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仏壇

仏壇には何をお供えする?マナーや作法を改めて確認

投稿日:2018年10月16日 更新日:

仏壇のお供えの画像1
仏壇のお供えについて、正しい作法をご存知でしょうか?

改めてお供えの作法について問われると、正確に答えるのは難しいのではないでしょうか。
仏壇にお供えをするというのは、習慣やしきたりとして引き継がれています。
ですが、いざ自分が仏壇を引き継いだ時に、お供えは何がいるか、どこに置くかなどに迷うこともあるかもしれません。

今回の記事では、仏壇のお供えについて解説していきます。

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お仏壇のお供えについて

「お供え」とは神仏に供える物のことでお供物(くもつ)とも呼ばれます。
お仏壇にお供え物をする習慣というのは、仏教発祥の地である古代インドの風習から伝わったものだと言われています。
仏様にお供え物をするのは、仏様への感謝と尊敬の心をあらわすものです。

お供えするものには何がある?

仏教のお供え物のしかたには、実は宗派によってすこし違いはあります。
しかし、お仏壇に何をどのようにお供えするのか、それには基本的な決まりがあるのです。

仏教のお供え物には、香・花・灯燭(とうしょく)・浄水・飲食(おんじき)の五種類があり、これらを合わせて五供(ごくう)とよびます。
仏壇に限らず、仏事でのお供えはこの五供が基本になります。

それでは、それぞれについて解説していきます。

1.香

香は、線香や抹香の香りのことです。
香りや煙で心身を浄化するという意味をもっています。

抹香は仏事のときのお焼香でよく使われるお香で、粉末状のものです。
使い勝手としてはお線香のほうが良く、毎日のお仏壇へのお供えにはお線香を使われることが多いようです。

2.花

仏花(ぶっか)ともよばれ、その花をお仏壇やお墓にお供えすることを供花(くげ)といいます。

諸説ありますが、御仏前に花を捧げることは、花のように心を清らかにしてほしい、また仏様に清らかでいてほしいと願う意味が込められています。
また、人間の仏に対する修行の誓いとして花を活けるとも言われています。
花立という仏具があるように、仏教において花はとても重要な存在です。

新鮮な生花をお供えしたほうが良いと言う方もいますが、供養する気持ちが大事なので、あまりこだわりすぎなくても良いでしょう。

花は何でも良いというわけではなく、傷みやすいものや散りやすいものは適しません。
また、棘があるもの、花粉が飛びやすいもの、香りのきついものも避ける必要があります。

3.灯燭(とうしょく)

ろうそくを灯すことです。
お仏壇を照らし供養するという意味の他、私たち供養する者たちの煩悩も取り除くといわれています。

4.浄水

お水をお供えします。
仏様の清らかな心に洗われたいという願いを込めてお供えするものだといわれています。

なお、浄土真宗の場合は浄水はお供えしません。
浄土には八功徳水(はっくどくすい)という八つの功徳を備えた水があるので、現実世界の水はお供えしないといわれています。

5.飲食(おんじき)

朝と夕に炊きたてのご飯の一膳目を、自分たちが食べる前にお供えします。
お供えするご飯のことを仏飯や香飯と呼びます。
私たちと同じ食べ物をお供えすることで、仏様やご先祖様と繋がることができるといわれています。
また、ご飯だけでなく、ご先祖様の好物だったものや季節の料理をお供えしても良いでしょう。

なお、浄土真宗では西本願寺派と東大谷派で仏飯の盛る形に違いがあります。
西本願寺派は蓮のつぼみをイメージした形で、ご飯を小高く盛ります。
一方、東大谷派では蓮の実をイメージした形にするため、盛糟(もっそう)という道具を使って、ご飯を円筒形に盛ります。

ご飯やお水・お茶などお供えの置き方

お供えの配置にも宗派によって異なる部分はありますが、基本的な飾り方をご説明します。

最上段には中央にお本尊様、その左右に宗祖名号の書かれた掛け軸をかけます。
ご先祖様の位牌は、ご本尊様が隠れない左右の場所か一段低いところに置きましょう。

次の段にお供えするのは、飲食と浄水です。
仏飯はご本尊様へのお供えなので、仏飯器に入れて中央に配置します。
お水やお茶は閼伽(あか)や茶湯器(ちゃとうき)とよばれる仏具に入れ、仏飯の隣にお供えしましょう。

最下段にお供えするのは、香・花・灯燭です。
それぞれ香炉・花立(はなたて)・火立(ひたて)とよばれる法具にお供えし、この三つの法具を合わせて三具足(みつぐそく)といいます。
真ん中に香炉、その左側に花立、香炉の右側に火立を置きましょう。

お供え物のお餅やお菓子は、お仏壇の中段に置きましょう。
御仏前にお供え物を置く棚や台があれば、そちらに置いてもよいです。
お菓子をお皿にのせてお供えする場合は、お皿の上に折りたたんだ半紙を敷きます。

なお遺影はお仏壇には置かず、お仏壇の外に置きます。
これは、仏壇は本来ご本尊を祀る小さなお寺の役割があるためです。
お寺には故人の写真は置きません。遺影は仏間の長押などに書けるのが良いでしょう。

また、卓上はお寺さまが経典を開いておくためのものなので、何も置きません。

毎日のお供えのタイミングと順番

毎日のお供えと同時に、毎日のお勤めというものがあります。
お勤めとは、御仏前で礼拝や読経をおこなうことです。
この毎日するお供えとお勤めには、行う順番があります。

1.朝、起床したら洗顔をして身を清めます。
お仏壇に合掌し軽く一礼してから、お仏壇の扉を開けます。

2.自分たちの朝食前に、仏飯と浄水をお供えします。
浄水は湯呑やコップは使わず、閼伽や茶湯器にいれます(浄土真宗では浄水はお供えしません)。

3.仏花を活けている花立のお水を差し替えます。
仏花は毎日差し替えなくてもよいです。お花に元気がなくなってきた時など、新しいお花にするべきときに差し替えましょう。

4.ろうそくを灯してお線香を焚き、合掌礼拝をします。

5.ろうそくの火を手であおいで消します。
消すときに息を吹きかけてはいけません。

6.ご飯が硬くなる前に仏飯を下げ、お下がりとして朝食時に自分たちで頂きましょう。

7.お仏壇の内扉を閉じます。
ご先祖様にお供えしたいものがある際は、御仏前にお供えしましょう。

五供のお供えする順番は、仏飯・浄水→花→灯燭→香となります。

お盆・お彼岸・法事でのお供え

お盆やお彼岸、法事は、仏教においての行事です。

宗派によりますが、お盆は、ご先祖様の霊をお迎えして供養するというものです。
盆の入りの迎え団子と盆明けの送り団子をお供えしたり、位牌の前にキュウリの馬とナスの牛を手作りしてお供えしたりします。
これらのお供え物は、毎日のお供えに加えておこなうお盆ならではのもので、盆供(ぼんく)とよばれます。

お彼岸とは、生きている人が浄土に行けるよう精進する期間のことです。
その期間は、春分の日・秋分の日を中日とする各7日間をさしています。
法事は、故人の冥福をお祈りするものです。初七日や四十九日、年忌などがこれにあたります。

お盆やお彼岸、加えて年忌法要などの法事の際は、親戚の家にお供えを持っていくことがあります。
ここでは、持参するお供えのマナーを解説します。

法事でののし(熨斗)について

法事は、故人の冥福をお祈りする行事です。
そこでお悔やみののし紙に間違った書き方をしてしまうのは大変な失礼にあたります。
そうならないために、のし(熨斗)というものが何かを正しく知っておく必要があります。

まず、お金をいれる袋を「のし袋」といいます。
のし袋を包むのが、表書きと水引が印刷された紙「のし紙」です。
なお、紅白の水引の右上にある、色紙を細長い六角形に折った飾りのこを「のし」と言います。
のしがあるものは、お祝い事でのご祝儀や贈答品につけるものなので、不祝儀や香典ののし紙には、のしが付いていないものを選びます。

また、葬儀や法事など儀式の違いによってのし紙の表書きを変える必要があり、法事でののし紙の表書きは御仏前・御香料・御供物料・御佛前などと記します。
先方の宗教がわからないときには、御供物料とすると失礼にはあたりません。
また、箱に入ったお菓子などにつけるのし紙の表書きには御供と記しましょう。
水引は白黒でも構いませんが、藍銀・双銀・双白・白黄などの結び切りが好ましいです。

お供え物に持っていくのに向いたお菓子

先方を訪問するときに持っていくお供え物には、何がよいのでしょうか。
一般的には昔から、小豆をつかった和菓子がお仏壇のお供えとして重宝されています。
なかでも最中は上級品です。また羊羹も、お盆などの夏の時期でも日持ちがし保存しやすいので、贈り物・お供え物に適しています。
また、日持ちのするもの・個包装のものを選ぶことも重要です。
この他、生前故人が好きだったものなども持っていくと良いでしょう。

お盆やお彼岸の場合は、綺麗で色合いの良い落雁も良いでしょう。見栄えのとてもよいお供え物です。
ただし、お供えした後に自分たちがそのまま食べにくいという点があるので、多すぎない程度に持っていきましょう。

お彼岸ではぼたもち・おはぎがあります。春はぼたもち、秋はおはぎと呼び分けられていますが、どちらも同じものです。

また、お仏壇のお供え物には果物もあります。
早く傷むものは避ける必要がありますが、果物の種類に決まりはなく、数に関しても気にしなくて構いません。
定番の果物にはりんごやみかん、ぶどうやメロン、バナナやオレンジがあります。
数は気にしなくてよいですが、法事の際のお供え物としては、かごや丸盆にこんもりと贅沢に盛ると見栄え良くなります。
最近ではスーパーなどのお店で、お供え物用としてかごに果物が盛り合わせられたものが売られているので、それを購入してお供えに贈るのも良いでしょう。
なお、果物はお仏壇の最も下の段にお供えします。

お供え物に向かないもの

一方、お供え物に向かない物もあります。
お供えはもらっても一度に食べきれない場合があるので、日持ちのしないものは向いていません。
そのため、ケーキなどクリームのついたもの避けた方が無難です。

この他、肉類や魚類は殺生にあたるので、お供えには向かないとされます。
また、匂いのきついものや、パッケージの色やデザインなどが派手なものも避けましょう。

まとめ

お仏壇のお供えは香・花・灯燭・浄水・飲食の五供が基本です。
お供えのタイミングは毎日朝です。

また、よその家に持っていくお供えは、日持ちのするお菓子や果物がベターです。
傷みやすいもの、臭いがきついもの、殺生を連想させる肉屋魚は避けます。
香典やお供えにつけるのし袋は、のしがついていない、水引のみがついているものを選びましょう。

ここまで仏壇のお供えのマナーについて解説してきましたが、一番大事なのは供養をする気持ちです。
感謝の気持ちを持ってお供えをしていれば、改めてご先祖様について考える機会にもなるかもしれません。

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