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仏壇

仏壇にお供えする水のマナー!お茶で代用してもいい?

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お供えの水のイメージ1

仏壇には多くの仏具やお供えを飾ります。しかしそれらは適当においてもよいというものではなく、ルールに則った飾り方、供え方があります。

そこでここでは、特に仏壇に供える水に注目して、どのように供えればよいのかを解説します。

仏壇とは何か?

まず水の供え方の解説の前に、仏壇の意味について知っておきましょう。
仏壇には2つの意味があります。1つは「自宅にある寺院」であり、もう1つは「故人の霊魂が降りて来る依り代」です。

家にある小さなお寺

本来故人の霊魂にお参りする場合、その墓がある寺院や霊園に行くのが普通です。仏壇がない時代には、誰しもお参りはそのようにしていました。
しかしその場合は、天候が悪いときにも我慢しなければなりませんし、時間帯によっては自由にお参りができないこともあります。
その点、自宅に仏壇があれば好きな時にお参りができます。その意味で仏壇は自宅にある寺院なのです。

故人がこの世に来るときの窓口

また仏壇はあの世とこの世の境界に存在するものです。
つまりこの世の生きている人にも見えますし、あの世の故人にも見えます。
したがって、故人の霊があの世からこの世に降りてくる場合、仏壇がまるで窓口のような意味のものになります。
つまり仏壇は霊魂の降りてくる依り代なのです。

なぜ仏壇に水を供えるのか

このような仏壇に水を供える理由は何なのでしょうか。

仏壇に水を供える理由には2つあります。

故人への施しとして水を供える

1つは故人の霊がいるあの世は、必ずしも快適な場所ではありません。故人は霊魂になってから、すぐに極楽浄土に行けるわけではなく、あの世の中ではあっても、この世と極楽浄土との間のエリアに、しばらくの間滞在することになります。

極楽浄土は何の苦しみも迷いもない最高の場所なので、そこにいる霊魂は十分に満ち足りていて、この世で何かを助ける必要は本来的にはありません。
しかしこの世と極楽浄土の間のあの世は、そこまで快適な場所ではないため、その場所にいる霊魂はのどが渇きます。

したがって、仏壇に供える水は、そのように渇きを感じている故人の霊魂ののどを潤すためのものなのです。
ですから供える水は飲んでも大丈夫であり、気持ちが良いものであるように、清らかで冷たい状態であることが大切です。

そのように特に水を重視するのは、おそらく仏教発祥の地が古代インドであることと関連するでしょう。
古代のインドでは、客をもてなす時に花、水、香、そして食事を出すのが普通でした。この風習は今でも名残があります。
したがって、故人の霊魂をもてなすときにも水などを供えるのです。

さらにインドは非常に気温の高い、熱いエリアです。
したがって誰でも常にのどが渇いているので、そこではのどを潤す冷たい水が最高のもてなしなのです。このような環境もあるので、故人の霊魂に水を供えるようになったと言われています。

水を供えることで浄土を表す

仏壇に水を供えるもう1つの意味は、透明で綺麗な水は「穢れのない浄土」を表すからということもあります。
つまり仏壇がそのような浄土であることを象徴する意味で水を供えるのです。

仏壇への水の供え方

では仏壇にはどのようにして水を供えたらよいのでしょうか。

仏壇に供える水は何に入れる?

故人が生前に使っていたもの、この世と関係するものは、仏壇には供えません。したがって、仏壇に供える水とお茶は専用の「茶湯器」という容器に入れて供えます。

また浄土真宗では先ほど書いたように水は供えませんが、華瓶(けびょう)という特別な容器に水を入れて供えるということはします。ただし華瓶には水だけではなく、樒(しきみ)や青木といった清浄な枝を一緒に挿します。
それによって水はただの飲み物としての浄水ではなく、香りを故人の霊に捧げる「香水」になるのです。

水は仏壇のどこに供える

水やお茶を供える場所は、仏壇の1番下の段です。
水かお茶のどちらか一方を供える場合は、仏壇の中央に置きましょう。

水とお茶の両方を供える場合は、中央にお菓子などの食べ物を置き、その両側に水とお茶を供えるのがルールです。

さらに仏壇が向いている方角によって、水とお茶の位置は変わります。
まず朝日が昇る東側がお茶です。そして太陽が沈む西側に近い方に水を供えます。この理由は極楽浄土は西にありますが、その最上位の仏である釈迦如来は極楽浄土の中で1番東側にいるので、東により手間のかかる、つまり心をこめやすいお茶を供えるのです。

ただし現在では、そこまで厳密に水とお茶の供え方を規定している宗派は少ないので、あまりに気にしないでもよいでしょう。

水の代わりにお茶を供えてもいい?

仏壇に供える飲み物は水でもお茶でも両方とも大丈夫です。
もしも水とお茶の両方を供えたいという場合は、それをしてもかまいません。
しかし仮に故人が好きだったからといって、水やお茶の代わりにジュースやスポーツドリンクを供えるのはNGなので注意しましょう。
ただし、水またはお茶を供えたうえで、お供えとして好きだったジュースなどを供えるのは問題ありません。

浄土真宗では水を供えない?

先ほど少し書いたように、浄土真宗では仏壇に水を供えません。
ほかの宗派では、亡くなった後に霊魂が極楽へ往生するまでには、霊魂自身が修行を積むことと、遺族がこの世で善行を施すことが必要とされています。

しかし浄土真宗の場合は、仮に全く修業ができていない人でも、そして善行を施していない人でも、誰でも南無阿弥陀仏さえ唱えていれば、亡くなった瞬間に阿弥陀如来の力によって極楽浄土に往生できるとされています。
したがって、のどが渇くことはないので、水をは供えなくてもよいのです。

水を替えるタイミングは?

水、お茶はいつ、どのような頻度で替えるべきなのでしょうか。

大前提として水やお茶は故人の霊魂がそれによってのどを潤すという目的のものです。生きている人間にとっても、おいしい水は新鮮で冷たいものでしょう。それは故人の霊魂にとっても同様です。したがって常に新鮮で清らかな水を飲んでもらうために、水またはお茶は毎日、朝1番で取り替えるのがベストです。

またお供えとしての水のもう1つの意味合いである「清らかな浄土」を象徴としても、水は毎日取り替えた方が良いのです。

しかし忙しい毎日の中で、毎朝水を取り替えるのは大変かもしれません。そのような場合は無理をせずに、食べ物などほかのお供えを交換する場合や、少しの時間を縫って仏壇に線香を手向けて合掌するときなどに、水を交換するのでも大丈夫です。

水以外の仏壇への供え物

仏壇には水以外にも供えるものがあります。それは「五供(ごくう)」と言って香、花、灯燭(とうしょく)、浄水、飲食(おんじき)の5種類です。
先ほど書いた、古代インドでの客人へのおもてなしの品と全く同じです。
五供は具体的には以下のようなものです。

香炉

香とは線香のことです。故人の霊魂は食べ物と摂りませんが、その代わりに煙と香りがごちそうになります。
したがって、線香は故人が喜ぶごちそうとして供えるのです。

香炉はその火をつけた線香を立てるものです。
香炉には2種類の形式があり、1つはふたのある玉香炉、もう1つがふたのない前香炉です。玉香炉は比較的小さいので仏壇の最上部に安置されている本尊の前に供え、そこには線香は立てません。
線香を立てるのは、仏壇の3段目の正面に置いた前香炉です。香炉が3本足の場合は、そのうちの1本を手前にしましょう。

香を供えるタイミングは朝のお供えの最後です。燃え尽きるまでそのままにしておきましょう。

花立

仏壇に花を供える意味は、極楽の華やかさを象徴するとともに、故人の霊魂の目を慰めるためです。
また同時に花はいずれ枯れますから、「生きとし生けるものはいずれ滅びる」という仏教の重要な教義を表す意味もあります。

花立はその花を供えるためのものです。
基本は2つ用意し、それぞれに花を活けて仏壇の左右に置きます。
また左右には同じ花を挿しましょう。

花は基本的に生花です。枯れたら交換するようにしましょう。
ただし花束1つが数百円しますから、その費用もばかにはできません。
あるいは忙しい毎日で花を交換する時間もとれない場合もあるでしょう。
そのような時は、造花を供えてもかまいません。

燭台

仏壇にロウソクを立てる理由は、この世とあの世の境界にある仏壇に目印となる炎を灯して、故人の霊魂が降りてくるときの道しるべにすることです。
そのロウソクを立てるのが燭台です。

供えるタイミングは毎朝、浄水や仏飯を供えた後、線香を供える前です。ただし線香とは異なり、お参りが終わったら火を消しましょう。
消し方は口で息を吹きかけるのはNGです。手であおいで消しましょう。

仏飯器

ご飯を仏壇に供える理由は、そのご飯を故人の霊魂が食べるのではなく、線香と同様に炊き立てのご飯の湯気と香りが霊魂にとってごちそうになるからです。
したがってご飯は毎朝、炊き立てのものを、家族に出す前に仏壇に供えましょう。そしてご飯が乾燥して固くなってしまう前に下げるのが理想です。

ご飯は故人が使っていたご飯茶碗などに盛るのはNGです。専用の仏飯器という容器を使いましょ会う。

仏器膳

仏器膳(ぶっきぜん)とは仏飯器や茶湯器をのせる足のついた、横長のお膳です。これは仏壇の正面に供えます。

高杯

高杯(たかつき)は高月とも書き、お菓子や果物などの食べ物を供える器です。しかし食べ物は絶対に高坏の上にのせて供えなければならないということはなく、仏壇の3段目に懐紙を敷き、その上に載せて供えても大丈夫です。

リン

リンは金属製の鳴らすと、まさに「リン」と音のする鐘です。
リンは小さい座布団のようなリン台の上に乗せて使います。
外側を鳴らすか、内側を鳴らすかは宗派によって異なるので確認しましょう。

まとめ

普段何気なく仏壇に供えていた水にも重要な意味と、供え方のルールがあることがおわかりいただけたでしょうか。
最も大切なことは故人を偲ぶ気持ちなので、ガチガチにルールに縛られる必要はありませんが、知っておくに越したことはありません。
ですから水を供える場合は、本文の解説をよく読んで正しく行いましょう。

 

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