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仏壇のマナーを解説!正しい作法でお参りをするには

投稿日:2019年7月12日 更新日:

仏壇のマナーのイメージ1

知っている人が亡くなって葬儀に出られず、改めて自宅に弔問に行く場合、仏壇に手を合わせることになります。
その時にマナーがあることをご存知ですか。さらにその家の宗派によってマナーにも違いがあることをご存知ですか。

現代ではお参りのマナーを細かく気にする方も少なくなりましたが、相手の宗派に則た作法ができたらスマートです。

そこでここでは仏壇に関するマナーについて徹底解説します。

仏壇とは何か

マナーの基本は知識です。
そのためには仏壇とは何か、という基本的な知識を身につけましょう。

仏壇とは何か

仏壇の意味合いには2つあります。
1つは「自宅にある寺院」であり、もう1つは「故人の霊魂が降りて来る場所」です。

「仏」の「壇」ですから、その基本が仏教の教義にあることはおわかりでしょう。しかし西暦538年に仏教が日本に伝来し、その際に一緒に仏壇を作る風習が伝わる以前から、仏壇という意味の元となる習俗は日本にありました。
それは「魂棚」というもので、先祖の霊魂を祀るための設備です。
この魂棚と、伝来した仏壇の考え方が融合して日本なりの仏壇が作られ、祀られるようになりました。

日本で最初に作られた仏壇は資料には残っていませんが、最古の仏壇は国宝の「玉虫厨子」で、この玉虫厨子の写真は日本史に教科書などでも見たことがあるかもしれません。玉虫厨子が作られた年代は6世紀半ばの飛鳥時代であることはわかっていますから、そのころにはすでに日本では仏壇を作り、祀る風習があったということです。

その後仏壇は、天皇や貴族が自宅に作る特別なものでした。
しかし江戸時代に、幕府によって全ての日本人がいずれかの寺院に所属しなければばらないという「寺請制度(てらうけせいど)」が施行されると、比較的富裕な武士や庶民の家にも仏壇が設置されるようになりました。

仏壇にお参りする場合の心構え

仏壇にお参りする際には、なぜ自宅に仏壇があったほうが良いのか、ということを知っておきましょう。

仏壇は遺族の精神的な支え

現代の日本人は物質的には世界でも有数の恵まれた国民になりました。
しかし精神的な病気の人が増えたり、自殺する人が減らなかったりと、精神的には必ずしも豊かだとは言えません。
病気や自殺までには至らなくても、日々ストレスを抱えて暮らしている人は大変に多いのが現状です。

その精神的な貧しさを埋めるものが宗教です。
どの宗教を信じていても良いのですが、精神的な支柱を持っていたほうが、ストレスが軽減されることは明白です。
ですから自分で新たな宗教を探してもOKですが、日本人の家の99%は仏教徒なので、身近にある宗教は仏教です。
そういう意味では仏教を信じ、その教義を精神的な支えにして行くことがおすすめであり、自宅にあっていつでもお参りができる仏壇はとても大切なのです。

仏壇は先祖供養の斎場

とは言え、日本人で本当に宗教を信じている人は少ないのが現状です。
にもかかわらず、あの世や霊魂の存在を信じている人は、それ以上に多いということもまた現代の日本人の特徴です。
自分は死んだら無になる、亡くなった人も自分を見守ってくれていない、と心の底から考えている人は少なく、心のどこかでは、故人の霊魂が自分を見てくれていると考えているでしょう。

仏壇はそこに手を合わせることで、故人の霊魂と向き合うことができる場所です。その意味で仏壇は必要なのです。

仏壇へのお参りの作法、マナーは

そのように大切であり必要な仏壇ですが、お参りするには作法があります。

仏壇へのお参り、友人などの弔問の作法

仏壇へのお参りの仕方

友人や知人が亡くなった時に、自宅へ訪れて仏壇に手を合わせると時には以下がマナーになります。

1.家に上がってから仏前に座るまで
家に上がらせてもらったら、最初に「お線香をあげさせてください」と言って、仏壇の前に座りましょう。
香典や供物を用意している時には、仏壇の前に供えます。故人のために用意したものを遺族に手渡すのは失礼になるので気を付けましょう。置く場所に確信がなければ、「お供え物はどちらに供えればよろしいでしょうか?」と聞くのが安心です。
また香典と供物の両方を持参した場合は、供物の上に香典を乗せます。

2.仏前に座ってから
次に遺影や位牌に目をやり、頭を下げます。
その上で線香を1本手に取り、火をつけます。
ロウソクに火が灯っていなければ、まずロウソクに火をつけ、その火を線香に移します。
線香の先が燃えている場合は、手であおいで消します。
そして線香を立てて、手に数珠を持ち、できれば宗派に沿った「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」などを唱えてお参りします。

ただし宗派によっては線香の本数などが違う場合もあるので、あとで解説することを知っておきましょう。
しかし弔問時に、その家の宗派を聞くということが難しい場合は、以上の方法でお参りしても致命的なマナー違反にはなりません。

座布団には座らない?

目上の人の家に訪問した際にはいったんは座布団を敷くことを遠慮したりしますが、仏壇の前に座布団がある場合は何も言わずにその上に座っても問題ありません。

ただし、座布団を踏んでその上に立つことは失礼に当たるので注意しましょう。

りんは鳴らす?

仏壇の前に置いてある小さな鐘を「りん」と言います。
りんは線香をあげ、合掌をする前に鳴らします。鳴らし方はりん棒でりんの縁をたたくことです。あまり強くたたかないように気を付けましょう。
また鳴らす回数は基本は1回ですが、これも宗派で異なります。

たとえば真言宗では鳴らす回数は2回です。
1回目は小さく、2回目は少し大きく鳴らします。曹洞宗の場合は3回鳴らすところと、内側を2回鳴らすところが、寺院によって異なります。

浄土宗ではりんは読経時に鳴らすもので、お参りだけの時には鳴らしませんので注意しましょう。浄土真宗でも同様です。

宗派による線香の本数

また線香も宗派によって何本に火をつけるかが異なります。

浄土宗の場合は1~3本で、火をつけた線香はまとめて真ん中に立てます。
浄土真宗の場合は1本ですが、その1本を2~3本に折って横に寝かせて供えるのでかなり特殊です。
曹洞宗の場合は1~本で、複数の場合もまとめて香炉の真ん中に立てます。天台宗の場合は3本で、3本を三角形になるように離して立てます。
真言宗の場合も同様です。
日蓮宗は1本で、真ん中に立てます。

香典としてお金を渡すときの作法

香典を供える際には、香典袋の表書きが重要です。
いつ弔問するかによって表書きが変わるので注意しましょう。

具体的には四十九日の前であればを「御霊前」と書き、四十九日以降の場合は「御仏前」と書きます。なぜなら人は亡くなってからもしばらくは成仏しないでこの世の残り、四十九日を境に成仏してあの世に行くとされているからです。

ただし浄土真宗の場合は、いつ弔問しても「御仏前」です。

香典に包む金額の目安は、親しい友人、知人の場合は5,000~1万円程度、仕事の同僚や会社の取引先であれば3,000~5,000円程度が一般的です。

お参りの服装は

弔問時の服装は、友人、知人の家であれば、普段着で大丈夫ですが、ただし派手な色やデザインのシャツ、ジーンズにTシャツなどラフ過ぎる普段着はやめましょう。
弔問することがあらかじめわかっている場合は、ダークな色合いの地味な服装で訪問するのがマナーです。
もちろん、葬儀や法要と同様の喪服やダークスーツであっても問題ありませんが、ただし相手の遺族が普段着であると、アンバランスになって返って相手に気を使わせてしまう可能性もあるので注意しましょう。
また、アクセサリー類も外しておいた方がベターです。

お参りの時の持ち物

弔問時に持参する者は以下の通りです。

お供え・供物

弔問の際には香典と供物も持っていくのが望ましいです。
ただし香典は基本的に必須ですが、供物は必須ではありません。

供物としてふさわしいのは菓子折りや和菓子など、仏壇に供えて日持ちがするものにしましょう。
故人が生前好きだった食べ物がわかっていればそれを持っていくと喜ばれますが、しかし生ものであれば避けたほうが良いでしょう。

供物には香典と同様の表書きを書いたのしをつけます。購入の際にお店に「御霊前」か「御仏前」かを明示して正しく書いてもらいましょう。
また表書きの下には自分の氏名または会社名を入れることも忘れないようにしましょう。

数珠

弔問の際には数珠を持参した方がベターです。
ただし宗派によって数珠の持ち方が以下のように異なるので知っておいたほうが良いでしょう。

浄土真宗の本願寺派(西本願寺)の場合は数珠を二重にし、合掌した両手に掛け、房を真下に垂らします。真宗大谷派(東本願寺)の場合は数珠を二重するところまでは同じですが、房を上にし、親指と人差し指の間で挟み、房は左手の方に垂らします。

浄土宗の場合は輪のほかよりも大きな親玉が2つあるのでこれをそろえて持ち、合掌した手の親指に掛け、房を手前に垂らします。 

真言宗の場合は一重の数珠を両手の中指にかけて合掌します。房はどちらに垂らしてもかまいません。

天台宗の場合は数珠を人差し指と中指の間にかけて合掌します。房はどちらに垂らしても大丈夫です。

曹洞宗の場合は数珠を二重にして左手にかけ、そこに右手を添えて合掌します。房はどちらに垂らしても大丈夫です。 

臨済宗の場合も曹洞宗を同様です。 

日蓮宗の場合は数珠を8の字にひねり、中指にかけます。右手側に2本の房、左手側に3本の房が垂れるようにして合掌します。

お参りの流れ

お参り自体の流れは上で解説した通りですが、弔問全体の流れは以下の通りです。

事前連絡

弔問の際には必ず事前連絡をしましょう。
いきなり訪問して相手が不在でも問題ですし、相手にも準備があるので、これは必須です。
相手の都合が悪い時には、相手と改めて相談して弔問日時を決めましょう。

お悔やみの挨拶

玄関に入ったら、最初に遺族へお悔やみの挨拶をします。
簡単で構わないので、「この度はご愁傷様でございます」「心からお悔やみ申し上げます」などで良いでしょう。
さらに自分と故人との関係や、遺族への気遣いを加えられればベストです。

お参りが終わったら

お参りが終わったら、仏壇に一礼し、座った状態のまま遺族の方を向いてさらに一礼します。その後、遺族と故人との思い出などについて話をするのが普通ですが、あまり長居しないようにしましょう。

まとめ

仏壇にお参りするマナーや作法としてはそれほど特殊なことはなく、常識の範囲ですが、しか宗派によって細かい相違点があるので上の解説を読んで注意しましょう。正しいマナーで弔問できることが大人としての常識なのでしっかり理解することをおすすめします。

 

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