終活に関する情報を総まとめしているホームページです。お葬式や、相続、遺言、保険、エンディングノートなど終活にまつわる情報を網羅している終活情報を専門に発信していきます。

葬儀

【今さら聞けない】お通夜と告別式はどう違う?

投稿日:2017年4月13日 更新日:

焼香

日本で多い仏式葬儀では、お通夜と告別式が執り行われ、二日間に渡って個人と「最後のお別れ」をするのが一般的な流れになっています。しかし、本来の仏式葬儀では、お通夜と告別式は別々に行われるのが普通でした。

では、お通夜と告別式は本来、どのようなものなのでしょうか?

お通夜(本通夜)とは?

お通夜とは、葬儀の前夜に親族や故人と親しかった知人が集まり、祭壇の蝋燭と線香を絶やさないようにして夜通しで思い出を語り明かす集まりのことです。「夜通し」で行うから「通夜」とばれます。

しかし、近年は、告別式に出席できない人のためのお別れの場に変わってきており、一般の弔問客を迎えて1時間程度で終わる「半通夜」が多くなっていると言われます。

お通夜は、僧侶が着席してから始まり、遺族と参列者は焼香を行います。

通常、読経は30~40分で終わり、その後、僧侶からの法話や説教があり場合があります。

僧侶が退室した後に、喪主が挨拶してお通夜は終了となります。

お通夜に参列した弔問客には、「通夜振る舞い」として食事などが提供されます。

仮通夜とは?

現在の葬儀では、お通夜本来の役割であった「夜通し蝋燭と線香の番をしながら故人の思い出を語り合う」ことは、お通夜の前の仮通夜に引き継がれる形になっています。

仮通夜は、故人の家族・親族だけで行われ、弔問客を受け入れないのが特徴です。

最近は、退院後に自宅ではなく葬儀を行う施設などに安置する人も多くなっています。そのため、遺族が夜通し故人のそばにいられるかどうかは、施設によっても違ってきます。中には、遺族のためのスペースを重視し、寝室やお風呂などホテル並みに綺麗な施設もあれば、一軒家のような施設もあります。

告別式とは?

告別式は、葬儀・告別式と言われる一般的ですが、「葬儀式」と「告別式」という本来は異なる2つの儀式を合わせてお葬式が成り立っています。

「葬儀式」とは、故人をこの世からあの世へ送る宗教的な儀式です。授戒という故人に仏弟子としての戒律を与える儀式と、引導という極楽浄土へと導く儀式を行います。

一方、「告別式」とは、弔問客である会葬者全員が焼香して、故人と最後のお別れをする儀式のことです。

本来は別々の儀式であったものが、高度成長期には、葬儀式と告別式を合わせて行うというスタイルのお葬式が広がっていきました。

参列者も忙しくてゆっくりとお別れをしている時間がないといったことのほか、霊柩車の普及や火葬の時刻が決まっているなどの理由から、限られた時間の中で同時に行うれるようになったようです。

-葬儀

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

数珠

葬儀に参列できない時のマナーと対応を解説します!

不幸はいつ訪れるかわかりません。訃報を受け取ったとき、病気や旅行などでどうしても通夜・告別式に参列できない、遠方なので参列が難しいということもあるでしょう。 では、そういう時はどうすればよいのでしょう …

葬儀のお返しのいイメージ1

葬式のお返し方法を解説!香典返しの相場や時期は?

お葬式のお返しの方法について、不明な点がたくさんあり、戸惑う方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、お葬式のお返しについて、相場や時期、準備するものなどを中心に解説していきます。マナーをしっかり押 …

葬儀の持ち物の画像1

お葬式の持ち物とマナーを解説!必要なものは何?

お葬式に参列する時に、持ち物や身につけるものにもマナーがあることをご存じですか。 お通夜、葬儀・告別式などお別れの場面は突然やってくるので、何を準備したら良いのか慌ててしまいます。 突然の訃報の連絡に …

寝ずの番の画像1

寝ずの番って何?身内のお通夜・お葬式があったら

年齢を重ねていくと、公私問わずお通夜に出かける機会も増えてきます。 地域にもよりますが、お通夜の時に夜通し寝ずに線香やろうそくの番をする「寝ずの番」(夜とぎとも言います)をするということを聞いたことは …

葬儀の受付は誰に頼むの画像1

葬儀の受付は誰に頼む?お礼に渡す物や金額も解説

葬式は多くの場合、比較的突然やってくるものです。 長く病いの床に就いている場合でも、葬儀のことを事前に考えるのは縁起でもないのでしないことが多いでしょう。 そのためいざ葬儀ということになると、その段取 …