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葬儀

お葬式の喪主の服装を解説!持ち物もチェック

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喪主の服装の画像1
どんなに気をつけていても急にやってくるのがお葬式。
参列者でさえも「社会人なら礼服、喪服はしっかりと用意して」と言われますから、参列者をお迎えする喪主はなおさら服装に気を使わなければなりません。

お葬式は家族だけではなく故人をお送りする大切な儀式です。
故人の為にもきちんとした服装でお送りしたいものですね。

今回の記事では、喪主がお葬式に着るべき服装からカバン、ハンカチなど細かいところまで解説していきます。

目次

■お葬式での正式な喪主の服装とは?

■お通夜の服装

■告別式の服装
・和装と洋装はどちらがいいか
・男性の場合
・女性の場合
・ハンカチや数珠などの持ち物、アクセサリー
└数珠は宗派によって違う
└ハンカチは黒か白のものを
└アクセサリーは主に真珠、黒檀、ジェットのみ
└結婚指輪はつけてもOK?
└光り物、派手な物は厳禁
└女性は手袋をすることもある
└バッグの種類
└雨の日の傘はどうする?
└その他の持ち物

■納棺の儀での服装

■まとめ

お葬式での正式な喪主の服装とは?

昔は男性は紋付き羽織袴か黒のモーニングで、女性は紋入りの黒無地の留め袖と決まっていましたが、現在はそこまでせず、略式礼装が主流となっています。

男性ですとブラックスーツに黒いネクタイ、女性では黒のアンサンブルやワンピースなどブラックフォーマルにお葬式用のアクセサリーとハンカチを用います。
また、お通夜の場合、女性は非常に忙しくなることから、お通夜のみパンツスーツなども用いられる事が多くなります。

とはいえ、正式なお葬式はやはり喪主ともなると、あまり簡易な服も失礼です。
では、どんな服装がいいのでしょうか?

お通夜の服装

お通夜の場合はあまりに正装だと故人に失礼に当たると言う考えから、略式の喪服を着用するのが通例となっています。
また、仮通夜、お通夜とも“急な出来事である”こと、“急いで行っている”ことを表すため、平服で行う事が通例とされています。

一般的なお通夜の喪主の平服は、男性はスーツに黒いネクタイ、女性は色のないブラックのスーツかグレーのスーツに黒いストッキングです。
男女とも黒い革靴を用いられる事が多いようです。

特に女性はエナメル素材のものや、つま先やかかとの空いているデザインのものはNGです。
「先がない」「後がない」とかけられて非常に無礼とされるので、気をつけましょう。

告別式の服装

お通夜の翌日に行われる告別式では、故人をお見送りする正式な場であるために、喪主、その家族とも正式な喪服でお送りします。
正装とは具体的にどんな服装をすればいいのでしょうか。

和装と洋装はどちらがいいか

伝統的な和服と着回しのきくお葬式用のブラックフォーマル、どちらを着ても失礼には当たりません。

ですが実際には、昔ながらの和装より洋装の方が断然楽なので、現在はほとんどの方が洋装を選んでいます。
また、喪主や喪主の妻は思った以上にやるべき事が多く、非常に多忙で立ったり座ったりも多いので、なるべく動きやすい服装を選んだ方が便利だということも確かです。

ちなみに、もし本当に急なことでブラックフォーマルを用意できなかった場合はどうしたらいいのでしょうか?
そんな場合は貸衣装やネット通販を利用するのも手段のひとつです。
ネット通販ですと安価なので安っぽいかな…?などと不安になってしまう方もおられると思いますが、小さなお子様がいるご家庭などは汚してしまっても気にならないのでそこまで気にすることもなく、気楽に利用できますね。

男性の場合

お葬式の場合の主役は故人ではなく喪主です。
その為、伝統的には紋付き羽織袴か黒のモーニングを着ることが伝統でした。

しかし、現在は着回しや動きやすさなどを考えて略式礼装のブラックフォーマルを利用される方がほとんどです。

喪主は挨拶やあらゆる式事の先頭に立たなければいけないので、出来るだけきちんとした清潔なスーツを揃えることをおすすめします。
ネクタイピンを付けない黒いネクタイにシャツは無地の白を選び、靴下は必ず無地の黒い靴下を選びましょう。
お葬式の場では頻繁に靴を脱ぎ履きするので靴下は新品を選んだ方が無難です。

ベントの位置やシングル・ダブルなどスーツの形に特に決まりはありません。

気をつけなればいけないのはボタンや靴の金具などの光り物が無いものを選ぶことです。
よく見ると靴やスーツ、カフスなど、光り物がついている場合が多いので、しっかりとチェックしましょう。

女性の場合

女性の場合は昔ながらの黒留め袖か、ワンピースやアンサンブルなどの黒い略礼服を用います。

ですが前述のとおり、実際には洋装の方が多いです。
パンツスーツはお通夜のみにして、告別式では避けましょう。

柄もののストッキングや素足、肌の露出は夏でも厳禁です。
メイクは出来るだけ控えめに。濃い色の口紅やアイシャドウ、マニキュアも控えます。

また、お茶の準備に、通夜振る舞いや寝ずの番などに必須のエプロンも柄ものはNGです。
お葬式用のエプロンも売っていますが、急な場合は白無地に装飾なしのエプロンならどれでも大丈夫です。

ハンカチや数珠などの持ち物、アクセサリー

特に女性は、色々な細かい持ち物が多くなります。
もちろんそれはお葬式やお通夜でも同じです。

しかし、お葬式には普段持たない物が多かったり、持って行ってはいけないものもあります。
どういったものを持つのがいいのでしょうか?

数珠は宗派によって違う

お数珠(念珠)には基本的に108個の玉と飾り玉のついた長いものです。
玉の数は変わりませんが、形状や房は宗派によって異なります。

ですが、宗派が良く分からない場合もあると思うので、実際は略式念珠を持つのが無難でしょう。
略式念珠は、片手にかけられるほどの短さで房が二ついている物です。片手にかけて手を合わせて使います。

また、お数珠の色や素材にタブーはありません。好みに合わせてお店で相談しましょう。

なお、各宗派の本式のお数珠は次のようになっています。

・浄土真宗
長めのネックレスほどの長さで、房が両端に4つついています。
両手に二重にかけて使います。

・日蓮宗
浄土真宗と長さと玉の数、房の数は同じです。
両手の中指にかけて使います。

・曹洞宗、臨済宗(禅宗)
長さは浄土真宗の物より短めで、房は4つついています。
曹洞宗の数珠のみ金属の輪がついています。
二重にして合わせた手の親指以外の指にかけて使います。

・天台宗
天台宗の数珠は少し独特です。玉の一つ一つが丸く平たくなっており、房のところにも玉がついています。
左手に二重に巻き、合掌します。

ハンカチは黒か白のものを

弔事にハンカチは必需品です。
持っていないと「嘆いていない」という意味にもなってしまいます。
黒か白のフォーマルハンカチを選び、飾りのついたもの、ワンポイントのついた物は避けましょう。
女性用のフォーマルハンカチのみ、縁の部分の飾りは大丈夫です。

アクセサリーは主に真珠、黒檀、ジェットのみ

基本的にお葬式にはアクセサリーは着用しません。
ですが、真珠・黒真珠は涙を表すので付けられます。
近年は黒檀やジェットなどももちいられるようになってきました。

ただし、きらびやかに見えてしまうアクセサリーは本来お葬式では着用しないものです。
結婚指輪も含めて、アクセサリーは多くても2種類程度にとどめましょう。

結婚指輪はつけてもOK?

最近では石のついた結婚指輪もよく見られます。
この場合は結婚指輪ということで、つけたままで大丈夫です。
男性も同様に、外さなくても大丈夫です。

光り物、派手な物は厳禁

光り物や華美なものは厳禁です。
故人を偲び喪に服して、出来るだけ目立つ格好は控えます。
しかし、よく見ると靴に金具がついていたり、カフスに金属が付けっぱなしになっているということはよくあります。
特に急なことで慌てていたりする時は注意です。
葬儀の場に向かう前に家族で一度互いにチェックしましょう。

女性は手袋をすることもある

お通夜の場ではいりませんが、お葬式や告別式の場では“穢れを持ち帰らない”という意味で手袋を着用する場合もあります。
冬は黒い布の物、夏は黒いレースの物が一般的です。

しかし、喪主の場合や喪主の妻の場合はお茶出しにお菓子の用意、通夜ぶるまいに精進落としや、焼香の場面など付け外しがとても多いので、忘れたり落としたりしないよう、出来るだけバッグに片付けておいた方がいいでしょう。

バッグの種類

お葬式では殺生を連想させるものは厳禁です。
具体的には皮や毛皮などが殺生を連想させるものに当たります。

なので、靴以外は全て布製が好ましいでしょう。
パイソン革や蛇革はもちろん合成皮革も避けます。

フォーマルバッグも布製をおすすめします。
ただし、フォーマルバッグはあまり物が入りません。その上、様々な手続きやエプロンなど必要な物がとても多くなります。

そんな場合に利用するのがサブバッグです。フォーマルバッグを売っているお店では必ずサブバッグも売っています。
また、フォーマル用のサブバッグがない場合は薄手の黒一色のものでシンプルなものであれば普通のお店で売っているサブバッグでも代用できます。

雨の日の傘はどうする?

もしお葬式が雨の日になってしまった場合は傘は黒か紺か茶色の無地のものを選んで下さい。
金具なども無いものを選びましょう。
弔問客ならともかく、喪主がビニール傘は個人や参列者に失礼に当たります。

その他の持ち物

とにかくやることが沢山あり、なかなか休めないのがお葬式です。
メモとペン、三文判は持ち歩きましょう。
最近は葬儀会社が色々と段取りや貸衣装、花など様々な手続きをやってくれます。書く物は必須です。
また、色々な物を触るので、フォーマルハンカチ以外にウェットティッシュを持つことをおすすめします。

納棺の儀での服装

納棺の儀とは、お通夜の前に湯灌を行い、死に化粧を施して棺にご遺体を納めることをいいます。
昔はお通夜と納棺の儀も別に日をとっていた地方もあるようですが最近はお通夜とともにやってしまうところの方が多いようです。
なので参加者もお通夜と同じ平服で望む場合が多いようです。

なお、地方にもよりますが、一般的には納棺の儀は故人と親しかったり、近い親戚である場合のみ参加します。
ただし、血縁はないけれど親しかったり、お世話になったりして参加したい場合は出席が可能です。
お通夜の前に始まり、1時間ほどで終わるので忙しなくても故人を賑やかに送ってさし上げたいですね。

まとめ

とにかく喪主は忙しく、準備や手続きなどもたくさんあります。
しかし、忙しくても服装がおろそかになってしまうことは故人や参列者に失礼に当たります。

男性はブラックスーツに黒ネクタイ、女性は黒のアンサンブルかワンピースが無難です。
この他の持ち物についても、華美にならないように注意してください。
なお、金具などの光物、革製品などの殺生を連想させるものはNGです。

故人への思いなどもゆっくり考えている余裕もない場合が多いですが、思い残すことや後悔のないように故人の人生の最後は良いお葬式をしたいものです。

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