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法事・法要

法事に贈るお花の種類は何がある?送り方とマナー

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法事に贈る花のイメージ1
「法事に花を贈りたいけど何を選べばいいの?」

「法事の花はいつ送ればいいの?」

「法事に花を贈るときのマナーはあるの?」

など法事に花を贈ろうとしたときにこんな疑問があるのではないでしょうか。

法事に贈る花は初七日や四十九日、三回忌などの法事によって選ぶべき花の種類や色があり、贈ってはいけない花の種類もあります。

また、贈る場所によってはスタンド花にしたほうがいいときがあったり、アレンジメントにしたほうが喜ばれることもあります。

そこで今回は、法事に贈る花の種類や色、贈ってはいけない花、花の値段や贈る手順、贈るときに気をつけたいマナーなどをわかりやすく解説していきます。

目次

■法事に贈るお花
・初七日に贈るお花
・四十九日に贈るお花
・年忌法要に贈るお花
└一周忌
└三回忌
・贈ってはいけないお花

■法事にお花を贈る方法
・贈るお花の値段
・お花を贈るタイミング
・お花を贈る場所
・メッセージを添える
・気をつけたいお花の宛名

■まとめ

法事に贈るお花

法事に花を贈ろうと花屋さんにいくと、年間を通してさまざまな形や色の花があり、中にはとてもきれいでいい香りがする花があります。

法事に贈る花はお墓や祭壇を華やかにしてくれるのですが、中には贈っていけない花もあるので、贈る花を選ぶときには迷ってしまうのではないでしょうか。

法事に贈る花の色がきれいだから、いい香りだからという理由だけで選ぶのではなく、法要ごとに合った花の色や種類についてみていきます。

初七日に贈るお花

故人が亡くってから7日目にあたる日は、三途の川のほとりに到着する日とされていて、
ここで生前の業によって、水の流れが違う3つの瀬のうちどの瀬を渡るかが決められます。

初七日法要は、亡くなった故人が流れの緩やかな暖流の瀬を渡れるように願う意味があります。

近年では初七日法要は葬儀、告別式と同じ日に行われることが多くなっています。

初七日に贈る花は故人の枕辺に備えるお悔やみの花になり、枕花とも言われます。

枕花は哀悼の気持ちを込めた控えめな籠花にして贈るのがマナーで、鮮やかな色の花や派手な花を選ぶのではなく、故人を偲び、悲しみを分かち合うという意味からも、落ち着きのある白や緑系の色彩の花を選ぶのが無難です。

具体的な花の種類はというと、菊やユリ、トルコキキョウやカーネーションがあります。

例えば白いユリとガーベラをメインにホワイト&グリーン系でまとめたもの、白ユリをメインにホワイト系でまとめたアレンジメントなどがおすすめです。

四十九日に贈るお花

故人が亡くなってから7日ごとに行われる法要の7回目にあたる四十九日は、故人の生前の業によって来世で行くべき場所が極楽浄土か地獄かを閻魔大王が最終的に決める日とされています。

忌明けとなる四十九日法要では、納骨を行うことが多く、法要が盛大になる傾向にあります。

四十九日に贈る花は、初七日と同様に枕花にして四十九日の前日の夕方もしくは当日の早めの時間に届くようにします。

また、亡くなって日が浅いということで、贈る花は白色を基調に仕上げるのが望ましいのですが、最近では淡い色合いのものを入れて少し華やかなものを選ぶ傾向があります。

具体的な花の種類は、やはり菊やユリ、トルコキキョウやカーネーションなどが挙げられます。

例えば白いユリをメインにして淡いグリーンでまとめたもの、白いユリとガーベラをメインにしたホワイト&グリーン系でまとめたアレンジメントなどがおすすめです。

年忌法要に贈るお花

故人が亡くなって満1年に行われる一周忌、亡くなって満2年に行われる三回忌、亡くなって満6年に行われる七回忌、その後の十三回忌、十七回忌と年忌法要は続いていきます。

その中でも一周忌と三回忌は特に大切な法要と言われていて、法要には親族を含め故人の友人や知人なども招待されて盛大に行われることが多いものです。

ここからは一周忌と三回忌の年忌法要に贈るお花についてみていきます。

一周忌

故人が亡くなって満1年に行われる一周忌は年忌法要の中でも特に重要とされています。

亡くなって1年という大きな節目になる一周忌は、喪の期間が終わり、「喪が明ける」ことになるので、親族や故人の友人、知人など幅広く招き盛大にすることが多いです。

亡くなって日が浅い間は白を基調にした弔う花を選ぶのですが、一周忌の法要では故人が好きだった明るめで華やかなものを選んでも問題はありません。

具体的な花の種類は、やはり菊やユリ、トルコキキョウやカーネーションなどが挙げられます。

ピンクのユリをメインにして白色系でまとめたもの、白色に青や紫系の色を合わせたもの、白色を基調に黄色系のユリでまとめたアレンジメントなどがおすすめです。

三回忌

よく間違われることがある三回忌は亡くなって満2年に行われ、大祥忌(だいしょうき)とも言われます。

三回忌までは親族を含め、故人にゆかりのある友人や知人も招待されることが多いものです。

三回忌は故人が亡くなって満2年、喪が明けて満1年にあたり、一周忌同様、弔う花から偲ぶ花へと変わっていくので、故人が好きだった明るめで華やかなものを選んでも問題はありません。

具体的な花の種類は、やはり菊やユリ、トルコキキョウやカーネーションなどが挙げられます。

贈る花は、黄ユリをメインに淡色カラーでまとめたもの、白ユリをメインに淡いピンク系でまとめたもの、白い胡蝶蘭をメインに白色でまとめたアレンジメントなどがおすすめです。

贈ってはいけないお花

仏さまを供養するために供えるお花の中には贈っていけないお花があります。

法事に贈っていけないお花は毒やトゲがあるもの、匂いが強いものになります。

毒があるお花は、シャクナゲやアジサイ、ヒガンバナやスイセン、スズランやキョウチクトウなどがあり、トゲがあるお花は、バラやアザミ、ピラカンサスやサンザシ、ヒイラギなどがあります。

毒があるお花は、花を花瓶などに活けるときに手がかぶれる恐れがあり、トゲがあるお花は身体に刺さってケガをしてしまうこともあります。

また、匂いが強いお花は、カサブランカやタモトユリ、リアルトユリなどがあります。

法事に参列される人の中には、花の匂いが苦手な人がいるかもしれないので、匂いが強いお花は避けるようにしてください。

法事にお花を贈る方法

法事にお花を贈るときの手順は、お花屋さんに依頼することから始めましょう。

お花屋さんに行って、「一周忌法要があるのでお花を贈りたいのですが・・」と、どういった法事なのかを伝えてください。

どんなお花を贈るのかはここまでお伝えしたことを参考にしながら、亡くなった故人を偲ぶ気持ち、哀悼の気持ちが遺族の方々に伝わるようなお花を選ぶようにしてください。

また、法事に贈る花は生花になるので、お花屋さんへの依頼はお花を届けたい日の2週間から1週間前までに済ませておき、お花が一番いい状態で届くように気を使った贈り方をするようにしてください。

贈るお花の値段

葬儀、告別式にお花を贈る場合は、1対(2基)が一般的で値段も10,000円から20,000円が相場になりますが、法事などではお供えをした後にお花を持ち帰ることが多いので1基だけのお花を用意することになります。

法事に贈るお花の値段は、贈るお花の種類や数によって違いはありますが、5,000円から10,000円が一般的な相場になります。

お花を贈るタイミング

法事のお花を贈るタイミングは法事が行われる場所によって変わってきます。

法事を自宅で行う場合、当日はあわただしくしていることがあるので、前日の午後くらいに届くように贈ってください。

法事が菩提寺で行われる場合は、法事当日の開始時間前までに贈るようにしてください。
また、菩提寺にお花を贈るときは、事前にお寺に連絡を入れていたほうがお花の受け取りがスムーズに行われます。

ホテルや葬儀会館などで法事が行われる場合は、法事当日の開始時間前までに贈るようにしてください。

お花を贈る場所

法事の花を贈る場所は、自宅や菩提寺、葬儀会館やホテルなど法事が行われる場所になります。

これまでの一般的な慣習では、法事は自宅や菩提寺で行われていて、関西では自宅、関東では菩提寺で行うという傾向がありましたが、近年ではホテルや葬儀会館などを利用して法事を行うことが多くなってきています。

メッセージを添える

法事に参加できないときにお花を贈ることが多くありますが、そのようなときは贈るお花に一言を記したメッセージを添えると、贈った相手にあなたの誠実な気持ちが伝わります。

気をつけたいお花の宛名

法事でお花を贈るときに気をつけたいのが宛名で、お花の宛名は故人の宛名ではなく、受取られるご家族の宛名にするようにしてください。

より丁寧な宛名にするには、「(故人の名前)様方、(ご家族の名前)様」という書き方をしてください。

この宛名は法事が行われる自宅、菩提寺、葬儀会館、ホテルであっても同様にするようにしてください。

まとめ

ここまで、法事に贈る花の種類や色、贈ってはいけない花、花の値段や贈る手順、贈るときに気をつけたいマナーなどを解説してきました。

法事に贈る花は、贈られた遺族に負担にならないように配慮してあげて、贈られた人の心に寄り添ったものを選ぶことが大切です。

遺族にとって大切な法事に花を贈るときの参考にしてみてください。

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