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遺品・生前整理

遺品整理を自分でやる方法!いつから始める?

投稿日:2018年10月23日 更新日:

自分で遺品整理の画像1

家族が亡くなると、お葬式の手配や役所などの書類など、あらゆる手続きに忙殺されます。

そんな中、後回しになって手を付けづらくなってしまうのが遺品整理です。
どんなに持ち物が少ないように見えても生活物品は意外にあるものですし、趣味があった人ともなれば遺品の量は膨大になってしまいます。

ですが、業者に頼むにもお金がかかりますし、故人の遺品は出来るなら身内でやってあげたいという気持ちもあるかと思います。
今回の記事では、遺品整理を自分や身内でやるときのコツや注意点について解説します。

目次

■遺品整理を自分でやるときのコツ
・そもそも遺品って何?
・遺品整理はいつから始めればいい?
・大まかに仕分けを行う
・遺品の写真を撮っておく
・作ったリストは家族で共有する

■遺品整理を進める為の注意点
・遺品整理で残すべきもの
・遺品整理にリストは必須
・形見分けは文書に残す

■家で保存出来ない物はどうするか
・買い取ってもらえるもの
・買い取ってもらいないもの
・処分したくないが置く場所がないもの

■どうしても遺品整理ができないときの対処法
・保管はトランクルームまたはレンタル収納スペースに
・全部自分で抱え込まないようにしよう
・自分にとっての宝物でも…
・遺品整理の業者に頼む
・遺品整理士ってどんな人?

■まとめ

遺品整理を自分でやるときのコツ

悲しみも癒えぬまま、故人の生前と向き合うことになる遺品整理。
まして家にはあまり他人を入れたくないと考えるのは自然なことです。
では、身内だけで遺品整理をするにはどんなことが必要なのでしょうか?

そもそも遺品って何?

遺品とは故人が生活していたときに身の回りにあったもの、または個人的に管理していもの全てを指します。
遺品整理には、そんな個人の生活をしのびながらもゆかりの品と向き合うことで悲しみに折り合いを付け、日常に戻っていくという役割もあります。

遺品整理はいつから始めればいい?

本来であれば遺品の整理や、形見分けなどはゆっくりと時間をかけて行いたいものですが、貸家や賃貸マンションだったりする場合などはそうもいきません。
退去の前に手早く行ってしまう必要が出てきます。
また、そうでない場合も四十九日百日法要など区切りのいいときに形見分けを行うのが慣例です。
それまでに簡単な仕分けを行う必要があります。

大まかに仕分けを行う

まずは簡単ながら仕分けをしなければいけません。

この場合は、以下のように仕分けをします。

1.貴重品
2.生活雑貨
3.再利用できる物
4.形見(思い出)の品
5.廃棄物

貴重品には、クレジットカードや通帳、有価証券などの金銭関係の物と個人の証明書、公正証書などが含まれます。
他には、貴金属や宝石などの価値が高いものも含まれます。
これらは個人が勝手に片付けてしまうとトラブルのもとになりやすいため、必ず数人で行うか、親族立ち会いの元に行うのが確実です。

遺品の写真を撮っておく

日中や平日など、どうしても時間が取れない場合は一人で片付けを行わなくてはなりません。
そんな時は、必ず写真を撮っておきましょう。

まず、手を付ける前の部屋の状態・各遺品の写真・仕分けした状態の写真です。
これらは必ず廃棄を始める前に撮ります。

また、生活の品々は個人の仕分け状態で収納されているので分別の際に参考にしながら行うと便利です。

作ったリストは家族で共有する

また、もう一つ大切なのが必ずリストを作ることです。
これらも紙に書いただけではなく、データ化して家族間での共有を行うと大切な物や捨てて大丈夫な物の取り違えが起きにくく、また家族間での話し合いも出来るため、個人の遺品が多岐にわたる場合は重要になってきます。

おすすめなのがスマートフォンのアプリなどでスプレッドシートを共有しておく方法です。
この方法だと遠距離の家族にも連絡が取りやすくなります。

遺品整理を進める為の注意点

遺品整理を進めるために必要なことは色々とあります。
葬儀後の順序としては、各手続き→手続きに必要な書類の用意→そして全てが終わってからの親類との話し合いとなります。
特に相続人が複数いる場合や親しい友人がいる場合は後々のトラブルを防ぐため、必ずきちんとした話し合いが必要となります。

遺品整理で残すべきもの

遺品整理をしていて、保存するかどうか迷ったときはまず保留にして保存しておきましょう。
悲しみのあまり、遠ざけたいと感じたり、なにも考えず捨ててしまうと後で後悔することもあります。
「あのときああしておけば良かった…」と思うことは遺品整理ではよくあることなのです。

また、現代社会では近しい家族でも遠くに住んでいる事が多々あります。
そんな時も話し合いが出来るまで保存をしましょう。
しかし、この場合は一人に対して段ボール一つ、などと決めておかないといつまでも片付けが出来ない事になります。

遺品整理にリストは必須

前項でも書いたとおり、遺品の整理やトラブル回避のためにはリストは必須です。
これは必ずデジタル・アナログ両方で作成しておきます。

形見分けは文書に残す

生前、交際範囲の広かった人によくあることなのが、「形見に○○をくれると言っていた」といったもの。

こればかりは第三者の証言がなければ保証の仕様もなく、また重複の恐れもあります。
高価な遺品であったりするとこれもトラブルの元となるため、まずは必ず文書におこして問題がなければ四十九日など、一段落ついてから対応しましょう。

また、口約束はきっぱりと断る勇気も必要です。

家で保存出来ない物はどうするか

故人が趣味人であったり、読書家だったりした場合、遺品の量は膨大になります。
また、ご年配の方の場合はあれこれと取っておくうちにいらない物が増えていることが多い場合がほとんどです。
では、保存しておきたいけれど家では保存できないものや捨てるには忍びないなど、ゆかりのある物の処分はどうすればいいでしょうか。

買い取ってもらえるもの

骨董品・美術品・古書・切手・コイン・カメラや、女性なら着物や宝石、バッグなども買取りの対象となります。
しかし切手や古書などはプレミアがつく物以外は一山いくらの換算になってしまうため、様々な業者を比較してから売りましょう。
また、素人には分からないけれど実は大変な価値があるなどという物もまれですがあります。
必ず事前に専門業者にまかせて鑑定、査定してもらうようにすると安心ですね。

買い取ってもらいないもの

多くの電化製品、ガス製品などがこれに当たります。
また最近のお年寄りですと、家庭に医療機器が備え付けておる場合が多いのですがこれも買い取りは出来ません。

また最も処分がしにくい物の一つが仏壇や神棚です。
これらは近くの神社や檀那寺に相談してお焚き上げをして貰ったり、小さなお仏壇に買い換えたりなどの方法があります。
全体的な傾向として、“価値が低く、大きければ大きいほど売れない”と考えておくといいでしょう。

処分したくないが置く場所がないもの

それ以外に保存しておきたいけれど、四十九日や法要まで置く場所がない、または時間が取れない場合などはトランクルームやウィークリーマンションなどを利用すると便利です。
最近は小さなロッカールーム式のトランクルームなどもあるので短期間の保管にも向いています。

どうしても遺品整理ができないときの対処法

どうしても時間が取れない、家族や親戚が集まれない、そして悲しみが深すぎてとても故人の遺品と向き合えない…。
そんな方も多いと思います。
でも賃貸契約や高齢者向け住宅などの場合はそんなことは言っていられません。
そんな時は一体どうしたらいいのでしょうか?

保管はトランクルームまたはレンタル収納スペースに

まず、とりあえず荷物を大まかにまとめてトランクルームやレンタル収納スペース、民間の貸倉庫などに片付けてしまいましょう。
こういったスペースは一個人にも小さい物ところでは月2000円から利用が出来ます。
必ず写真撮影して簡単なリストを作ってからまとめましょう。

こういった場合に親しい友人や親戚で預かってもらう、というのは実はトラブルの元です。
悲しいことですが、出来る限り避けた方が賢明です。
どうしても預かっもらう場合は必ず信頼できる方に、文書を交わして預かってもらいましょう。

貴重品は必ず厳重に手元に置くか、貸金庫を利用しましょう。
貸金庫というと個人には貸してもらえないイメージですが、そんなことはありません。
手続きをすればその日から使えます。

全部自分で抱え込まないようにしよう

故人に親戚が友人が少なく、誰も頼れないけれどどうしたらいいのか、と悩む人も多いかと思います。

そんな時でも自分で抱え込まず、まずは様々なサービスを提供する業者を簡単に利用すべきです。
たとえば荷物を運ぶだけなら赤帽や宅急便などのサービスを、掃除だけなら室内のクリーニングサービスを。

また近年では昔ながらの便利屋さんなどが遺品整理サービスを提供している場合もあり、全てを遺品整理業者に任せると20万から一軒家なら数百万かかる場合もありますが、普通の2DKのスペースを整理・クリーニングする場合ですと5万円~15万ほどですみます。

自分にとっての宝物でも…

自分や故人にとって宝物でも他の人から見ればそうでもないということは往々にしてあります。
周防いったものもまずは一度整理し、リストアップしてから引き取ってもらう場所を探すか、いくつかを手元に置いて思い切って捨てる勇気も必要です。
でも、そんな勇気や思い切りがつくまでには時間がかかってしまうものですよね。

インターネット上には様々なデータベースやサービスがあるので、出来るだけインターネットを活用しましょう。

遺品整理の業者に頼む

お金で解決出来る場合は出来るだけお金で解決するのも一つの手段です。
今では遺品整理から部屋の片付け、掃除、廃棄処分までパックでやってくれる業者がたくさんあります。
しかし大抵の業者が全てを含めるとかなり高額となってしまいます。
業者を見極める際に大切な人、それが遺品整理士です。

遺品整理士ってどんな人?

遺品整理士とは遺品整理士協会から認定を受けた資格職です。
遺品整理・ごみ清掃・お焚き上げ・財産整理および管理を一括してプロデュースし、業者と遺品整理を済ましてくれます。
つまりは、遺品整理のプロフェッショナルが遺品整理士です。

費用は少し割高になりますが、一般的なアパートの一部屋分ですと25万~40万ほどになります。
これは遺品の数によって大きく変動します。
荷物が多いと、一日に人数とかかる時間が増えるのでもっとかかってしまうようです。
まずは訪問見積もりを頼んでみましょう。

中には訪問見積もりをしたがらない業者や資格を提出しない怪しい業者もいるので、注意してください。

まとめ

遺品整理とは、物を通じて故人に別れを告げる、大切な作業です。
出来るだけトラブルなど少なく、静かにお別れを告げる時間を持てることがなにより大切なのではないでしょうか。

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