合であれば、その翌日にするか、1週間前の5月21日にずらすなどすると良いでしょう。

関係者全員に電話で変更の旨を伝える

法事の日程変更をするとともに、事情や新しく決めた日にちを関係者全員に電話で伝えることも大切です。
連絡の手段は電話以外にもメールなどがありますが、やはり口頭で直接伝えられる電話を使う方が最もマナーに即しています。

まとめ

今回は故人を供養する法事の日にちの決め方や計算方法について見てきました。
今回触れてきた内容を簡潔にまとめますと、以下の各ポイントのようになります。
振り返りの意味で一緒に見ていただければ幸いです。

  • 法事の日にちは余裕を持って節目より前の日になるように決めるのが良いが、六曜は基本関係ない。
  • 法事の日にちを計算する際は、故人が亡くなった日を基準とし、それに応じて各法事を行う日を決める。
  • 法事の日にちが決まったら寺院や参列者などに連絡し、納骨が必要な場合は石材店にも依頼する。
  • 法事を合同で行う場合、日にちも後に亡くなった方の節目に合わせるようにし、変更の際も節目より前の別の日にして、電話で関係者に連絡する。

法事の日にちを決める際の最も重要なポイントが、節目を超えないことと余裕を持って決めることです。
また日にちの計算も、故人が亡くなった日が基準となる点を踏まえるのが大切といえます。

法事は故人を供養するとともに、故人に思いを馳せる機会です。
真心から故人を供養できるように、法事の日にちは後に不安を残さないように決めると良いでしょう。
法事の準備を行う際に、あらためて今回の内容を振り返っていただければ幸いです。

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