死後自分だけが知っている情報などを家族などに知らせるために近年、話題になっているのがエンディングノートです
しかし、エンディングノートを作成していると言う人は少ないのではないでしょうか。
そこで、今回はエンディングノートのことや何を書いたら良いのかについて紹介していきたいと思います。
エンディングノートとは
エンディングノートとは自分の死後、周りの人間が混乱しないようにあらかじめ自分の情報を書いておくノートです。
エンディングノートには基本的には自分の将来のことと過去のことを中心に記述します。
将来のことに関しては自分がどのような場所に埋骨して欲しいかなどのことを中心に、過去のことは自分が今までどのような人生を歩んできたのかを中心に書くようにしましょう。
また、エンディングノートはなくなった後に遺族が見ることで初めて意味をなすものになります。家族の方とエンディングノートの場所などの情報を共有しておくことも大切です。
エンディングノートを書く目的
エンディングノートは遺族が故人のことを思い出す目的と死後の負担を遺族にかけないことが目的です。
なので、エンディングノートは読んだ人が分かりやすく書くことが求められます。家族がエンディングノートを読むだけで故人のことを知ることができるようにしましょう。
また、エンディングノートは基本的には自分のことを何にも知らない人に向けて書くこと意識します。たとえ家族でも故人に関して共有している情報が異なります。基本的には1から10まで余すことなく書くようにしましょう。
エンディングノートに書くこと
ここでは、自分の死後家族に役立ててもらえるエンディングノートの書き方を消化します。
個人情報
エンディングノートでは個人情報 が非常に重要になります。
個人情報の例としては自分の本籍地、勤務実態のある会社、婚姻歴などのことになります。また、最近ではマイナンバーカードの番号を記載しておくと非常に役にたちます。
また、特に重要になるのが保険の情報です。
自分が今入っている保険会社および保険プラン、保険証書などの保管場所を書いておきましょう。これを行うことでスムーズに死後の保険金を遺族の方が手に入れることができます。
そして、遺族が故人の入っている保険を知らずに保険金を受け取らないということもたまにあります。
家族が知っていて当たり前の情報だと思っても書いておくようにしましょう。
自分史
エンディングノートに書いておくと意外に役に立つのが自分史です。
自分史を書いておくことで周りの人が故人を思い出しやすくなります。
また、自分史を書いておくことで葬儀の際に故人をより詳しく紹介することが可能になります。
自分史は財産分与の際にも有効になることがあります。
故人が複数回の婚姻歴がある場合遺産の取り扱いが非常に厄介になります。
これは遺産をもらうことのできる血縁関係のある子孫が増える可能性があるからです。
このような場合に備えて自分史を書いておくことは非常に有効的でしょう。
死後について
エンディングノートには死後の取り扱いについて記載しておきましょう。
エンディングノートに自分が将来的に入りたい墓地の名前を書いておくことで遺族が迷うことなく埋骨することが可能になります。
また、生前に購入していたお墓などがある場合はそのことについても記載しておきましょう。
自分でお墓を購入しているにも関わらず遺族がそのことを知らずに他のお墓に入れてしまうということは実際によくあることです。
なので、自分が事前に行なっていた死後の準備については必ず書くようにしましょう。
こうすることで遺族が混乱することなく死後の対処を行うことが可能になります。
資産情報
資産情報に関しても詳しく書いておくようにしましょう
資産情報を書く際に非常に重要になるのが今現在の資産・資産の在りか・資産の分配方法です。
現在の資産は一年に一回くらい見直しながら毎年最新の情報に更新するようにしましょう。
現在の資産に関しては現金貯金・借金(住宅ローンなどのローンも含む)・株式資産・住宅などの固定資産の4つの項目に分けて書きます。
現金貯金に関しては複数の口座に入っているお金を口座ごとに記載しましょう。
全体の口座数と各口座のパスワードなども追記します。
この情報があることで死後に家族がお金を余すことなくお金を引き出すことが可能になります。
借金に関しては銀行ローンと街金の二種類に分けて記載するようにしましょう。
銀行ローンに関しては何名目で借りているものかいくら借りているのかいつが返済予定なのかについて書きましょう。
また、そのほかにも借りている銀行の名前、担当者、ローン名を中心に記載するようにしましょう。
ローンの専用サイトがある場合にはそのサイトにログインするための情報を記載しておきましょう。
街金からお金を借りている場合は業者名、金額を記載しておきましょう。
また、街金の場合は借りる際にカードを作ることが多いのでカードがどこにあるのかを書いておくといいでしょう。
特に、街金の場合は連帯保証人の方の名前を記載しておくといいでしょう。
サイトなどのパスワード
インターネットを利用する方は各サービスのパスワードを書いておきます。
今は、様々なものがネットを通して取引を行うことが可能になっています
また、利用者によっては毎月料金を自動で払っているものもあります。
このような場合は死後、家族などが毎月課金を停止させる必要があります。
しかし、たとえ家族であっても勝手に課金を停止させることはできない場合がほとんどです。
なので、パスワードなどを教えてログインすることができる状態にあることで故人の代わりに課金を停止させることが可能になります。
書いておくと役に立つサイトの一例としては
- ウェブバンクの口座情報
- 動画サイトのログイン情報
- 通販のログイン情報
以上のようなサイトに登録している場合にはログイン情報を記載しておくといいでしょう。
各種連絡先
連絡先は自分が死んだ後に死亡の事実を伝えて欲しい人を中心に書きましょう。
遺族の方は故人の友人の連絡先を知らないことが多いです。
また、この際にその友人とはどのような関係なのか、何時頃どこで出会ったのかなどについて書いておくといいでしょう。
スマホやパソコンのログイン情報
今はパソコンやスマホなどにたくさんの個人情報が載っています。
なので、パソコンやスマホのログイン情報を記載しておくと遺族の方がログインすることが可能になります。
スマホやパソコンの場合は製造元の会社に頼んでもログイン情報を教えてくれないことがほとんどです。
なので、家族のためにもログイン情報を記載しておくことをおすすめします。
エンディングノートは何に書く?
エンディングノートの場合は遺書などとは違い法的には拘束力を持っていません。
なので、基本的には何に書いてもらっても大丈夫です。
普通のノートに必要な情報を書いておくだけの簡単のものでも大丈夫です。
また、ノートではなくメモ帳のようなのに記載していただいても大丈夫です。
現在はエンディングノート専用のノートも発売されています。
なので、このノートを購入することで必要な情報を余すことなく書くことが可能です。
まとめ
エンディングノートは基本的は遺族の方が見るのを意識して書くようにしましょう。
また、エンディングノートを書く際には家族が知っているだろうという前提ではなく何も知らないという前提で書くようにしましょう。
このようなことを意識することで遺族の方が見てわかりやすいエンディングノートを作成することが可能になります。
エンディングノートの情報を家族で共有しておくことも重要になります。
これを行うことで死後に遺族がエンディングノートに気づかないということを避けることが可能になります。
また、エンディングノートには資産の状況のみではなく、連絡先やサイトのログイン情報などのパーソナルな情報も書くようにしましょう。