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仏壇

創価学会の仏壇の意味や特徴

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仏壇は仏様がいる家にのみあることが一般的であるのに対し、創価学会員の家の多くには仏様がいなくても仏壇があることが多くなっています。他の宗派とは違う創価学会と仏壇の関係や特徴をご紹介します。

創価学会とは?創価学会と仏壇の関係は?

創価学会ができた背景と目指すもの

創価学会は1930年に尋常小学校の校長であった牧口常三郎によって創立された創価教育学会が前身で、1945年に現在の創価学会が誕生しました。創価は価値創造を意味し、価値の中心である生命の尊厳の確立を目指して万人の幸福と世界の平和を目標とした活動を行っています。

創価学会と仏壇との関係

創価学会は日蓮大聖人の教えを信仰する宗教団体です。日蓮宗派の流れを汲む、仏教の流派の1つとされています。日蓮大聖人の教えをベースに、実践による人間教育を大切にしています。
日蓮正宗総本山第26世法主の日寛上人が書写した「南無妙法蓮華経」をご本尊として仏壇に安置し、唱題することを勤めとしています。

創価学会の仏壇の種類

創価学会の仏壇には、伝統型、厨子型、家具調の3つの種類があります。
伝統型は古くからある形の仏壇で、豪華な装飾が施されているのが特徴です。
厨子型は創価学会の仏壇の特徴とされる厨子を、その他の小物を一緒に置けるように仏壇の形にしたものです。
家具調は住宅事情に合わせた造りになっている仏壇で、インテリアとの調和するようにデザインされています。

創価学会員と仏壇との関係

創価学会員の家に仏壇がある理由

創価学会員の家には仏壇があるのは、お勤めをするのに必要なご本尊を安置するためです。

創価学会員は入会すると、ご本尊として日寛上人書写の南無妙法蓮華経の入った曼荼羅の授与を受けます。創価学会員は授与された曼荼羅をご本尊として仏壇に安置して、朝と晩の2回、ご本尊に向かって「南無妙法蓮華経」を3回唱えるなどのお勤めをすることが求められています。

創価学会員が仏壇を購入するタイミング

他の宗派では身内が亡くなった時にお仏壇を用意することが多いですが、創価学会では仏壇はいつ購入するのでしょうか。

創価学会に入会するとき

創価学会を信仰している人の多くは、学会員となることを決めたときに仏壇を購入します。創価学会員にとって仏壇を購入することは信仰心を示すという大切な意味を持ちます。

また仏壇に向き合うことで、さらに信じる気持ちを強くし,自分自身を高めていくこともできるという考えによるものです。創価学会員にとって仏壇は心のよりどころとなる大切なものであると同時に自分を今よりも高めてくれる重要なツールで、多くの創価学科員が入会と同時に仏壇の購入を決めています。

また仏壇に向き合うことで、さらに信じる気持ちを強くし,自分自身を高めていくこともできるという考えによるものです。創価学会員にとって仏壇は心のよりどころとなる大切なものであると同時に自分を今よりも高めてくれる重要なツールで、多くの創価学科員が入会と同時に仏壇の購入を決めています。

自分のランクが上がったとき

創価学会員は自分のランクに合わせて、仏壇の買い換えを行います。
自分が上のランクに上がったことをきっかけに、仏壇も今のものより上質なものへとランクアップさせるためです。仏壇を上質なものに買い換えることでご本尊への感謝を示し、さらなる信心を誓います。

創価学会員が仏壇を購入する場所

仏壇店の中には創価学会の仏壇を専門的に取り扱っているところがあり、多くの創価学会員はそのような店舗から仏壇を購入しています。
創価学会の仏壇は厨子があるなど、他の宗派とは違う点がたくさんあります。
一般的な仏壇店では創価学会の仏壇はあまり取り扱われてなく、専門店の方が多くの仏壇と比較して気に入ったもの、家のスペースに合うものを選べるからです。

また専門店の方が的確なアドバイスを受けられたり、他の必要な小物類も一緒に購入することができたりして便利なことも、多くの創価学会員が仏壇を創価学会の仏壇の専門店から購入している大きな理由です。

創価学会の仏壇の特徴

厨子がある

創価学会の仏壇の中には「厨子」と呼ばれる扉があります。この中に創価学会の本尊である曼荼羅を置くためのもので、創価学会の仏壇の代表的な特徴です。

厨子を自動で開け閉めできるものもある

創価学会の仏壇の中には厨子の開け閉めが自動でできる仏壇があります。スムーズにお勤めできるよう、必要な厨子の開閉を自動化した仏壇です。リモコン操作によって電動で厨子が開閉する機能で、この自動開閉機能付の仏壇は100万円以上する高級仏壇になります。

さまざまな価格の仏壇がある

創価学会の仏壇は安いものから高いものまで、さまざまな価格のものがあります。個々の創価学会員が経済状況に応じて仏壇を購入できるようになっているためで、幅広い価格帯にするために他の宗派の仏壇には用いられないような安価な材質を使用した仏壇があります。

ニヤトー材の仏壇

ニヤトー材は東南アジア原産の、安い木材の代表的な材質です。仏壇としては創価学会のものにのみ用いられ、他の宗派では用いられません。

プラスチック製の仏壇

さらに安価な材質を用いた仏壇として、プラスチック製のものもあります。仏壇を置くスペースが取れない創価学会員でも卓上に本尊を祀ってお勤めできるようにしたもので、非常に手頃な価格で購入することができます。簡易な造りで、厨子もないのがプラスチック製仏壇の特徴です。

スペース不要の仏壇がある

創価学会の仏壇にはスペースがなくても置ける仏壇も多くあります。卓上におけるものはもちろん、壁掛けタイプもあります。壁掛けタイプは軽い材質のポリカーボネートなどが用いられ、邪魔にならないように薄い造りになっています。

壁掛けタイプの仏壇は好きな高さに取り付けられるので、お勤めを椅子に座ったり床に正座したりして行うことができます。

創価学会の仏壇の特徴的な飾り方

位牌を置かない

創価学会以外の仏壇には通常、亡くなられた方の位牌が置かれていますが、創価学会の仏壇に位牌は置きません。仏壇に祀るのはご本尊だけとされていること、位牌に手を合わせることは偶像崇拝につながるので創価学会では禁止されていることが、創価学会の仏壇に位牌がない理由です。

創価学会の仏壇では位牌の代わりに過去帳を用いる

他の宗派では人が亡くなったら故人の名前や逝去日を記した位牌を用意し、仏壇に安置して供養します。創価学会では位牌ではなく、故人の供養には過去帳を用います。

仏花ではなく、しきみを飾る

創価学会の仏壇には仏花は飾らず,しきみ(樒)を供えます。

しきみは古くから日本で珍しい香木として大切に取り扱われてきた植物です。葉の形が美しい常葉樹で、日光のあまり当たらない場所でよく育つ植物です。アジアの山や林などに生え、葉からは柑橘類に似た香りがします。果実などに強い毒を持ち、土葬の時代には動物が墓を荒らすのを防ぐ目的で用いられました。

創価学会の仏壇では美しさと毒性がご本尊を守るのに相応しいものとして、しきみが飾りとして用いられます。生しきみを取り扱っている花屋もありますが、多くは造花が用いられます。

ご本尊の両側にとっくりが置かれる

創価学会の仏壇の特徴的なものの1つに、とっくりあります。お酒を入れる一般的なとっくりではなく、創価学会の仏壇では飾りの1つとして用いられるものです。ご本尊を支える目的で、仏壇内にご本尊の両側に置きます。

金や銀のメッキを施したもの、クリスタル製のもの、安価な素材としてプラスチック製のものがあります。創価学会のシンボルマークである、八葉蓮華があしらわれています。

八葉蓮華は花びら8枚のレンゲの花をモチーフにしているマークです。花びらが重なって開くイメージのマークで、人間の可能性が無限であることと創価学会が世界に広がっていく様子を表現しています。

三色旗が飾られる場合がある

三色旗は創価学会のシンボルカラーである青・黄・赤の3色を、フランス国旗のように縦に3等分ずつに配した旗です。青は平和、黄は平和、赤は勝利を表し、1人1人の幸福と世界の平和を目指す創価学会の理念を表現しています。

三色旗は創価学会の三色グッズの草分け的存在で、いろいろな用途に用いられます。仏壇にも飾られることが多く、創価学会の仏壇を取り扱っている仏壇店では仏壇用の小さな三色旗も販売しています。

創価学会の仏壇の処分方法

創価学会の仏壇は自由な処分が可能

創価学会の仏壇は他の宗派とは違って、頻繁に買い換えが行われます。買い替えにともなって処分しなければならない仏壇が多く出るため、さまざまな方法での処理が行われています。

他の宗派の仏壇は魂抜きや性根抜きを行ってから処分するのが一般的ですが、創価学会の仏壇の処分する際に必要な作法はありません。創価学会の仏壇に安置されるのはご本尊だけで、位牌のように魂の入ったものは安置されないことによるものです。

そのため不要になった仏壇を処分するさいに何かをしなければならないということはなく、自由に処分することができます。

処分方法1 下取りに出す

創価学会の仏壇を取り扱っている仏壇店の中には、下取りサービスを行っているところがあります。新しく仏壇を購入する場合に古い仏壇を下取りとして引き取って貰うサービスで、下取価格の分だけ安く仏壇を購入することができます。

処分方法2 買い取りに出す

創価学会の仏壇は古いものを買い取ってくれる買取業者に、買い取って貰うことができます。創価学会の仏壇の買い取りは他の不要品買い取りと同じような方法・手順で行われ、買い取りに出すものの状態や人気によって買取価格が変動する点も同じです。

買い取られた仏壇は買取業者によって修理・修繕や清掃・クリーニングなどが施され,中古仏壇として他の創価学会員のもとへ販売されます。

処分方法3 譲る

創価学会の仏壇は家族や友人・知人に譲ることもできます。創価学会の仏壇を取り扱っている仏壇店の中には仏壇の配達後に、それまでの仏壇を譲る相手の家まで届けてくれるサービスをしているところもあります。

処分方法4 販売する

創価学会の仏壇は個人で自由に販売することが可能です。インターネット上の不要品を販売するサイトやオークションに出品して、条件の合う買い手に販売することができます。

知ることで理解が深まる

創価学会は仏教の1つではあるものの、他の宗派とは違う点がたくさんあります。創価学会員の家に仏壇がある意味や理由をご紹介しました。知識を得ると、相手への理解を深めることができます。より良い人間関係を築くのに役立ててください。

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