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法事・法要

法事の服装徹底解説!平服ってどんな服装のこと?

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法事の服装-1
法事で悩むのが香典の金額とその日の服装ではないでしょうか。最近はしきたりが昔よりは厳格ではなくなって来ているとはいえ、気にする人は非常に気にします。
そのような人にとってのマナー違反は非常に嫌がられ、こちらとしても恥をかいてしまいます。
そこでここでは法事の際に着ていく服装を詳しくかつ徹底的に解説して行きます。

目次

■法事はどんな服装で行く?
・喪服でないとNG?
・喪服の種類
・平服とは何か
└平服とはカジュアルのことではない
└男性の平服の細かいルール
└女性の平服の細かいルール
・何回忌かで服装は違う?
└四十九日法要まで
└一周忌、三回忌の法要
└七回忌以降の十三回忌などの法要
・女性/男性/子ども別の喪服
└女性の場合
└男性の場合
└子供の場合

■避けた方がいい服装
・短い半袖はNG
・短いスカート丈もNG
・パンツスーツは略喪服から
・光沢のある小物はNG
・毛皮のコートはNG
・アクセサリーにも要注意

■まとめ

法事はどんな服装で行く?

まず基本的な常識である、法事の服装のマナーについてです。

喪服でないとNG?

そもそも法事には喪服でいかなければならないのか、ということですが、通夜の服装は「訃報を聞いてとりあえず駆け付けた」ということなので、グレーや濃紺など地味な色の服装であれば大丈夫でしょう。
地域によっては喪服を着ていると、訃報を聞いてもゆっくり落ち着いて準備してから来た、つまり故人への思いが強くない、というメッセージになるため返ってNGだという考えもあります。

ただし、最近では通夜も喪服で参列する場合も増えていますし、地域によっては、告別式よりも通夜の方が重視されているため通夜こそ正式な服装で、という場合もあります。
ですから参列の際には事前に、知り合いや親に確認したほうがよいでしょう。

喪服の種類

では喪服とはどのようなものを指すのでしょうか。喪服は大きく分けて3つあります。

・正喪服
正喪服は、男性が和装またはモーニングコート、女性が和装またはワンピースやアンサンブル、スーツといったブラックフォーマルのことです。
これは喪主や、遺族や親族など施主側の人が着用するもので、最も正式な喪服です。通夜、告別式から一周忌までの法事の際に着用します。
気をつけなければならないのは、一般の参列者がこれを着てしまうと、喪主よりも格式が高くなってしまう可能性があるため、一般参列者は着てはいけない、という点です。

・準喪服
準喪服とは、男性がブラックスーツ、女性がブラックフォーマルのことです。
これは喪主以外の遺族や親族、故人と極めて親しい間柄の人、あるいは一般参列者が着用します。喪主や親族も、通夜や三回忌以降にはこの準喪服を着るようにします。

・略喪服
略喪服とは、男性がダークスーツ、女性がスーツ、地味な色合いのワンピース、アンサンブルのことです。
これは通夜、三回忌以降に着用します。

平服とは何か

最近は葬儀の案内の時に「平服でお越しください」と記載してある場合も増えています。
この平服とはいったい何なのでしょうか。普段着という意味でしょうか。
しかしそうではありませんので、間違えて恥をかかないようにしましょう。
具体的には以下のような意味合いです。

平服とはカジュアルのことではない

法事における平服とは、上で解説した「略喪服」の意味です。
つまり喪服のような儀礼的な服装ではなくてよいというメッセージなのであって、法事にはふさわしい服装である必要性は依然として残っています。
ましてやカジュアルな普段着のことではないので注意しましょう。

ですから、男性はダークスーツ、女性はスーツ、地味な色合いのワンピース、アンサンブルを着用して参列しましょう。

ただし平服と記載があるのに、正式な喪服で行くと返って周囲から浮いたり、相手にとって迷惑や失礼に当たる可能性もありますから、平服と書かれていたら平服にするべきです。

男性の平服の細かいルール

ここで平服の詳細を解説します。まず男性からです。

男性は基本的にダークスーツです。
ダークスーツとは、黒に限らず、明るすぎない紺やグレーの背広の上下のことです。
派手過ぎなければストライプなどの柄が入っていてもOKです。
これにワイシャツは白です。
ネクタイは基本的に黒ですが、通夜や三回忌以降の法事の場合は暗いグレーや紺であればOKです。
ビジネスで着用するストライプなどの派手な柄はNGです。

ベルト、革靴、靴下も黒です。バックを持つ必要があれば、ダークカラーのセカンドバッグにします。
腕時計やアクセサリーも大丈夫ですが、金時計などの光るものはNGです。

女性の平服の細かいルール

女性の平服はスーツ、地味な色合いのワンピース、アンサンブルなど、男性よりは融通が利きます。スカートではなく、パンツルックのスーツでも一般参列者の場合は大丈夫です。
色合いも男性同様にダークな紺やグレーであればOKです。
ストッキングは肌色でもよいのですが、できれば黒が望ましいです。

ただし、インナーの白ブラウスはNGで、アクセサリーなども最低限にしましょう。
高すぎるヒールも避けましょう。

何回忌かで服装は違う?

以上の服装は、その法事が何回忌なのかによっても異なってきます。

四十九日法要まで

宗派にもよりますが、四十九日という仏教の考え方によれば、亡くなって故人の霊魂は49日間は不安定なままで存在し、49日目以降は無事に安定した仏になるとされています。
ですから四十九日法要までの法事は法要は告別式と同じ服装にしましょう。

一周忌、三回忌の法要

四十九日法要以降は、多少正式な喪服から離れても大丈夫ですが、しかし遺族、親族は念のため一周忌、三回忌までは告別式とと同様の服装にしましょう。
遠い関係の親族、一般参列者は準喪服で大丈夫です。

七回忌以降の十三回忌などの法要

七回忌以降の服装は、もっとカジュアルになります。
と言ってももちろん前述のように普段着はNGで、いわゆる略喪服にします。

女性/男性/子ども別の喪服

男女、年齢別の喪服という観点でも解説します。

女性の場合

通夜、告別式の服装はすでに書いたように正喪服です。

ただ夏の季節の通夜、告別式の場合は、暑すぎて倒れてしまっても困りますから、正喪服のマナーを守りながら、可能な部分で涼しくした方がよいでしょう。

まずジャケットの場合は、裏地のないものや背抜きのものにしましょう。
その下であれば半袖のブラウスでもOKです。
ただしフレンチスリーブにような肌が露出し過ぎる袖はNGです。
半袖のブラウスでもひじが隠れる程度の5分丈程度までが限界です。

夏の時期の喪服はワンピースにしておくと涼しく着られますが、しかし法要の式の最中は上にジャケットを着るのがマナーですので用意は必須です。

またマナーを守りながら涼しさも確保するのであれば、少し大きめのサイズの喪服にするのもよいでしょう。

女性の場合、アクセサリーをつけることが多いですが、法事の場合は婚約指輪、一連パール、パールイヤリング、オニキスなどの光らないものが許容範囲です。

男性の場合

男性も通夜、告別式では正喪服です。
しかしこれも夏に関しては以下のような工夫をしてもOKです。

まず上着は裏地のないものにしましょう。
ネクタイは黒が基本ですが、夏用の紗織り(しゃおり)という薄くて軽いネクタイがありますから、これを締めると多少暑さが和らぎます。
またワイシャツは白であれば半袖でもOKです。ただしその場合は絶対に上着は脱がないようにしましょう。

子供の場合

子どもの服装は、制服があれば制服にしましょう。
夏も冬も、その季節の制服であればOKです。

制服がない場合は、紺のブレザーにパンツ、女の子は同じく紺色のブレザーとスカートなど地味な色合いの洋服にしましょう。
未就学の子供の場合も同様です。

■避けた方がいい服装

最後に、法事の際にNGになる服装をまとめて解説します。

短い半袖はNG

特に女性の場合、夏の半袖でも袖の丈が短いものはNGです。
当然ノースリーブもだめですし、襟の開きが大きい服装も避けた方がよいでしょう。
法事の際にはとにかく、肌を露出しないことを心がけましょう。

短いスカート丈もNG

袖丈と同様に、スカート丈も短いものはNGです。

法事の場合は正座することも多いので、最近ではその対策として膝を曲げやすいフレアスカートやプリーツスカートなどのおしゃれな喪服も販売されています。
しかしその服装を誰が失礼だと思うかわかりませんから、膝下までの長いスカート丈のシンプルなものにした方が無難です。

パンツスーツは略喪服から

女性の正喪服、準喪服ではパンツスーツはNGです。
略喪服からはパンツもOKですが、しかし喪主や施主、親族が着ることはマナー違反です。

光沢のある小物はNG

身の回りの小物にも注意が必要です。基本は光沢のあるものは全てNGです。
ですからバッグは黒の布製かつや消しの革製で、のし袋が入る程度の大きさまでのものしましょう。
靴も同様に基本は黒の布製で、それがない場合はつや消しの黒の革製でもOKです。
サンダル、エナメル素材のもの、飾りのあるもの、高いヒールは避けましょう。

もちろん生足はマナー違反です。

毛皮のコートはNG

冬の法事の時には当然コートを着ていかないと風邪をひいています。
しかしその際のコートも、シンプルなデザインでダークな色合いのものを選びましょう。
カジュアルなデザインや、ダウンジャケットは避けた方が無難です。

また、毛皮のコートは、殺生とつながり法事には相応しくないため、いくらダークな色合いでもNGです。

アクセサリーにも要注意

喪服に合わせるアクセサリーにも注意が必要です。
本来は何も身に着けないことがマナーですが、しかし多少はおしゃれがしたいのは当然の心理ですから、その際には以下のようなマナーを守りましょう。

まずパールのアクセサリーは基本的にOKです。
パールには涙の象徴という意味があるからです。
ほかにもオニキス、黒曜石、ジェットのアクセサリーまでは大丈夫です。
ダイヤなどの光る石はNGです。

また同じパールのネックレスでもOKなのは一連のものまでです。二連のネックレスは「不幸が重なる」ことを意味するので法事には相応しくありません。

指輪は結婚指輪までです。ファッションリングや、光るカットのあるものはNGです。
通夜などに駆け付けたために外す余裕がない場合は、石を手のひら側に向けて見えないように配慮しましょう。

イヤリングやピアスもパールがベストですが、それも揺れるデザインや、金具が派手なものはNGです。
金具はゴールドではなくホワイトゴールドやシルバーなどの銀色にしましょう。
その土台に1粒パールがついているものまでが許容範囲です。

まとめ

法事は喪服でいけばよい、と一口に言ってもそこには細かいルールとマナーがあることがお分かりいただけたでしょうか。
従来のしきたりを知っている人が少なくなるにつれ、このようなマナーはだんだん薄れてきてはいます。
しかし法事のマナーというものは、10人参列者がいるうちの9人までがOKだと認めても、1人がそれに不快な思いをするようであればやはりNGなのです。
ですから以上の解説を参考に、誰からもマナー違反だと思われない、常識を疑われないような服装で法事に臨みましょう。

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