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仏壇

神棚と仏壇の違いを解説!同じ部屋に祀る時の配置は?

投稿日:2019年2月18日 更新日:

神棚のイメージ1

物心がついた時には自分の家や実家にすでに仏壇や神棚が家の中に設置してあった、という場合も多いでしょう。
いわば日常風景の仏壇や神棚ですが、2つの違いについて明確に分かっている人はあまり多くありません。
2つの違いを分かっていなくても、日常生活には支障はありませんが、しかし一人前の大人として2つの違い、あるいは2つの設置の仕方、さらにはそれぞれへのお参りの仕方は知っておいたほうが良いでしょう。

そこでここは、仏壇と神棚の違い、2つあった時の設置の仕方、さらにはそれぞれへのお参りの仕方を解説します。

仏壇とは

最初に仏壇とは何かという常識を解説します。

仏壇の始まりは飛鳥時代

仏壇の始まりは明確な文献資料はありませんが、一般的には6世紀の飛鳥時代と言われています。日本史の教科書などの口絵写真にも掲載されている「玉虫厨子(たまむしのずし)」は、現在わかっている最古の仏壇なので、この玉虫厨子が製作された6世紀にはすでに仏壇が製作されていたと考えられるのです。

その後仏壇は、長らく貴族の家になどにしかない特別なものでしたが、江戸時代に入って、全ての日本人がどこかのお寺の檀家にならなければなならないという「寺請制度(てらうけせいど)」が導入されると、一般的な庶民の家にも仏壇が設置されるようになりました。

仏壇の意味は「自宅のお寺」

「仏壇」の基本的な意味合いは、自宅の中の備えられたお寺です。つまりお寺に行って本尊にお参りしたり、お墓参りをする代わりに、仏壇にある仏像や位牌を祀るのです。

仏壇があったほうが良い理由

仏壇は家においては必須のものではありません。家に冷蔵庫や洗濯機がないと困りますが、仏壇がなくても日常生活には支障はありません。
しかし、仏壇があることとないことでは、以下のような違いがあるのです。

心のよりどころが持てる

人間はお金や物質的なものだけに囲まれて暮らしていれば平安な気持ちを維持し、幸せかというとそうではありません。むしろ物質的に恵まれれば恵まれるほど、精神的枯渇感を持ってしまいます。

その精神的な枯渇感を埋めるものが宗教です。ですからどの宗教でも帰依していれば精神的な充足は得られます。その点、多くの日本人にとって最も身近な宗教は仏教なので、その仏教に日常的に触れ、心のよりどころにするために自宅に仏壇があることは必要なのです。

先祖供養する大切な場として

現代の日本人は非常にリアルな精神を持ち、形に表れないものを信じない傾向がありますが、しかし統計を見るとかなりの割合で、目に見えない霊魂や、あの世を信じている人がいることがわかります。

その一例がお墓参りです。物質的なものしか信じていなくても、お墓に行ってその前で手を合わせると、自然に家族の健康や、自分の幸せを祈るでしょう。その行為は、先祖は霊魂として存在し、現生にいる人間を守ったり、願いをかなえたりしてくれると、無意識のうちに信じている証しです。

仏壇が身近にあることは、お墓の代わりに先祖に手を合わせる窓口があると言うのとイコールです。つまり、仏壇は先祖を供養し、自分たちを守ってくれるようにお願いするために必要なのです。

今は亡き親族との対話の場として

特に身近だった家族や親族が亡くなった場合、その霊魂と思わず心の中で会話をしていることも多いでしょう。仏壇はそのように、亡き家族や親族と対話をする窓口でもあります。

神棚とは

一方で神棚にはどのような意味があるのでしょうか。

自宅の宗教が神道の場合

あまり多くはありませんが、日本人の中には仏教を信じる代わりに、神道を信じている人います。
神道を信じる人とって神棚は、仏教を信じる人にとっての仏壇に当たります。

つまり自分の信じる神様と対話をし、神様に家族の健康や自分の幸せをお願いする窓口が神棚なのです。

ちなみに神道とは、仏教が中国から伝来するよりも先に、日本の土着の宗教として存在していたものです。
古代においては、山、雨、風、海、木、岩ど自然に存在するものには、全て神が宿っていると考えられ、その結果多くの神様の存在が信じられていました。

八百万の神というのは、神様が八百万はいませんが、非常に多く存在するということを表現した言葉です。

ただし、古い時代には神棚は存在していませんでした。神様にお願いしたり、対話したりするためには、神社に行く必要があったのです。しかし江戸時代になって、伊勢神宮や近所の神社に参って、御札をもらうようになると、御札の安置場所として神棚が祀られるようになりました。

仏壇がある家の場合の神棚の意味

このように神道だけを信じている家には神棚しかありませんが、しかし現実としては、多くの家に仏壇も神棚も供えられています。
これは1つの宗教しか信じない人、あるいは1つの宗教を奉じている海外の目からすると非常に奇異な光景です。
この矛盾はどのように考えたらよいのでしょうか。

詳しくはこの後解説しますが、仏壇がある場合の神棚の意味は、基本は仏教を信じながら、同時に神社にいる神の加護も期待できる、という日本人特有の精神構造に由来しています。

仏壇と神棚が両方あるのは宗教的に正しい?

自宅に仏壇と神棚がある光景は、常識にとらわれない目で見た場合、非常に奇異です。この矛盾を日本人はどのように消化しているのでしょうか。

日本は神仏習合の文化がある

違う宗教であるように思える仏教と神道でも、実は日本人にとっては表裏一体です。
たとえば、神道における最高神の天照大神は、密教の最高仏である大日如来の化身だとされています。
さらには、不動明王や阿修羅などのような仏ももとはと言えば神道の中の神なのです。

このように仏教と神道が、概念は違っても、同じものを表と裏から見るようには、実は一体化しているという概念を「神仏習合」と言います。

神仏習合は世界でも珍しい日本独特の宗教観です。
もともと日本人は海外から伝来したものを日本流にアレンジして取り入れること得意であり、習性である民族です。
6世紀に中国から仏教が伝来した際にも、古来から持っていた神道は捨てずに、神道と仏教をうまく融合させ、新しい文化である仏教を日本流に取り入れました。まさに神仏習合とは、日本人ならでは概念だと言えるでしょう。

仏教と神道の違いは

しかし仏教も神道ももとはと言えば異なる体系のものなので、考え方と概念は大いに異なります。

仏教とは?

まず仏教はインドで釈迦が開祖した宗教です。根幹の理念は、人間は輪廻という果てることのない生と死の繰り返しから逃れることはできないが、修行によって悟ることで輪廻から抜け出し、極楽で平安な日々を送ることができる、というものです。したがって本来の仏教には厳しい修業はつきものでした。

しかし仏教が修行者だけではなく、一般の庶民に広がるにつれ、修行の意味合いは薄れ、釈迦を中心にした仏に対して祈ることによって、仏の加護で極楽に行けるというように変わってきました。また個々の人間だけではなく。仏の力で日本という国自体を守ってもらう、という思想も生まれました。

この個人の救済と、日本の平安が日本の仏教の概念の基本になっています。

神道とは?

これに対して神道は日本古来の民族宗教です。古来には現代のような科学はありませんから、自然の中で起こる事象はすべて不可思議なものでした。たとえば、ある年には豊かに稲が実り、ある年には日照りが続いて凶作になる場合、現代であれば気象の分析から科学的に説明できますが、古来にはそのような知識がないため、神がそのように仕向けていると考えました。

この考えから、全ての自然現象、あるいは自然の中に存在するものには神が宿っているという考えが生まれたのです。神道はその八百万の神に、人間が生きていく上での便宜を図ってもらうために祈る宗教です。

神道と仏教の違いとは?

以上のように仏教と神道は根幹の部分で異なりますが、個々の項目別にもその違いを明らかにしましょう。

まず教典は、仏教では釈迦の教えを「経典」にしたものが基本です。対して神道は日本人の生活の中で自然に生まれたももなので、教典はありません。

聖職者に関しては、仏教は「僧」「尼」です。神道では「神職」「神主」「巫女」が聖職者です。

宗教施設の意味も異なります。仏教における寺の本来の意味は、悟りを開くことを目指す人のための道場です。対して神道における神社は。神が天から降りてきて宿る場所であり、宿った時に人間と対話をする窓口です。

参拝方法は、仏教では胸の前で合掌するのが基本です、対して神道では二礼二拍手一礼が基本です。

同じ部屋に仏壇と神棚を置いてもいい?

では現実問題として、家に仏壇と神棚の両方がある場合、その配置や扱い方はどのようにしたらよいのでしょうか。

同じ部屋に仏壇と神棚を置くときの配置

仏壇と神棚を同じ部屋に置くことは問題ありません。
ただし、以下の点に注意しましょう。

仏壇の向かいに神棚を置かない

仏壇と向かい合う位置に神棚を設置するのはNGです。なぜなら、仏壇と神棚のどちらにお参りする場合に、もう片方にお尻を向けてしまうことになるからです。

神棚の下に仏壇を置かない

また、神棚の下に仏壇を安置することも好ましくありません。どうしても上下で重なってしまう場合は、それぞれの中心線がずれるようにしましょう。

2つ横並びにするときの位置

神棚と仏壇を同じ部屋に配置する際、左右の並びに関する決まりはありません。
仏壇、神棚それぞれ相応しい位置に配置しましょう。

仏壇の配置:床の間でもOK?

まず仏壇の配置は、2つの考え方があります。

1つは南面北座(なんめんほくざ)と言って、仏壇を北を背にして南向きに設置するというものです。もう1つが東面西座(とうめんさいざ)と言って、西を背にして東向きに設置するというものです。

さらに仏壇は直射日光が当たらない、湿気の少ないところに置いたほうが劣化しません。その条件に合致する場所として、床の間、押入れの上段、タンスの上、キャビネットや収納棚などの上に置いてもOKです。ただしテレビやオーディオなどの音がするものの上はNGです。

仏壇の高さは、座ってお参りするのであれば、仏壇の中の本尊が目より少し上になるように、立ってお参りするのであれば、本尊が胸よりも少し上になるように、設置しましょう。

神棚の配置:下に物を置くのはNG?

神棚は宗教上の配置の向きの決まりはありません。ですから南や南東、東など日当たりの良い方向に向ければよいでしょう。
またドアの上や横など、人がよく通る場所はNGです。

神棚を祀る高さは、目の高さより高ければOKです。多くの家で神棚を鴨居の上に設置しているのはこのためです。

仏壇と神棚の作法

同じ家の中に仏壇と神棚の両方がある場合、それぞれへのお参りの仕方はどうしたらよいのでしょうか。

お参りのタイミング

お参りのタイミングですが、宗教上の決まりはありません。しかし一般的には、神棚は朝起きたときにお参りし、仏壇には朝起きた時と、あとは自分がお参りしたいと思ったタイミング行っています。

お参りの順番

朝は仏壇と神棚の両方にお参りしますが、これもどちらが先かという宗教上のルールはありません。ただし一般的には、まず朝一番で神棚にお参りし、その後ゆっくりと仏壇にお参りするのが通例です。

お参りの作法

お参りの仕方は先ほど簡単に触れましたが、仏壇と神棚の場合に限定して解説すると以下のようになります。

仏壇へのお参り

まず仏壇の前で正座します。そして本尊に一礼したあと、供え物をします。さらにロウソクに火をつけ、そのロウソクで線香に火をつけます。その上で合掌しお祈りをします。場合によっては読経してもよいでしょう。最後にロウソクの火を消し、一礼します。

神棚へのお参り

神棚の前に出たら、まず深く2回お辞儀をします。そして2回手を叩き、合掌して願いごと事を祈ります。その後1回お辞儀をして下がります。

まとめ

1つの家に仏教と神道という本来は異なった体系と概念の宗教が混在しているのは、ある意味非常に日本的な光景です。
この光景がもう1500年以上続いています。ですから、神棚と仏壇が同じ家にあるのも日本としてはごく普通のこととなっています。
仏様も神様もお祀りする場合は、どちらにも失礼の無いようにできるといいですね。

 

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