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遺品・生前整理

遺品整理で出てきた物を売る方法!何をどこで売る?

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遺品を売る方法の画像1

家族が亡くなって悲しい思いがまだ消えないうちでも、取り掛からなければならない場合が多いのが遺品整理でしょう。

しかし、思い出の品を捨てるのはやはり抵抗があるものです。
少しでも価値のあるものなら、売って誰かに活用してもらった方が故人への供養になりますし、遺族としても多少の現金が手に入った方が助かるはずです。

今回の記事では、遺品整理で出てきたものを売るにはどうしたらよいのかという点について解説します。

目次

■遺品整理の進め方
・1.遺言書がないかどうか確認する
・2.貴金属を含めた貴重品を探し、選り分けておく
・3.残ったものを分類していく
└一部屋づつ徹底して行う
└遺品をすべて出す
└遺品を分別する
└「保留」の判断期日を設ける
・4.処分する

■売れるものはどんな遺品?
・売れる遺品の例
・遺品を売るメリット
・売ってはいけないものはあるのか

■遺品はどこで売るの?
・リサイクルショップ
・買取専門業者
・ネットオークション
・フリーマーケット
・遺品整理業者による遺品の買取りは可能?

■遺品整理の注意点
・相続放棄をすると遺品整理ができない
・できれば「生前整理」が望ましい

■まとめ

遺品整理の進め方

遺品を売る前には、まず遺品から売れるものをえり分けることが必要です。
まずは、遺品整理の進め方について解説します。

1.遺言書がないかどうか確認する

遺品整理を始めるにあたって、最初にしなければならないことは、遺言書がどこかに残されていないかを確認することです。
遺言書には遺品についても、何を捨てて何を残してほしいか、あるいは何を誰にあげてほしいか、ということが書いてあることもあります。
何より亡くなった後の手続きとしては最大の財産分与ということについての指示が記されているからです。

2.貴金属を含めた貴重品を探し、選り分けておく

遺品の中に「貴重品」がある場合もあります。
カードや書類、ハンコは処分してしまうと困りますから、遺言書の次に探し出して、大切に選り分けておきましょう。
貴重品と言ってもそれは貴金属類などの換金性のあるものだけはなく、以下のような法的な手続きを必要をするものも入ります。

・実印
・金融機関の預金通帳、キャッシュカード
・マイナンバーカード、印鑑証明カード
・年金手帳、年金関連書類
・生命保険、損害保険関係の証書
・土地や家などの不動産登記簿や権利証
・株などの有価証券、金融資産に関連した情報
・貴金属や宝飾品、金など換金性の高いもの
・健康保険証、運転免許証、パスポートなどの身分証明
・電気、水道、ガスなど公共料金の領収書や請求書
・電話、インターネットの領収書や請求書
・金銭貸借契約書などの借入金に関する書類、契約書、証文

3.残ったものを分類していく

ここまで済んだらいよいよ本格的な遺品整理をします。
進め方は以下の通りです。

一部屋づつ徹底して行う

遺品整理は一部屋ごとに順番に徹底して行う、その部屋を徹底して整理して終わったら次の部屋に進む、というのが鉄則です。
虫食いのようにあちらこちらの部屋を整理すると効率が悪くなってしまいます。

遺品をすべて出す

まず、最初にとにかく箪笥や戸棚、押し入れなどに入っている遺品をすべて床の上に出します。
全体の荷物が俯瞰できて、どのような遺品があるのか概要がつかめるため、非常に作業がしやすくなります。
床の上は荷物でいっぱいになるかもしれませんが、構わず出してしまいましょう。

遺品を分別する

そして床にある遺品を端から分別していきます。
段ボールを3つ用意し、「保存」「処分」「保留」にし分けて、その中にどんどん入れていきます。

「保留」の判断期日を設ける

3つの段ボールのうち「保留」には、残すべきか判断がつかないものを入れます。
ただし、保留の箱に入れたままずっと置いてしまっては、結局残したのと同じことになってしまいます。

遺品整理の日から1か月以内で判断するなど、判断期日を設けましょう。
その日までに判断できないものも併せて処分すると決めてしまいます。

4.処分する

「保存」「保留」以外のものは全て処分します。
処分の仕方は、あげる、捨てる、売るの3つのうちのどれかです。

売れるものはどんな遺品?

遺品整理が済んだら、不用品の処分です。
まずは可能な限り、あげるか売るかという方策を考えましょう。
ここでは、どのような遺品が売れるのかの判断基準をご紹介します。

売れる遺品の例

何が売れるかというと、換金性のあるもの、あるいは誰にとっても便利なもの、まだ使える、動くものなどです。
具体的には以下のものがあります。

・骨董品
・趣味で集めた蒐集品
・発売日から5年以内の家電製品
・状態のよい大型家具
・CD
・楽器
・未使用の食器
・貴金属
・古書
・パソコンなどのIT用品

遺品を売るメリット

遺品を売ることのメリットには、それによって多少の現金収入が得られるということもありますが、それ以上に処分費用が節約できる、ということの方が大きいです。

まず遺品をごみとして捨てる場合でも、粗大ごみであれば自治体に対する引き取り処分料がかかります。
捨てるものの量が多ければ、業者に頼むことになりますが、その費用もかなりの額になります。

また冷蔵庫、洗濯機など大型家電の場合はリサイクル料などの費用が1台数千円かかることもあります。

お金の問題だけではなく、大型家具などはそのままごみには出せませんから、自分で板に解体しなければならず、これもかなりの手間と労力です。

しかしこれらを売ってしまえば、基本は取りに来てもらえますし、何より処分費用がかかりません。
その分、遺品整理費用が節約できます。
ですから高く売ることを考えるよりも、とにかく誰かに費用を払わず引き取ってもらうことを第1の目的に考えましょう。

売ってはいけないものはあるのか

逆に売ってはいけないものにも注意します。
自分が相続していない遺品は売ることができません。
他の相続人が引き継いだ品物を勝手に売ってしまうと、あとで大きなトラブルになります。

あるいは、親族などに相談しないで、自分1人で勝手に遺品整理をして、売りに出すのもやめましょう。
まずは親族に遺品整理をすることを伝えてから始めることが鉄則です。

遺品はどこで売るの?

遺品の買取をしてくれるのは、リサイクルショップなど複数あります。
そこでそれぞれを挙げながらメリットとデメリットを解説して行きます。

リサイクルショップ

全国展開しているリサイクルショップでも、個人のリサイクルショップでも遺品は売れます。
自分で直接店舗に持ち込んで査定してもらってもよいですし、量が多ければ出張査定を頼める業者もあります。

メリットは、買取の判断をその場でしてもらえるので、すぐに現金化できるという手軽な点です。

デメリットは、店舗まで持参した場合、買い取ってもらえなければまた家に持ち帰らなければいけない点です。
また大型家電や家具は店舗への持ち込みも難しいですし、あるいはマニアであれば欲しがる蒐集品や、価値がわかる人にはわかる着物などが、その価値にふさわしい価格で買い取ってもらえないことが多い点もデメリットです。
ですからそのような蒐集品や、知識がないと価値がわからないものは専門業者に出しましょう。

買取専門業者

遺品を買い取って転売することでビジネスにしている買取専門業者もあります。

すべての遺品を対象にしている業者もあれば、1つの分野に限定してコレクターグッズ、着物、骨董品を買い取る業者もありますので、可能であれば遺品ごとに依頼する買取業者を変えましょう。

メリットは、専門業者であれば、ものの価値を正確に判断し、適正価格で買い取ってくれる点です。
また、回収ビジネスも行っている業者を選べば、買い取ってくれない場合も、処分はしてくれるので手間がかかりません。

ただし、デメリットは悪質な業者もいることです。
悪質な業者を避けるには、きちんと「古物商許可証」を取得している買取業者を選びましょう。

ネットオークション

最近はヤフオクやメルカリと言った、ネットオークションサイトが多く出現しています。
遺品の写真を撮影して出品するだけで、世界中を対象に遺品を売れます。登録も簡単なので、ネットオークションで遺品を販売している人も多いです。

メリットはそのように手軽な点と、自分で出品額が決められる点、そして価値があるものなら自分には価値がわからなくても、ユーザーが勝手に入札金額で争ってくれ、最終的にほぼ適正な価格で売れていく点です。

デメリットは、1度出品したら買い手が見つかるまで処分できない点、こちらの思った額で売れるわけではない点、売れたら自分で梱包して送らなければならない点などです。
またお金のやり取りの保証を運営会社がしてくれないサイトで販売した場合、商品を送ったのに入金されないなどの、トラブルもあります。これらの手間を避けたいなら、ネットオークションは利用しない方がよいでしょう。

フリーマーケット

自治体やNPOを主催しているフリーマーケットに出店して自分で売るという方法もあります。

このメリットは出店さえすれば特に梱包や包装などをしなくても、買いたい人に売れていく点と、出店費用が無料か、有料でも高くて数千円程度と、費用がほとんどかからない点です。

デメリットは自分で荷物を会場まで運ばなければならない労力がかかる点と、売れなければ持ち帰らなければならない点、そして価値のある高額なものは売れにくい点です。

遺品整理業者による遺品の買取りは可能?

遺品整理を請け負う会社がありますが、その会社がそのまま不用品を買い取ってくれたり、処分を行ってくれるサービスも行っている場合があります。

このメリットは、遺品整理を依頼すれば不用品の処分まで一括で済んでしまうことです。

デメリットは業者としては価値のあるものをできるだけ安く手に入れた方が利ザヤが稼げるので、本来は高価なものでも安く買い取ったり、場合によっては遺品整理の段階で不用品に分別されてしまうケースがあり得る点です。

遺品整理の注意点

相続放棄をすると遺品整理ができない

相続放棄をする人には遺品整理を行う権利がありません。
遺品整理ができるのは相続人だけです。

仮に相続放棄を検討していても、遺品整理に参加した場合は、相続放棄ができなくなるので注意してください。

できれば「生前整理」が望ましい

「生前整理」とは、故人が生きているうちに自分自身の判断で行う整理のことです。
これに対して、亡くなった後に行うのが「遺品整理」です。

できれば本人が生きている間にこの生前整理をしてもらうよう促しましょう。
なぜそれがよいのかというと、その方が故人の遺志を遺族が把握できるからです。

もちろん、まだ生きているのに亡くなった後のことを考えて整理するようにとは言いにくい、ということはあるでしょう。
しかし最近は「断捨離」という便利な言葉があり、ポジティブに生前整理を表現できますから、その言い方を使って促すようにしましょう。

まとめ

遺品整理は気持ちの整理がついていないととりかかるのに心理的な負担がありますが、しかしいつかはやらなければならないことです。
そして遺品整理には不用品の処分という工程がつきものです。
その遺品の処分にできるだけ費用と手間をかけない方法が、遺品を売ることです。
ですから高く売ること、適正な価格で売ることも大切ですが、まずは誰かに買い取ってもらうことを重視して、遺品整理を行いましょう。

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