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葬儀 法事・法要

施主の法事や法要での挨拶は?例文と参列者の挨拶も

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法事や法要では、施主(喪主)が挨拶をする場面は何度もあります。しかし全て同じというわけではなく、その場面に応じて挨拶を使い分けなければいけません。

法事の挨拶は場面や種類によってパターンが多く、全て網羅できている人は少ないのではないでしょうか? そこでこの記事では、施主の法事や法要での挨拶とともに、参列者の挨拶の例文についてご紹介します。

法事や葬儀で施主が挨拶を行う場面

まずはいつ挨拶を行わなければいけないのか、について押さえておきましょう。

  • 法事開始時の挨拶
  • お坊さんにお礼を渡すときの挨拶
  • 法事終了の挨拶(あるいは中締めの挨拶)
  • 会食を始める際の挨拶
  • 献杯の挨拶

と、大まかに挙げてもこれだけの挨拶があります。施主は、その場に応じて挨拶を使い分けなければいけません。そのため次から紹介する例文を参考に、あらかじめ確認しておきましょう。

法事の案内状への挨拶の書き方

法事や法要では、執り行う日取りをハガキでお知らせすることが多いです。そういった案内状では、はじめに挨拶を入れるのが一般的といわれています。

しかし他の手紙などと異なり、法事の案内状では季節の挨拶文は必要ありません。その代わり、お礼の言葉を挨拶文として入れるようにしましょう。

具体的な例文としては「○○の葬儀につきましては大変お世話になりました。また貴重な時間を割いて参列いただきましたことに、感謝申し上げます。」といった内容がおすすめです。

法事・法要での施主の挨拶例文

法事・法要で挨拶を行う場面も種類も多い施主。各場面で挨拶の例文があると安心、という方も多いと思います。供養を滞りなく行うためにも、事前に挨拶文を確認しておきましょう。ここでは、各場面での挨拶例文についてご紹介します。

法事を始める時の挨拶例文

法事を始める際の挨拶は、どのような場合でもほとんど共通です。挨拶文に含める内容は主に、参列へのお礼と感謝、誰の法事・法要であるか、お坊さんへの合図、この3つになります。

例文として、
本日はお忙しい中、お越しいただき誠にありがとうございます。これより○○(続柄)の○○(いつの法事・法要か)を執り行わせていただきます。ご住職、どうぞよろしくお願いいたします。

とこのような挨拶になります。初めの挨拶ではありますが、できるだけ簡潔にまとめ素早く進行していきましょう。

初七日法要の挨拶例文

初七日法要は、主に故人が極楽浄土へと成仏できるよう現世から手助けする意味合いがあります。仏教では四十九日まで魂は成仏されないとされているため、亡くなって間もない故人への想いを踏まえた挨拶が必要です。

例文としては、
本日はお忙しい中、お越しいただき誠にありがとうございます。おかげさまで、初七日法要を無事終えることができました。多くのご支援、ご協力に心より感謝申し上げます。
突然のことで未だに心の整理はついておりませんが、家族と協力し合いながら、一刻も早く立ち直り生きていこうと思います。これからも、見守っていただけたら幸いです。
○○○○(故人への想い)
本日はご参列いただきまして、誠にありがとうございました。

四十九日法要での親族代表の挨拶

四十九日は、葬儀などもひと段落し、落ち着いた状況でお見送りできる最初の機会です。挨拶の例文は始める時の挨拶例文とほとんど同じですが、一言程度故人への想いを入れると良いかもしれません。

一周忌・三回忌・七回忌の挨拶例文

一周忌、三回忌、七回忌については、他の法事と比べやや挨拶文が異なります。故人が亡くなって何年目の時期。主に家族や親せき中心の集まりとなりますが、ここでもしっかり挨拶を行いましょう。

例文としては、
本日はお忙しい中、お越しいただき誠にありがとうございます。これより○○(故人の名前)の一周忌(〇回忌)を執り行わせていただきます。本日は、○○(ご住職)にお越しいただきました。それでは、宜しくお願い致します。

とこのような挨拶になります。三回忌や七回忌になると、喪に服するという気持ち以上に故人の思い出に浸るという気持ちが強くなります。そのため、適宜生前の故人について触れ、挨拶を行うとより良いかもしれません。

取り越し法要の挨拶例文

取り越し法要とは、葬儀や告別式の後にそのまま四十九日法要などを繰り上げて行うことです。親戚や親しい友人が遠方に住んでいる場合など、頻繁に来ることができない人のために行います。

そのため基本的な挨拶は、始めの挨拶と同様です。しかし一文として「本日は○○(理由)といった都合で、このような形式で執り行わせていただきます。」などの断りの一文を入れると良いです。

お斎の献杯での挨拶例文

法事や法要後は、場合によって食事を行うこともあります。そのようなお斎では、献杯で挨拶を行うことが一般的です。葬儀や法事、法要終了後であるため、それについて触れながら挨拶を行いましょう。

例文
本日はお忙しい中、亡き○○(続柄)の○○(法事や法要の名称)にお集まりいただき誠にありがとうございます。おかげさまで、先ほど無事に○○を済ませることができました。○○(続柄)も安心していることと思います。
本日はささやかではございますが、お食事を用意させていただきました。どうぞごゆっくりお召し上がりください。それではご唱和をお願い致します。献杯。

お坊さんへの挨拶例文

お坊さんへは、来ていただいた時と見送る時の二度挨拶を行います。来ていただいた際は、軽い挨拶で問題ありません。しかしお見送りの時は、お布施をお渡しします。ここでは、お布施をお渡しする際の挨拶例文をご紹介します。

本日はお忙しい中ご丁寧なお勤めを賜り、誠にありがとうございました。おかげさまで、無事に○○(法事や法要の名称)を執り行うことができました。こちらをどうぞお納めください。今後ともどうぞよろしくお願い致します。

法事・法要での参列者の挨拶例文

挨拶は何も、施主だけが行うものではありません。参列者も、複数回挨拶を行うことがあります。しかし参列した時、どのような言葉をかけたらいいのか分からない人も多いです。そこでここでは、法事や法要での参列者の挨拶例をご紹介します。

法事に呼ばれた時の挨拶例文

法事には、はがきで呼ばれることが一般的です。
出席の有無を書き、早急に返事を送るべき法事のはがき。親しい間柄の相手にこそ、一言挨拶を添えたいですよね。絶対に書くべき挨拶ではありませんが、気持ちを伝えたい方は参考にしてください。

例文
ご多忙にもかかわらず、ご連絡いただきありがとうございます。本日はご遺族の皆様とともに、ご冥福をお祈り申し上げます。

受付する際の挨拶例文

受付をする場合、やはり一言程度挨拶を行う方が良いでしょう。
しかし受付は多くの人が利用するため、長くなってはいけません。ご遺族や関係者がいらっしゃると思いますが、簡潔に挨拶を述べるようにしましょう。

例文としては、
本日は○○にお招きいただき、恐れ入ります。ご遺族の皆様とともにご供養させていただきます。

となります。ご遺族にとっては特に悲しい辛い場でもあるため、ありがとうございますという言葉は避けましょう。

香典を渡す際の挨拶例文

香典を渡す際も、余計な挨拶は必要ありません。「ご仏前にお供えください。」「どうぞお供えください。」といった一言程度添えて、香典を渡すようにしましょう。

参列時の遺族への挨拶例文

参列時、遺族への声掛けに迷うという人はとても多いです。しかし法事や法要において、長い挨拶は全く不要。他の参列者もいるため、手短に挨拶をしておきましょう。

例えば、「この度はお悔やみ申し上げます。」「この度はご愁傷様です。」「ご冥福をお祈りいたします。」などです。遺族は施主を務めることもあり忙しいため、邪魔にならない配慮を行い声をかけてください。

挨拶時の注意点とマナー

挨拶をする際、使ってはいけない言葉や配慮など、注意点がいくつかあります。相手を不快な気持ちにさせないためにも、注意点やマナーを押さえた挨拶ができるよう心掛けましょう。

忌み言葉を使わない

忌み言葉とは、不吉さを連想させる縁起の悪い言葉です。そういった縁起の悪い言葉は、法事・法要で使わないように注意しなければなりません。葬儀や法事などで使ってはいけない忌み言葉は、主に以下の通りです。

  • 浮かばれない
  • 迷う
  • 焦る
  • 無くす
  • 迷う
  • 別れる

これらの言葉は死や離別を連想させ、避けるべきとされています。この他にも、宗教や宗派で避けるべき忌み言葉もあるため、事前に確認しておきましょう。

直接的な表現は避ける

挨拶を行う時、死に対する直接的な表現はマナー違反です。「死ぬ」「生きていた時」などは、「ご逝去」「生前」と言い換えて使用しましょう。
特に関係が親しかった故人に対し、このような言葉遣いをしてしまうことが多いため注意が必要です。

長くなりすぎないようにする

法事・法要だけに限らず、挨拶というのは長々と行うものではありません。特に法事などの故人に想いを馳せる場では、簡潔に分かりやすく挨拶を行う必要があります。

長くても1分以内、できれば2~3行程度の文量で挨拶できるようあらかじめ準備をしておきましょう。長くなりすぎることで、聞いている人の気持ちを害さない配慮が必要です。

挨拶時に送る香典の相場は?

法事に参列者として参加する場合、香典を持って挨拶する機会もあるかと思います。そのような場合、香典の相場を知らなければ準備するのが大変です。そこでここでは、葬儀で送る香典金額の相場についてご紹介します。

  • 両親・・・5万円から10万円
  • 兄弟、姉妹・・・5万円
  • 祖父母・・・1万円から5万円(年齢によって多少前後する)
  • 叔父・叔母・・・1万円から3万円
  • 友人や知人・・・5千円から1万円
  • 同僚や上司・・・5千円から1万円

おおよその相場はこのようになっています。香典は、割り切れない枚数入れることが一般的です。そのためお札は偶数枚にならないよう、1枚・3枚・5枚で入れるなど配慮しなければいけません。

また、金額によって不祝儀袋の種類が異なります。自分の入れる金額に応じて、どの袋が適切か確認して準備するようにしましょう。

感謝の気持ちを伝える意味でも丁寧な挨拶を

挨拶とは、相手に感謝を伝えたり労いを伝えたりするのに重要なコミュニケーションです。そのため法事や法要でも、相手に想いが伝わるような丁寧な挨拶を行わなければいけません。

しかし施主となると、準備に忙しく挨拶まで気が回らないのも事実だと思います。そのため挨拶例文を参考に、相手に心地よく故人を偲んでいただけるよう挨拶の準備しておきましょう。

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