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葬儀

そろそろ介護オムツの出番?選び方や使い方を解説

投稿日:2018年9月3日 更新日:

介護オムツの画像1
「自宅が、なんだかおしっこ臭い気がする。」と思った経験ありませんか?
原因は排泄の失敗であることが多いです。持病によっては尿の臭いも独特なことがありますよね。

介護をしていると、必ずといっていいほどぶち当たる壁。
それは、布パンツからオムツへの変え時です。

病気でトイレに行けなくなってしまうとあきらめもつきますが、認知症が原因でオムツを考えるときは、タイミングに悩みます。

介護する側は、なぜタイミングに悩むでしょうか?それは「嫌がらないかな。」や「オムツを受け入れてくれるかな。」「もう少し大丈夫かもしれない。」などと、介護される側のことを真剣に思うからです。

「排泄の失敗が増えたからオムツにする」といった単純なことではなく、その方の心のケアも大切になってくる「布パンツからオムツへの移行」。
そうは言っても排泄の失敗は、直接的に臭いの問題につながりますので、早期解決したいものです。

今回は、介護する側もされる側もストレスフリーな状態で、オムツへの移行ができるようオムツの選び方や使い方についてお伝えします。

目次

■介護オムツの種類と選び方
パンツタイプ(アウター)
テープ止めタイプ(アウター)
尿取りパッド(インナー)
失禁パンツ

■コストはどれくらいかかる?
値段と質は比例する?
オムツ交換の頻度とコスト
業務用の検討も
医療費控除や助成金

■介護オムツの上手な当て方で漏れを防ぐ
サイズ選びを間違えると漏れの原因に
男女で違う漏れる場所
漏れを心配して尿取りパッドを何枚も当てていませんか?

■皮膚トラブルの予防と対処法
何はなくとも清潔第一!
予防のために使えるもの
早めの病院がおすすめです

■まとめ

介護オムツの種類と選び方

介護オムツの画像2
「介護用オムツ」や「大人用紙オムツ」など、呼び方はいろいろありますが、ドラックストアに行けば介護用品コーナーが設けられていて、各メーカーのいろいろなタイプの商品を売っています。
横漏れストッパーつきや薄型タイプなど各社の特徴は、どれもよさそうに見えます。

その方に合ったオムツを選ぶことは重要ですが、初めてオムツを選ぶ方には何をどう選んでいいかわからないことも多いですよね。

オムツには、大きく分けて2種類があります。アウターと呼ばれるリハビリパンツやテープ止めタイプと、インナーと呼ばれる尿取りパッドです。

パンツタイプ(アウター)

はくタイプのオムツで、リハビリパンツと呼ばれます。
歩ける方にはこのタイプを選びましょう。初めての方には薄型タイプをおすすめします。
ズボンの中でもたつきが少なく違和感なくはいてもらえます。

基本的には白しかないリハビリパンツですが、このタイプはブルーやピンクなどカラーバリエーションがあるのも嬉しいです。

ズボンを脱がなくても交換ができるタイプもあり便利ですが、マジックテープに違和感をもたれる方もいます。

テープ止めタイプ(アウター)

赤ちゃんのオムツと同様の形をしたものです。寝たきりの人ならこちらを選びましょう。
ベッド上でのオムツ交換になります。

尿取りパッド(インナー)

生理用ナプキンを大きくしたものをイメージしてください。
この尿取りパッドをアウターと併用することで、コストダウンができます。

布パンツにもピッタリと貼りついているタイプや、夜間の交換が必要ないほど吸収するものなどさまざまな種類があります。

失禁パンツ

上記のものとはタイプがまったく違う布製の見た目は普通のパンツです。
200mlの尿を吸収できる優れものあります。

200mlとなると、だいたい1回分の尿を吸収できる計算になりますが、あくまでも目安です。
洗濯して繰り返し使えますが、こちらはちょっとした尿漏れ対応と考えたほうがいいですね。

コストはどれくらいかかる?

介護オムツの画像3
各メーカーいろいろなオムツを出しています。ドラッグストア オリジナル商品もあり価格もさまざまです。

ユニ・チャームのライフリーや、大王製紙のアテントなどは有名どころで、CMなどでもよく耳にするのではないでしょうか?

アウターで2,000円前後、インナーで1,000前後で売られていることが多いですが、店舗によって価格に違いがあります。

値段と質は比例する?

昼用や夜用など用途によって値段の違いもありますが、同じ昼用をみても各メーカーで値段が違います。

今の時代、安くてもよい商品はたくさんありますが、オムツの場合「安かろう悪かろう。」が残念なことにたいていの場合に当てはまります。値段ばかりを気にしないことがオムツ選びのポイントになります。

また、シェア率の高いものを試してみることをおすすめします。シェアされる理由は必ずあります。

ほかにも、昼間は機能より値段重視、夜間は値段より機能で選ぶなどしてコスト削減につなげることもできますよ。

オムツ交換の頻度とコスト

安いものだと吸収性や消臭の問題から交換頻度が高くなることがあります。結果的にコスト面で高くついてしまうケースもありますし、介護量も増えてしまいます。

高額のオムツだと「もう少しいけるかも。」と思わず交換をためらってしまうことありますよね。
実際に漏れずに済むことはあり、結果コスト的にも安く抑えられることはあります。

また、トイレに行く回数が多く、そのたびに少量の尿漏れがある方と、一回量が多くトイレにあまり行かない方では交換の頻度は変わってきます。

このように、使用するオムツの性能や、その方の排尿リズムによって交換頻度は大きく変わります。

水分を多く摂ったあと気を付けるひと工夫や、排尿リズムをつかむまでは大変ですが、いろいろなメーカーや種類を試すことをおすすめします。

業務用の検討も

オムツの使用が一時的ではない場合は、業務用をネット通販で購入することでコスト削減につなげることもできます。
毎回買いに出かけなくてすみますから介護者の負担の軽減にもなりますね。

また、一定額以上購入すると、無料で配達をしてくれるシステムを設けているドラッグストアもありますから上手に利用してください。

医療費控除や助成金

医師がオムツを必要と判断したときは、医療費控除が適用になります。
また、各自治体がオムツの助成をしています。お住まいの自治体ではどうなのか情報収集しましょう。

自治体のオムツ助成は、各自治体によって内容に若干の違いがあります。
基本は現物支給でも、持ち込みオムツを受け付けていない病院への入院中は、現金支給などと臨機応変な対応してくれることもありますので、問い合わせてみてください。

介護オムツの上手な当て方で漏れを防ぐ

オムツの当て方はタイプによっても違いますし、男女によっても違いがあります。上手に当たっていなければ、尿漏れの原因にもつながりますので正しく当てましょう。

サイズ選びを間違えると漏れの原因に

上げ下ろしが楽だから、しめつけが苦手だからなどの理由で大き目サイズを選ぶことがありますが、漏れの原因になります。その方に合ったサイズを選びましょう。
サイズが大きすぎることが原因のときは、股から漏れてきます。

サイズ選びがしっかりとできていれば、オムツは腰の位置でしっかりとまります。
大きすぎると背中の方までオムツが当たることになりますが、動いているうちに、腰の位置まで下がってきて結果的に股に隙間が空いてしまうのです。

男女で違う漏れる場所

尿が漏れてくる場所は男女で違います。
男性の場合、尿は前の方で吸収されますが、女性の場合お尻の近くで吸収されます。
インナーである尿取りパッドは、男性の場合は前方に、女性の場合は後方にセットすることで漏れを防ぐことができます。

そのようなことから、長時間座っていてのズボンまで染み出る尿漏れは、女性に多いです。
イスまで汚れてしまうこともありますので気をつけたいですよね。

男性の場合は、長く座っていても漏れは前方なので、そのようなことは少ないです。
そのかわり、上着のすそが濡れることが多くあります。

漏れを心配して尿取りパッドを何枚も当てていませんか?

尿取りパッドを何枚も当てることで、漏れの原因になっていることがあります。
尿取りパッドの裏面は防水になっているので、2枚当てても吸収率がアップするということにはなりません。
2枚当てることで股の間に隙間ができてしまい、余計に漏れの原因になってしまいます。

どうしても2枚当てたいなら女性の場合は、1枚目と2枚目を前後でずらした重ね当てにます。
長いパッドができあがります。

このとき、重なりあっているパッド部分ですが、1枚目の後方から溢れる尿を2枚目がキャッチできるように重ねます。仰向けで寝ているときのお尻の割れ目をつたった尿漏れを防ぐことができます。

男性の場合は、1枚目で陰茎部を包み、2枚目はその上にかぶせるようにしましょう。
男女の尿が溜まる部分の違いに対応することが大切です。

皮膚トラブルの予防と対処法

ちょっとしたただれと思っていたら、どんどん広がり褥瘡(床ずれ)になってしまうことも珍しくありません。
それほど高齢者の皮膚はデリケートです。

つねにジメジメしているオムツの中。皮膚トラブルが起きると、治るまでに時間がかかります。
高齢者は、食べたものから栄養を吸収する能力も低下しているのでなおさらです。

何はなくとも清潔第一!

汚れたままにしておくのが一番よくありません。清潔保持を徹底しましょう。
ウォシュレットを活用したり、おしりふきできれいに拭きます。

着なくなった洋服を20㎝四方の大きさにカットして、おしりふきのかわりに濡らして使用するのもいいでしょう。
タオルですと洗う手間がありますが、これならオムツと一緒に捨てられます。

タオルを使用する場合は、蓋つきバケツにハイターの薄め液を作っておき、使用したタオルを入れておくと便利です。たまったら一度に洗濯ができます。

予防のために使えるもの

オムツ交換後、きれいにしたお尻にワセリンや化粧用のオリーブオイルなど、肌に刺激の少ないものを塗ることで、油分の膜をつくり汚れからお肌を守れます。

お顔のお手入れを思い出してください。
うるおいが不十分なお肌は、紫外線のダメージを受けやすいといわれますよね。それと同じ原理です。
うるおいのないお肌は、汚れからのダメージを受けやすくなります。

早めの病院がおすすめです

ただれを発見して、よくならないなと思ったら病院へいきましょう。
介護が必要な方は、座れば座りっぱなし、寝返りの回数も少ないので、長時間からだの一部に体重がかかり続けることを避けられません。
これは、血流の滞りにつながり治りの妨げにもなります。

そのため、皮膚にトラブルが起きるとあっという間に悪化することが多い高齢者。
素人判断で完治まで時間がかかると、痛みや不快感でストレスにもつながります。

まとめ

オムツをすることで解消されるメリットと、オムツをすることで起きてしまうデメリットがあることについてお話しました。

突然オムツにしてしまうことで、その方の自尊心を傷つけてしまうかもしれないセンシティブな問題でもありますが、尿もれを気にして外出を控えるようになってしまった方が、尿取りパッドやパンツタイプのオムツを使用することで、QOL(クオリティー オブ ライフ・生活の質)の向上につながることもあります。

その方に合ったオムツ選びができたとき、介護する側・される側双方の生活の質はグッと上がります。お互いの毎日をよりよりものにできると嬉しいですね。

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