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葬儀

葬儀に参列できない時のマナーと対応を解説します!

投稿日:2017年4月19日 更新日:

数珠

不幸はいつ訪れるかわかりません。訃報を受け取ったとき、病気や旅行などでどうしても通夜・告別式に参列できない、遠方なので参列が難しいということもあるでしょう。

では、そういう時はどうすればよいのでしょうか?

通夜・告別式に参列できないときの対応やお悔やみの伝え方についてまとめました。

葬儀に参列できないときの伝え方

訃報を受けて葬儀に参列できないことが分かったら、まず欠席の旨を伝えます。

基本的には電話で伝える

欠席の旨は基本的には電話で遺族に伝えます。
対面できない状況では最も丁寧な手段です。

また、メールで連絡しても良いケースがあります。
ビジネスシーンでは広くメールが使われます。
加えて、遺族とある程度互いに知っている関係であれば、メールで大丈夫です。ただし、普段のラフな言葉遣いや絵文字などの装飾は慎みます。

なお、手紙で伝えるという方法もありますが、葬儀前は遺族側があわただしており、手紙を確認できていないかもしれません。
また、葬儀までに手紙が喪家に届かないことも考えられます。
欠席を伝える手段としては、おすすめできません。

参列できないことを伝えるときの内容

遺族に連絡するときは、あまり時間を取らないよう手短に欠席の旨を伝えます。
内容を確認してから連絡をしましょう。

参列できない旨を遺族に伝えるときは、以下のような内容を簡潔に伝えます。

  • 哀悼の意
  • やむをえない事情で参列できないこと
  • 通夜・告別式どちらに参列できないか
  • 後日弔問にうかがう旨(通夜・告別式ともに参列できない場合)

具体的には下記のようにお伝えします。

通夜のみ参列する場合

通夜のみ参列できる場合は、告別式に参列できないこと、通夜だけ参列することを断る必要があります。

【文例】
お知らせありがとうございます。
突然の訃報をに接しまして、心よりお悔やみ申し上げます。
申し訳ないのですが、やむを得ぬ事情で告別式への参列がかないません。
お通夜にはお伺いしますので、よろしくお願い申し上げます。

告別式のみ参列する場合

告別式のみ参列する場合は、お通夜の欠席連絡はあえてしなくても構いません。
本来、お通夜は身内だけで行うものだからです。
連絡しなくても欠席の扱いになります。

どちらも参列できない場合

通夜・告別式のどちらも参列できない場合は、参列できないことを詫びて後日弔問に行きたい旨を伝えます。

【文例】
○○様のご逝去の悲報に接し、驚きと哀悼の念に堪えません。
本来ならば葬儀に参列し、ご霊前にご挨拶を申し上げたいところですが、遠方のためままなりません。
後日、弔問に伺いたく思います。
○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

忌み言葉に気を付けて

葬儀の欠席連絡にかかわらず、お葬式のシーンでは下記のような言葉は使ってはいけません。これらの言葉は忌み言葉と言います。

重ね言葉・繰り返しを連想させる言葉

「くれぐれ」「重ね重ね」「追って」「再び」「再三」「繰り返し」「次に」「また」など、繰り返しを連想される言葉はNGです。
不幸が繰り返すことをイメージさせるためです。

生死についての直接的表現

「死ぬ」「死亡」「生きていた頃」など、生死の直接的な表現もNGです。
「ご逝去」「ご生前」「お元気な頃」などに言い換えましょう。

不吉な言葉

「消える」「崩れる」「苦しむ」「長引く」「四」「九」など、不幸や不吉を連想させる表現もNGです。

仏教用語にも注意

仏式の葬儀でなければ、仏教用語も避けます。
「供養」「ご冥福」「成仏」「往生」「合掌」などは仏教用語なので、神式やキリスト教式の葬儀の場合は使いません。

例えば、「ご冥福をお祈りいたします」は、神式であれば「御霊(みたま)のご平安をお祈りいたします」、キリスト教式では「安らかな眠りにつかれますよう、お祈りいたします」などと言い換えます。

なお、仏教の中でも浄土真宗でも「ご冥福」という言葉は使いません。これは教義の違いによるものです。
ご冥福の「冥」は「冥土(めいど)」のことを言います。
仏教上、亡くなった人は冥土に行って次の転生する世界を決めるため、「ご冥福をお祈りします」とは、「故人様が冥土から良い世界に生まれ変わることをお祈りします」という意味があります。

ただし、浄土真宗では人は亡くなったらすぐに浄土に行くことになっているため、このような表現は使いません。
「謹んでお悔やみ申し上げます」などと言い換えましょう。

葬儀に参列できないときの弔意の表し方

当日葬儀に参列できなくても、故人が親しい人やお世話になった人であれば、何らかの形で弔意を表したいものです。

葬儀に参列できないときの、弔意の表し方について解説します。

代理を立てる

どうしても参列できない場合、家族を代理に立てて弔問するのが丁寧な方法です。代理を立てるということは、当人が参列したのと同じ意味になります。代理人は故人や遺族と面識がなくても大丈夫です。

香典は参列できなかった当人の名前で出し、代理人が持参します。記帳も当人の名前を書き、その下に「代」と書きます。代理人が妻の場合は「内」とします。

知り合いが参列する場合、香典を預けることも可能です。職場の人や家族が亡くなった場合、代表者がまとめて香典を持参することもあります。

弔電を打つ

代理人を立てることができない場合は弔電を打ち、香典を郵送します。

弔電は、葬儀にあたってお悔やみの気持ちを伝える電報です。

電話が普及する前、緊急の連絡には電報が使われていました。通信機器が発達した現代ではほぼその役割を終え、多くはお祝い事での祝電やお悔やみ事での弔電で使われています。

弔電は、通夜・告別式の開始時間までに会場へ送ります。宛名は喪主ですが、名前がわからない場合は故人の名前に「ご遺族様」としても大丈夫です。台紙もさまざまな種類が準備されており、線香や押し花が添えられたものもあります。

電報に似たサービスとして、日本郵便株式会社の「レタックス」があります。他の電報サービスは文字数で料金が決まるのに対し、レタックスは台紙料金だけですので比較的手軽に送ることができます。

弔電は取り急ぎ弔意を表すという意味がありますので、必ず通夜・告別式に間に合うようにします。

香典を送る

弔電を打った場合は香典を郵送します。

通夜・告別式に参列するときと同じように香典袋を準備し、住所・氏名・金額等を記入します。これにお悔やみの手紙を添え、現金書留封筒で送ります。送り先は喪主の自宅で、葬儀の後、一週間以内に着くように送りましょう。

また、故人と親しかった場合や家族葬などで香典を辞退している場合、供花や供え物を贈ることがあります。親しい友人や仕事の関係ならば供花、親族であれば供え物として盛籠を贈ることが多いようです。

葬儀に参列できなくても後日できること

当日の葬儀に参列できなくても、後日弔問で弔意を表すこともできます。

後日、弔問に伺う

事情で通夜・葬儀に参列できなかった場合、後日、改めて弔問に伺うようにします。すでに香典を届けている場合は、お供えとして花やお菓子などを持参しましょう。

ただし、ご遺族は慌ただしい日が続いて疲れています。事前に連絡して弔問したい旨を伝え、伺っても大丈夫か確認しましょう。場合によっては四十九日の後などを希望するかもしれませんので、先方の希望に合わせるようにしましょう。

弔問をした際も長居はせず、ご遺族の負担にならないよう配慮したいものです。

まとめ

訃報を受け取ったものの葬儀に参列できない場合は、基本的には電話で欠席の旨を伝えます。 遺族や故人との関係性によってはメールでも良いでしょう。
欠席の理由は詳細には述べず、「やむを得ない事情で」などと伝えます。加えて、哀悼の意も表明します。

また、直接参列できなくても、代理を建てたり、弔電や香典などを送ることで弔意を表すこともできます。
後日になってしまっても改めて弔問に伺いましょう。

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