終活に関する情報を総まとめしているホームページです。お葬式や、相続、遺言、保険、エンディングノートなど終活にまつわる情報を網羅している終活情報を専門に発信していきます。

葬儀

終活の準備はいつから始める?終活の手順と進め方

投稿日:

多くのメディアでも取り上げられる終活。自分が死に直面する前に、「身の回りの整理」や「人生の終わりに向けた活動」を行う時に使われる言葉です。とはいうものの、実際に何から始めたらいいのか、いつ始めたらいいのか分からないという人は多いのではないでしょうか。

人はいつか「自分の死」と向き合わなければなりません。そこで今回は、終活の準備と始め方についてご紹介します。

終活はいつから始める?

終活はいつか始めればいいと他人事のように考え、始める時期が分からなくなる人も多いです。具体的な始める時期を決めなければ、いつまでも始めることはできません。ここでは、終活を始めるおすすめの時期についてご紹介します。

60・70代から始める

最も一般的な終活を始める時期は、60代から70代です。日本の平均寿命は80代前後。そのためそれよりも早く始めることが望ましいとされています。早く始めれば、これからかかる費用を知ることにも。そのため自分の意思を表明できるうちに、早めに始めておきましょう。

お金の面だけではありません。万が一病気になったとき、どのような治療をしたいか、臓器提供の有無を決めておくことで自分らしい最後を迎えることにもつながります。

したいと思ったらいつからでも

終活は、始めたいと思ったらいつからでも始めて問題ありません。死は、いつ人に訪れるか分からないものです。そのため20代・30代からでも、始めたいと思った時がはじめ時です。早めに少しずつでも始めておけば、人生を豊かに過ごすきっかけにも。難しく考えすぎず、自分の始めたい時に終活しましょう。

終活の手順と進め方

終活を始めたいと思っても難しいのが、準備や始め方です。やらなければならないことが多く、どこから手をつけるべきか悩んでしまいます。

しかし自分のやりたいことを手順を追って行えば、スムーズに終活することが可能です。そこでここでは、終活の準備からおすすめの進め方についてまとめていきます。

事前にチェックリストを準備する

終活に迷ってしまわないよう、事前に自分がやりたい項目のチェックリストを準備しましょう。チェックリストは、行いたい順番に書いておくとなお便利です。やりたいことは具体的に書いておけば、忘れることがないためおすすめです。順序良く行うための終活の順番については、以下の項目を参考にしてみてください。

1.エンディングノートを書く

最初におすすめなのは、エンディングノートを書くことです。エンディングノートは、自分が死ぬまでにやりたいこと、意思決定ができなくなった場合や死後の希望などを明確にするために記載します。

今では多くの本屋でも購入でき、大まかな項目があるため悩まず書き進めることが可能です。死に向けた自分の希望を書き連ねておくことで、家族にも自分の意思を伝えることができます。しかしエンディングノートには、遺言書のような効力はないため注意しましょう。

2. 資産の整理をする

今までの資産やこれからかかる費用のためにも、まずは資産の整理を行いましょう。今持っている資産を整理し把握することで、これから使える費用を決めることができます。また、死後は自分名義の口座が凍結されてしまうため、そういったことを家族と共有するためにも一度整理しておきましょう。

3. 遺言の準備をする

資産の整理がついたら、家族のために遺言書を作成しておくことがおすすめです。死後自分の遺産の相続などで家族が揉めないためにも、正式な遺言書を作成しておきましょう。

最も気軽に作成できる遺言書は、「自筆証書遺言」です。他にも、公正証書遺言秘密証書遺言があります。費用や手間が異なるため、自分に合った遺言書の作成が必要です。

4.葬儀・葬式の準備・お墓の手配をする

終活では、自分の葬儀や葬式・お墓の手配も行う人が多いです。前述したように、死後は口座が凍結されてしまいます。そのため、一時的にでも費用を立て替える必要が発生します。葬儀や葬式・お墓の費用で家族に負担をかけたくない想いから、終活で準備する人が多いようです。

また、自分らしい葬儀やお墓を前もって準備したいという人も。自分の希望を生きている内に伝え、前もって準備しておきましょう。

5.遺影の写真を撮っておく

綺麗な遺影で葬儀を行ってもらうためにも、遺影の写真を撮っておくことも終活の一つです。葬儀や葬式の準備が整ったら、遺影の写真を撮影しておきましょう。今では遺影専門の写真店もあります。綺麗な姿で最後に見送ってもらえるよう、自分の好きな恰好で写真を撮っておくと良いです。

6.生前整理を行う

身の回りの整理整頓のために、生前整理を行いましょう。生前整理とは、身の回りの整理や清掃を行うことを指します。今まで捨てられなかった物や不要な家具など、一度整理して整えておきましょう。そうすることで、死後家族が遺品整理する手間を少なくすることができます。

あまりにも物が増えすぎている場合には、清掃業者などの業者に頼むことも一つの手段です。業者に頼めば自分の負担も減り、大掛かりな生前整理をすることができます。

終活をすることでのメリット

終活は「自分の死」と向き合う活動です。そのため気分が落ち込んでしまうという人も少なくありません。しかし終活は、早めに準備することで大きなメリットも。終活をするメリットについてご紹介します。

自分の身辺を整理整頓し分かりやすくするため

終活は、自分のことをより分かりやすくするメリットがあります。資産や生前整理は、今まで分からなかった財産や持ち物を整理整頓することができます。そのため、老後に必要な費用を確保したりすっきりした状態で生活することが可能です。

相続問題が起こりにくい

終活をすることで、死後自分の遺産相続で問題が起こりにくいメリットがあります。死んだ後に家族が自分の遺産で揉めることは、誰でも避けたいことです。終活で資産整理や遺言書作成を行えば、ほぼ相続問題は起こりません。また、財産相続で家族に迷惑をかけることも少ないです。そのためにも、遺言書は効力のある正式なものを作っておきましょう。

死んだ場合の家族の負担が減る

終活を行っておくことで、葬儀やお墓の手配、相続の問題など家族にかかる負担を減らすことができます。自分が死んだあと、家族にかかる負担はとても大きいです。そこで事前に自分で決めておけば、負担を減らせるだけでなく、死後も自分らしくあることができます。家族が気持ちよく見送れるように終活しておくことは、大きなメリットです。

今後の人生を考えるきっかけになる

「死と向き合う」きっかけになる終活は、今後の人生を考えるきっかけになります。やりたいことをはっきりさせておくことで、老後を豊かに過ごすきっかけになります。やり残したことを考えるきっかけにもなり、目標に向かって進むことで充実した人生を送ることができます。

終活をする注意点

終活はメリットばかりではなく、注意することもあります。そういった注意点を事前に抑え、トラブルを回避して終活を行いましょう。ここでは、終活の注意点について解説していきます。

葬儀に関するトラブルや詐欺に巻き込まれることも

終活を行っている際、葬儀に関連したトラブルや詐欺に合う可能性もあります。終活は大きなお金が動くことも少なくありません。そういった、金銭を狙った詐欺やトラブルに巻き込まれないような注意が必要です。葬儀やお墓など、大金を使う場合は家族に相談し、信頼のおける業者とやり取りを行いましょう。決して一人で決断しないことが重要です。

家族と意見の食い違いが起こる可能性

終活を行っていると、家族と意見が異なりトラブルとなってしまうことがあります。特に遺産相続については、家族との相違が起こりやすいです。しかし死後にトラブルとならないためにも、家族と話し合い食い違いを解消しておく必要があります。お互いのことを考え、話し合いながら終活を進めましょう。

死を意識して気分が落ち込むことも

終活は死を意識するため、気分が落ち込む場合もあります。しかし死と早くから向き合っておくことで、病気になっても焦りは少ないです。確かに死に対する不安もあるでしょう。ですが「終活」は、それ以上にこれからの老後を充実させてくれる側面が大きいです。

終活にかかるお金はどれくらい?

終活をすると、一定額のお金が必要になることも。金銭面に不安を抱える人も多いかと思います。具体的にどれくらいお金がかかるのかを知り、貯金や費用の割り当てを検討しましょう。ここでは、終活にかかる費用についてご紹介します。

お墓を準備するのに100万円以上

終活で準備することの多いお墓は、おおよそ100万円以上かかります。お墓は後に自分が入る場所。とはいえ、安くはないのが現状です。大きな買い物であるお墓を購入するためにも、財産整理を行っておきましょう。

お墓は平均的に100万円以上かかりますが、永代供養墓など他の種類のお墓なら安く済ませることも可能です。自分の予算と照らし合わせ、事前の準備を行ってください。

葬儀の事前準備に150万円程度

葬儀の事前準備には、100万円から150万円程度の費用がかかります。こういった準備も、終活で行っておきたい項目の一つです。とはいっても、ここまでの大金はすぐに準備できない場合も。

そういった時は、積立貯金をしておくこともおすすめです。また、家族葬や永大供養を行えば、葬儀の費用を安くすることができます。自分の予算と合わせ、葬儀の種類を検討してみてください。

生前整理に数十万円程度

生前整理は、業者に委託する場合10万円から20万円程度のお金がかかります。もちろん自分で行えばお金はかかりません。また家の広さによって予算が変わってくるため、一度見積もりを行う必要があります。一軒家など大きな家は自分で整理することが難しいです。そういった場合は、一度業者に相談してみましょう。

家族や自分のためにも終活の準備を

終活は、自分のためでもあり家族のためでもあります。お互いが安心して人生の最後を迎えるためにも、終活の準備は事前に行うことがおすすめです。まずはやりたいことや希望を書く、エンディングノートから始めてみてはいかがでしょうか。

-葬儀
-,

執筆者:

関連記事

キリスト教の葬儀イメージ1

【キリスト教式】葬儀・葬式の流れと参列マナー

キリスト教式の葬儀は、仏式の葬儀と異なる部分が多く、実際あまり馴染みがない人も多いと思います。 いざキリスト教式の葬儀に参加するとなったら、内容があまりに仏式と違うので戸惑うかもしれません。 今回の記 …

直葬のイメージ

直葬とはどんなお葬式?流れや遺骨の行き先を解説

かつては儀礼上当たり前のことであったものが、最近では煩わしいとか、意味がないなどといった理由で、省略されることが増えてきました。 お葬式もその1つで、特に儀礼に意味を感じない心情と宗教心の希薄化が重な …

葬式の日程のイメージ1

葬式の日取りの決め方は?決め方の流れや六曜との関係性

葬式の日取りは、お通夜の翌日が一般的ですが、例外もあります。様々な理由から日取り方法が変わってきますので、手順を知っておくのはよいと思います。 また、先勝、友引、先負、仏滅などの六曜を考慮して日程を決 …

お葬式で孫がすることの画像1

祖父や祖母のお葬式で孫がすることはある?

大人になるにつれ、親戚や仕事の関係でお葬式に参列する機会も増えていきます。 その中でも、子どもの頃から親しくした親戚や可愛がってくれた祖父母との別れは特別なものです。 しかしながら、核家族化・少子化が …

喪主は誰がする?のイメージ1

喪主は誰がする?喪主の決め方とやりたくないときの対処法

故人が亡くなると、次にしなければならないのが葬儀ですが、葬儀を執り行うには喪主を決めなければなりません。 喪主は遺族の代表者であって、葬儀の責任者、監督の役目もあります。 喪主は、葬儀を執りまとめたり …