終活に関する情報を総まとめしているホームページです。お葬式や、相続、遺言、保険、エンディングノートなど終活にまつわる情報を網羅している終活情報を専門に発信していきます。

終活

終活に関する国家資格はある?仕事への活かし方も紹介

投稿日:

少子高齢化が進む日本では、現在多数の終活に関する資格を取得することができます。

終活に関する資格取得を検討する際に「終活に関する国家資格があるか?」という点は気になりますよね。

この記事では、
・終活に関する国家資格があるのか?
・終活に関する資格及び講座
を紹介します。

終活に関する国家資格はあるの?

2019年12月現在、日本に終活に関する国家資格は残念ながらありません。現時点では、多数の民間の団体が終活に関する国家資格を認定しています。

各資格ごとに特徴が異なるので、自分がどのような立場で終活に携わり、どのような人をサポートしていきたいかを明確に考える必要があります。

自分が目指す姿をしっかりと理解できたら、資格を取得して自分の活動の場を広げていきましょう。

終活に関する資格・講座5選

終活に関わる資格及び講座を5つ紹介します。

紹介する資格・講座は、以下の5つです。

1.終活アドバイザー
2.終活カウンセラー
3.終活ライフプランナー
4.生前整理アドバイザー
5.生前整理エステートセール

自分が取得したい資格を見つける参考にしてください。

1.終活アドバイザー

  • 認定団体:NPO法人ら・し・さ
  • 取得費用:29,800円

終活アドバイザーは、NPO法人ら・し・さの認定資格です。
終活アドバイザーの資格を取得すると、その名の通りアドバイザーとして終活に関する相談を受けたり、エンディングノートの書き方を教えたりすることができます。

終活に悩む人と専門家へのコーディネートや自治体へ訪問する際の帯同も可能です。

終活アドバイザーの資格は、ユーキャンの資格講座で取得します。4カ月間在宅でテキストを元に学び、4カ月目以降に修了試験を受験をして合格すると資格取得となります。

講座自体は最長8カ月まで受講でき、在宅で自分のペースで学ぶことができるので仕事と両立しやすいです。

2.終活カウンセラー

  • 認定団体:一般社団法人終活カウンセラー協会
  • 初級カウンセラー取得費用:9,980円(税込)
  • 上級カウンセラー取得費用: 39,960円 (税込)
  • 上級インストラクター 取得費用:250,000円(税込)

終活アドバイザーと同じく終活に悩む人の相談役となり、専門家や専門企業に繋ぐのが終活カウンセラーです。石材店やファイナルシャルプランナーなど、終活に関わる業界で働く人と繋がりが多い方にはおすすめの資格です。

各業界の方と終活に取り組む人の間に立ち、仲介役としてサポートする際に信用を得ることができます。

終活カウンセラーは、初級カウンセラーと上級カウンセラーの2段階制です。初級カウンセラーは、終活全般の基礎知識を身に付け自分自身がしっかりとエンディングノートを書けるレベルを目標としています。

また初級カウンセラー講座で学んだ内容ベースに、終活に取り組む方への実践的なアドバイスができるレベルが上級カウンセラーです。

上級カウンセラーの資格を取得すると、終活カウンセラーを育てる終活カウンセラー上級インストラクターの資格も取得できるようになります。

3.終活ライフプランナー

  • 認定団体:一般社団法人日本能力開発機構
  • 取得費用:37,000円

終活ライフプランナー「終活のスペシャリスト」を輩出することを目標としています。具体的には、医療や介護、葬儀など、終活に関わるジャンルについて幅広く学び、終活に取り組む方の気持ちを理解する専門知識を身に付けることが可能です。

「ライフプランナー」と名がついている資格なので、終活に取り組む人から相談を受けることが多い葬儀業界や保険業界の方におすすめします。

資格は通信講座のキャリアカレッジジャパンを通じて講座を受講。3カ月間の通信講座で知識を身に付けて、講座終了後在宅で試験を受けて合格すると、終活ライフプランナーとして認定されます。

在宅で勉強できて、わからない部分は専門講師へ質問できる体制も整っているのが終活ライフプランナーの魅力のひとつ。仕事と並行しながら自分のペースでしっかり資格取得をしたい方にもぴったりです。

4.生前整理アドバイザー

  • 認定団体:一般社団法人生前整理普及協会
  • 取得費用:
    2級…21,450円(税込)
    準1級 … 27,280円(税込)
    1級 … 38,280円(税込)
    2級認定指導員 … 67,100円(税込)
    準1級認定指導員 … 99,000円(税込)

「生前整理」とは、生きている間にモノだけではなく財産を含めた身の回りの整理を行うことを指します。

生前整理アドバイザーは、モノの整理からはじめ財産に関する知識を身に付け、終活に取り組む人のアドバイスをするための知識を身に付ける資格です。

資格は2級、準1級、1級の3段階となっています。

まず2級は、自分自身でしっかりと生前整理ができる力を身に付けられているレベルになるのが目標です。講座内では講師の先生のアドバイスを元に生前整理実践帳を書きながら、お部屋をスッキリとさせる思考の整理術を身に付けることができます。

準1級は、2級の内容を元にさらに生前整理に対する知識を身に付け、終活に取り組む人へのサポートができるレベルが求められます。エンディングノートを書くことや写真を整理するなどのサポートを、どのように行うかを学ぶのが準1級です。

1級は法律に関する専門的な知識を身に付けることに加え、準1級で学んだ写真の整理をより深く学び、生前整理アドバイザーの最上級取得を目指します。

法律講座では遺言書に関する知識を身に付け、自筆遺言書の作成にチャレンジ。さらに大切な写真を飾るペーパークラフトの「スクラップブッキング」について学び、写真整理のレベルアップを図ります。

さらに1級取得後は、生前整理アドバイザーの認定指導員の資格を取得することも可能です。

5.生前整理エステートセール

  • 主催団体:一般社団法人生前整理普及協会認定資格
  • 受講費用:12万円

資格ではなく講座ではありますが、終活に関する知識の幅を広げられるのでおすすめの「生前整理エステートセール」講座も紹介します。

故人が残した物や財産の価値を判断し、捨てるのではなく必要としている方の元へ届けるサポートをするのが生前整理エステートセールです。

エステートセールとは、北米に根付く人生の終末期に家具や財産などを売る文化。例えば日本の一般家庭にあまり置かれることがなくなった日本人形も、海外で欲している人は多くいます。

この講座では、日本で需要が少なくなっている物でも海外で必要としている方に届けるサポートについて学ぶことが可能です。

生前整理アドバイザー2級の資格を取得後、2日間の講座を受講して知識を深めていきます。

終活に関する資格を取得するメリット

終活に関する資格について解説してきました。では実際に取得するとどのようなメリットがあるのでしょうか?

1.仕事に関する知識をより深められる

終活に関する資格を取得しようとしている方は葬儀関係や医療関係の方が中心です。デリケートな問題ながらもなかなか学ぶ機会がないジャンルだからこそ、しっかりとした知識を身に付けることが大切となってきます。

そのため日々の仕事をこなしながら、終活に関する資格を取得することで現在の仕事に関する知識をより実践を通じてより深めることができます。

2 . お客様や周囲からの信頼を得られる

資格を取得することで、名刺などにも資格を取得している旨を記載できるので信頼を得やすくなります。

特に名刺を渡したり、セミナー講師として自己紹介をしたりする機会が多い方にはメリットが大きいです。

3.自分自身の終活についても考えられるように

終活や生前整理の資格を取得することで、自分自身の終活についても考えられるようになります。

資格取得の講座では、まず自分自身のエンディングノートを考えることも多いです。そのため自分自身の終活にも取り組みつつ、終活に悩む人のサポートができるようになっていきます。

資格取得後の活かし方

終活の取得を活かす方法は主に2つです。

まず学んだ内容を積極的に仕事に活かして行きましょう。今まで仕事の業務として漠然とした知識が無かった人も、資格取得の中でお客様の立場に立って考えられるようになります。

お客様に寄り添ったサポートができるよう、資格講座で学んだことをぜひ活かしてくださいね。

ふたつめに自分オリジナルの終活講座の開講もおすすめします。

生前整理アドバイザーなど、資格取得後自分の講座を開講できるようになる資格もあります。学んだ知識を元に自分らしい講座を開講していくことも素敵な資格の活かし方です。

まとめ

終活に関する国家資格は現時点ではありませんが、さまざまな終活に関する民間資格があることを解説しました。終活は誰もが取り組むべき内容ですが、デリケートな内容であり、相続など難しい内容もあるため悩んでしまう方が多いです。

ひとりひとりの悩みをより丁寧に解決できるよう、自分に合った終活に関する資格取得にチャレンジしてみてくださいね。

笹まいプロフィール画像
笹まいプロフィール画像
ライター:笹 まい

大学卒業後、冠婚葬祭企業に就職。営業職として、互助会の加入案内や終活セミナー講師を経験。 葬儀や終活に関するお悩みをわかりやすく解説していきます。

-終活
-, ,

執筆者:

関連記事

40代の終活のイメージ1

終活を40代で始めるのは早すぎる?その理由を徹底解説

インターネット上ではブログやwebサイトの記事などで、40代からの終活を推奨する情報を多く見かけます。しかし、終活の内容によっては、40代での終活は時期早尚と言えます。 この記事では、終活の内容を見直 …

ライフケアプランナーのイメージ

終活ライフケアプランナーとは?資格・評判・収入など

近年、自分の“終わり方”について前向きに考えて活動する「終活」が話題となり、今では「終活」という単語を知らない人の方が少ない世の中になってきました。 以前はタブー視される傾向にあった“死”に関する問題 …

遺言書の費用イメージ1

遺言書の作成費用はどれくらいかかる?

終活の一環として、遺言書作成は非常に多くの方が行っています。しかし、中にはどれぐらいの費用がかかるのかわからないという理由からなかなか作成に至らない方も多いです。 遺言書作成にはどの程度の費用がかかっ …

公証役場とは?のイメージ1

遺言状の作成でお世話になる公証役場とは?

遺言状には公正証書遺言と自筆証書遺言がありますが、公正証書遺言を作成する場合は、公証役場に行き作成することになります。 この公証役場は普段の利用することはほとんどありませんし、人によっては一生の内一度 …

夕日

諸手続きから葬儀、遺品整理まで頼める「死後事務委任契約」とは?

人が亡くなると、役所への手続きや葬儀・埋葬、遺品整理や各種契約の解約・清算、遺産相続手続きなど、さまざまな手続きがあります。通常、これらは家族や親族が無償で行ってくれるのですが、身近に頼れる人がいない …