終活に関する情報を総まとめしているホームページです。お葬式や、相続、遺言、保険、エンディングノートなど終活にまつわる情報を網羅している終活情報を専門に発信していきます。

終活

終活セミナーとは?学べる内容を紹介します

投稿日:2019年11月29日 更新日:

チラシや葬儀社のホームページで「終活セミナー」の文字を見るけれど、実際何が学べるの?参加するメリットはあるの?と感じたことはありませんか。

終活セミナーでは、本やホームページの情報だけではわからない、昨今の葬儀に関する疑問を葬儀の専門家が詳しく教えてくれます。

この記事では、
・終活セミナーとは?
・終活セミナーで学べること
・どこの終活セミナーに行くべきか?
について解説します。

終活セミナーとは?

終活セミナーとは、自分の人生の終末期について考える「終活」に必要な知識を教えてくれるセミナーです。葬儀社や保険会社、自治体などが定期的に開催しています。

終活という言葉を知ってはいるけれど、実際何をすればいいかわからない、葬儀についていろいろ知りたい……という方にぴったりなのが、終活セミナーです。多くのセミナーが無料で開催しているので、気軽に参加することができます。

終活セミナーで学べること

終活セミナーでは、終活に関するさまざまな知識を学べます。各終活セミナーで教えているセミナーの内容を紹介するので、自分が知りたい内容について考えてみましょう。

終活について

まず終活をはじめてみようと考えている方におすすめなのが、終活全般について教えてくれるセミナーです。

・そもそも終活とは何か?
・昨今のご葬儀事情はどうなっているの?
という疑問を解決してくれます。

次項で紹介するご葬儀やお墓、相続についてなど、終活に必要なこと全般を理解することができるようなセミナーが多いです。終活の全体像を把握して、自分の終活は何をしっかり準備するべきかがわかります。

ご葬儀について

ご葬儀について詳しく教えてくれるセミナーです。以前のご葬儀は、身内や親戚、友人、知人も参列していただくご葬儀が一般的でしたが、近年は身内だけでご葬儀をする「家族葬」という葬儀形式も浸透してきています。

葬儀に関するセミナーでは、

  • 一般葬、家族葬、無宗教葬、お別れ会などの葬儀形式の違いについて
  • 自分はどのような葬儀を行ってほしいかを検討したい


と考えている方の疑問や悩みを解決してくれます。

またセミナーに参加するだけでなく、具体的にご葬儀について考えたいという方には、斎場で開催されているセミナーに参加してみてください。実際に使用されている斎場を見学できるので、しっかり知識を得たうえで現実的にご葬儀について考えられます。
いざというときに備えて、ご家族と一緒に見学することも大切なポイントです。

お墓について

お墓をどのように選べばいいか、檀家があるけれど継いでくれる人がいない場合どうすればいいかなど、お墓に関する内容を解説してくれます。近年お墓という形式だけでなく、墓石の代わりに樹木を墓標とする樹木葬や散骨など、お墓の形は多用化しています。

まずお墓に関するセミナーに参加し知識を深め、セミナー後に個別でスタッフへお墓に関する相談をすることが疑問解決への第一歩です。お墓に関する悩みはご家族ごとに大きく異なるので、時間を取ってゆっくり相談してみてください。

相続関係について

保険や株式、有価証券、土地、などの相続はどうするべきか?について学ぶことができます。相続関係は生前にしっかり準備をしておかないと、残されたご家族が金銭トラブルを起こしやすいです。

残されたご家族が金銭トラブルを起こしてしまう自体を避けるためにも、

  • どのようなものが相続の対象になるのか
  • 家族が困らないように残すべき「遺言書」

についてしっかり知識を身に付けましょう。

可能であれば、セミナー参加前に保険や株式などわかる範囲で、どのような資産を持っているかを書き出しておいてください。書き出しておくことで、セミナー内容をより深く理解できます。

エンディングノートの書き方について

自分の人生の終末期に関する希望を書き残す、エンディングノートの書き方について学ぶことができます。学べる内容は下記の通りです。

  • エンディングノートと遺言書の違い
  • エンディングノートへの取り組み方や書き方について
  • 市販のエンディングノートやパソコンのExcel、何に書くのがいいのか

エンディングノートという存在を知っていても、何から始めればいいかわからず手を付けられない、デリケートな内容なので周りに聞きづらいという方も多いです。専門家の知識とサポートを元にエンディングノートに関する知識も、セミナーをきっかけにしっかり学んでみましょう。

体験イベントを開催するセミナーも

終活セミナーでは、座学のセミナーだけでなく体験型のセミナーを同時開催することも多いです。終活に関する知識をより深められるセミナーの一例を紹介します。

エンディングノート書き方講座

前項で紹介したエンディングノートを実際に書いてみようというセミナーを行うところもあります。書くべき項目や書き方についてわかっても、自分1人だと上手く書き出せない……という方にぴったりの体験セミナーです。

終活の知識を兼ね備えた講師がアドバイスをくれる環境で、エンディングノートを書き始めることができます。

エンディングノートは1日で書き上げるものではなく、少しずつ自分のペースで書くもの。書き始めるきっかけがほしいという方は参加してみてください。

入棺体験

お棺に入る体験をする入棺体験では、本来旅立ってから入る棺に生前の間に入るという貴重な体験ができます。実は、生前のうちに棺に入ると寿命が伸びるというジンクスも。筆者も入棺体験をしたことがありますが、棺のクッションがふかふかで意外と寝心地がいいという発見がありました。

生前の間に棺に入るということに対する考えや感じ方は人それぞれなので、もちろん自由参加です。興味がある方は参加してみてくださいね。

フラワーアレンジメント

斎場で開催する終活セミナーと同時開催されることが多い、フラワーアレンジメント体験。日頃祭壇を彩るお花や入口に飾られる供花を手がける生花部門のスタッフが講師となって、参加者にフラワーアレンジメントの楽しさを教えてくれます。
大人はもちろん、一緒に終活セミナーに来てくれたお子さまも楽しめる体験セミナーです。

終活セミナーで終末期について考えるだけでなく、いまの生活を彩ってくれるフラワーアレンジメントを楽しまれるのはいかがでしょうか?

通夜料理試食会

斎場での終活セミナーの場合、通夜の際に振る舞う通夜料理の試食会を同時開催することもあります。忙しい中時間を作り、遠方から来てくださった方をもてなす通夜料理の味がイマイチだったら残念ですよね。

そのようなことがないように、斎場の設備だけでなく、提供する料理の味も含めて斎場を選べるように通夜料理試食会を同時開催しています。

利用検討している斎場の料理の味を確かめる機会はなかなかないので、参加してみると実際にその斎場を利用するか検討する経験になるのでおすすめです。

どこの終活セミナーに参加するべき?

ここまでどのような終活セミナーがあるかを紹介してきました。しかし実際どこの終活セミナーに参加すればいいの?と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
自分に合った終活セミナーの選び方や主催する団体ごとのセミナー内容の特徴を解説します。

自分が知りたい内容を解説している

終活セミナーに参加する基準は、まず自分に必要なこと、知りたいと思った内容を開催している終活セミナーを選ぶということです。これまで紹介したように終活全般について教えてくれるセミナー、相続について教えてくれるセミナーなど内容はさまざま。

ただ終活セミナーだから参加しようではなく、自分が知りたい内容を開催しているセミナーを選びましょう。

自治体主催のセミナー

各自治体で主催している終活セミナーでは、市町村役場の職員や提携している企業が講師となり終活事情を解説しています。自治体で開催しているからこそ、地域ごとに異なる各地域事情を踏まえた内容を聞くことが可能です。
大々的に宣伝をせず、地域の広報誌やポスターなどでの告知が中心のため、自分からセミナー情報をチェックしましょう。

また神奈川県横須賀市では、セミナーだけでなく一人身で頼れる人がいない方向けの終活サポート事業を展開しています。まだ全国的にこのようなサポートを展開している自治体は少ないですが、自分の住んでいる地域ではどのようなサポート体制があるかも合わせて調べてみてくださいね。

葬儀社や保険会社主催のセミナー

葬儀社保険会社主催の終活セミナーでは、現場で働くプロ視点のお話を聞くことができます。日々利用者と携わっているからこそ、十数年前より変わり続ける終活事情をより詳しくわかるのがメリットです。

しかし企業主催のためセミナーと合わせて、宣伝や自社サービスの勧誘があることが多いです。そのため利用検討をしている企業の終活セミナーへの参加をおすすめします。無理に勧誘された場合は「利用検討してこちらからご連絡します」ときっぱり断りましょう。

終活バスツアー

座ってセミナーを聞くだけでなく、実際に見て感じて終活に向き合いたいという方には、終活バスツアーがぴったりです。旅行会社が主催する納骨堂や霊園、海への散骨サービスなどを見て周る終活バスツアーが近年開催されるようになりました。

終活について座ってじっくり考えると気が滅入ってしまうこともありますが、バスツアーの場合、旅行感覚を取り入れて前向きに終活に取り組めるのがメリット。またツアーには葬儀の知識を持ったスタッフも同伴するため、終活に関するアドバイスも直接もらえます。

まとめ

終活セミナーとは、自分の終末期を考える終活の知識を身に付けられるセミナーです。プロの方から詳しい知識を学ぶことができ、エンディングノート書き方や通夜料理試食会など体験型のセミナーなどに参加することもできます。

1人では重く考えてしまい、終活に取り組みたいけれど取り組めていないという方にとっては少しずつ取り組むきっかけになるはずです。
まずは、気になった終活セミナーに一度参加してみてくださいね。

笹まいプロフィール画像
笹まいプロフィール画像
ライター:笹 まい

大学卒業後、冠婚葬祭企業に就職。営業職として、互助会の加入案内や終活セミナー講師を経験。 葬儀や終活に関するお悩みをわかりやすく解説していきます。

-終活
-

執筆者:

関連記事

終活アドバイザーの役割は相談相手!独学で取得はできる?

いざ終活を始めてみようと思っても、シニア世代の多くは保険や相続の問題、葬儀の準備などを前にして「なにから始めればいいかわからない」「情報が多すぎて困ってしまった」と壁にぶつかってしまうことでしょう。 …

公証役場とは?のイメージ1

遺言状の作成でお世話になる公証役場とは?

遺言状には公正証書遺言と自筆証書遺言がありますが、公正証書遺言を作成する場合は、公証役場に行き作成することになります。 この公証役場は普段の利用することはほとんどありませんし、人によっては一生の内一度 …

エンディングノートの項目とは?書き方例も紹介します

「エンディングノートを書いてみたいけれど、いったい何を書けばいいのだろう?」と思ったことはありませんか? 万が一の時に備えて書こうと思ったけれど、何を書けばいいかわからず、エンディングノートが空白のま …

終活の写真撮影サービスのイメージ

終活で遺影写真を撮影するには?サービス・費用

あなたの死後に1番家族の目に触れるであろうあなたの写真、それは遺影写真です。 遺影写真というと「お通夜までに家族が写真を選び、遺影にしてもらうもの」と思われている方も多いかもしれませんが、死後もずっと …

40代の終活のイメージ1

終活を40代で始めるのは早すぎる?その理由を徹底解説

インターネット上ではブログやwebサイトの記事などで、40代からの終活を推奨する情報を多く見かけます。しかし、終活の内容によっては、40代での終活は時期早尚と言えます。 この記事では、終活の内容を見直 …