終活が何か、みなさんはご存知でしょうか?
シニア世代の方ならば検討されている方や、聞いたことがあるという方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし終活という言葉は知っていても、具体的にどのようなことをするのかわからない方も多いはずです。
これから終活や生前整理の詳細を説明していきますので、参考にしてもらえるとうれしいです。
50代で終活!?終活はいつから始めればよい?
終活をした方がいいな、とは思っても、具体的にいつ頃から始めれば良いのでしょうか。
年を取ったから、という理由の他、何かきっかけとなる出来事があったから始めるという方も多いようです。
定年を機会に始める
終活をお考えの方はいつから何をすべきか悩む方も多いと思いますが、
定年を迎え、仕事を退職することで時間に余裕が生まれる方が多くなり、
時間を持て余すことも多くなるはずです。
年齢的にも元気な世代で体が動きやすいことからこのくらいを目安に終活を始めるのはとてもおすすめです。
夫や妻の死を機会に始める
配偶者が死去すると、自分があとどのくらい生きることができるか考え始めることが多くなり、
身近な人の死は、終活を意識する機会になります。
自分が死んでしまった場合に、子どもや親族に面倒をかけたくないと思って始める方も多く、いろんな思いを持ちながら終活を始める方が多くみられます。
古希を目安に始める
年齢を目安に始める方も多く、
人生も終盤にさしかかり、残された年月がどのくらいあるか想像することも多くなる年齢です。
70歳ぐらいであれば比較的体も健康で動きやすく、認知症予防として少しずつ整理を始める方が多くみられます。
思い立った時に始める
思い立った時は終活に対するモチベーションが高いため、意欲的に体を動かすことができ効率よく終活が行えます。
終活を早めに始めることは、余裕をもった計画ができるメリットがあり、
自分は健康的な面で大丈夫だろうと思っても、病気やけがで体が思うように動かなくなることが突然来ることも考えられます。
まだ早いと思う時期から終活を少しずつ始めることは、後々良かったと思うことができそうです。
終活のための断捨離ですること
終活は、まずは計画を立てることから始まります。
優先順位を決め、中途半端にならないように取り組むことが大事なことになります。
どのような期間で行うか、周りの協力を得られるか、すべて一人で作業を行うかなど、計画を実施した後のイメージをしながら無理のないペースで進めていきましょう。
部屋の掃除と片付け
身近にあるものから処分していくことがおすすめで、衣類や本、CDなどから片付けを始めたいです。
思い出が詰まったものから整理を始めるとなかなか捨てることができず、作業が思うように進まないケースがみられます。
比較的気軽に捨てることができるものから作業を始めましょう。
そして、いつか使うかもしれないと思っていても使わないものであふれていることは、
部屋が狭くなることで居住空間がせまくなってしまいます。
この荷物がなければもっと部屋を広く使えたのにと感じたことはありませんか?
一度すっきりさせると快適さからこの環境を維持しようとします。
余計なものは買うことがなくなり、整理を経験し大変さがわかることから不要物をためこみにくくすることができます。
家など不動産の処分
家や不動産は使っていないものは処分の手続きをしておくと
家族の負担を大幅に減らすことができ、
すっきりと片づけることで自分の気持ちもすっきり晴れやかになります。
処分以外の方法として、不動産売却や不動産贈与のケースが考えられますが、
このような不動産の手続きをすることによって、不動産の維持費や固定資産税を支払う必要がなくなり、資産価値が下がる前にまとまった金額が手元に入るというメリットがあります。
インターネット上の情報の整理
SNS、株やFXなどデジタル遺品は放置すると情報が悪用されるケースもあります。
元気なうちにしっかり整理したいです。
このようなウェブ上での管理の整理をする際は、必ずパスワードが必要になりますが、
パスワードを忘れてしまった方は、サポートセンターに問い合わせをし、整理をしたい旨を伝えると的確な手順をアドバイスしてもらうことができると思います。
IDやパスワードの入力など面倒な作業ですが、敬遠せず行いましょう。
終活の片付け3つのポイント
断捨離は勢いよく捨てればよいという単純な作業ではありません。
断捨離をやりきるために、以下のポイントを確認しましょう。
1.気になる個所や場所の荷物をリストアップする
まずはどのようなことが気になっているのか、具体的にリストアップしてみると断捨離のイメージがしやすいためおすすめになります。
2.自分のペースで無理なく進める
断捨離は荷物を整理するだけではなく、自分の気持ちを整理する意味も持ち合わせており、一つ一つの荷物と向き合いながら自分が納得する形で処分することが重要です。
一気に片付けて作業時間を短縮したい気持ちはわかりますが、片付けは自分のペースで進めることが大事になります。
3.処分、保存、保留の3パターンに分別する
物品の整理の際は不要なものと残すものに分別し、残すか捨てるのか迷ったものは一時保管しておき、時間を置いてからどのようにするかもう一度考えるやり方もあります。
これには期限を設定しておく必要があり、基本的にいま使っていないものは今後も使うことがないことが多いので捨てることをおすすめします。
家具や持ち物の処分の方法
家の中には、長く使っていないものや不要物はたまっていませんか?不要なものや、使う予定がないものは思い切って捨てることが大切で、もったいないと思っても捨てることが荷物をスムーズに少なくするコツです。
まだ使えるものは、友人へ譲渡する方法やリサイクルショップなどをうまく活用すれば、思いがけない金額で買い取ってくれる場合もあります。
自治体のゴミ回収に出す
自分で処分する場合は自治体の回収が一般的で無料なものと有料なものがあります。
費用が安く済みますが、分別、回収日が指定されている、指定場所があるといったデメリットがあります。
自治体によって分別やルールが違うため、前もってホームパージなどで確認を行い適切な方法でごみに出しましょう。
友人・知人に譲渡する
自分が使わないものでも、友人や知人にとってみたら有効に使う機会があるモノもあるかもしれません。親しい間柄の方に一声かけてみてはいかがでしょうか?
リサイクルショップに依頼する
壊れているものや古すぎる家電製品など店で買い取りができない商品もありますので注意が必要です。
リサイクルショップに依頼するメリットとして、買取り金額がつくことにあり、思っていた買取り金額より査定が高くなることもあります。
遺品整理業者に依頼する
不用品が大量にあり、運搬が難しい場合には業者に依頼しましょう。
遺品整理業者は生前整理のサービスをしていることが多いです。
プロで何件も依頼を受けているため、手間と時間を取りたくない方におすすめです。
ただし、回収業者は違法な業者や悪質な業者がありますので注意が必要です。
地域を巡回している無料廃品回収車はのちに不法投棄していたり、無料とうたっておきながら料金を請求したりすることがありますので業者の所在地や資格が明記されている業者を選びましょう。
追加料金や見積額より高い金額を請求されたなどトラブルの被害報告は少なくありません。
悪徳業者を避けるためにも、業者選びは慎重に行いましょう。
見積額や問い合わせ時のスタッフの対応が見極めるポイントになります。
自分で処分するときの注意点
また生前整理作業を早く終わらせたいと雑な整理をしてしまうと後悔することもあります。
特に大切な書類関係は誤って捨てないよう注意します。
片づけの際は手袋や靴下など皮膚を保護できるものを身に着けておくことがおすすめです。
運搬や掃除は怪我をせずに安全第一で取り組みましょう。
終活は最近注目度が高く、断捨離や片付けの本やブログ記事も多くみられます。このように実際に終活を行った記録を参考にすることは、実体験を参考にできますので興味深いです。
断捨離の他に終活ですること
終活ですることは断捨離以外にも多岐に渡ります。
ここでは、他に終活で取り組むべきことを簡単に紹介します。
エンディングノートを書く
エンディングノートとは高齢の方が、人生の終末期にかけて自分の死後に備えて様々な希望などを書いてまとめたノートです。
このノートをつくることで、自分の希望に沿ったあらゆるプランを遺族が遂行しやすくなります。
近年は寿命が延びていますが、寝たきりや認知症になってしまい要介護者になる可能性も高くなっています。
将来的に介護が必要になった場合は、高齢者施設に入所希望か、家で介護をしてもらいたいかの希望を詳細に決めておくと良いでしょう。
寝たきりの場合は、医療措置の希望も明確にしておくことで家族は本人を尊重した対応ができます。
また、遺族は、金融資産や不動産、重要書類の場所がわからずに困ってしまうケースがよくあります。このようなものをあらかじめリストに残しておくことが大事です。
使っていない銀行口座やクレジットカードは解約し、銀行の届出印や重要書類を一緒に保管します。
もしも負債がある場合も、リストに残し後から請求がきて遺族が困らないようにしておきましょう。
収納場所はわかりやすい場所が適しており、家族には場所を教えておきましょう。
通夜・葬儀に関して
終活では、訃報を伝える人をリストアップしておき、葬儀の際には参列者へ伝えておきたいことをあらかじめ書き留めておくことも良いでしょう。
葬儀の形式や宗教も選択できるため、一般葬や家族葬、宗派の指定をここで決めておくこともおすすめです。
お墓に関して
自分が入るお墓が決まっていない場合は、生前の内に決めておくと遺族の負担を減らせます。
特に墓地の生前契約をした場合は、遺族にどこに埋葬してもらうかを確実に伝えておきましょう。
遺言書の作成
財産分与や形見分けで親族がもめることがないように、遺言を作成しておくと効果的です。
土地や家屋の処分や相続、預金や財産の分配など、正式な遺言書は法的な効果があります。作成時は弁護士や司法書士などの専門家に依頼しましょう。
まとめ
終活をお考えの方は参考になりましたか?
終活では気持ちが沈んだり暗くなったりすることもあるかもしれませんが、これからの人生を明るく充実したものにするために大切な行動です。
家族のためにも自分のためにも行うことに意味があります。なるべく早くにやっておくことをおすすめします。
生前整理は自分と周りの親族のために有効です。仕分けや処分品の処理は大変で、業者を依頼する際には費用もかかりますが、老後の生活を楽にするためにもおすすめです。
まずは少しずつ物を減らすことから取り組んでみてはいかがでしょうか?