終活に関する情報を総まとめしているホームページです。お葬式や、相続、遺言、保険、エンディングノートなど終活にまつわる情報を網羅している終活情報を専門に発信していきます。

葬儀

直葬とはどんなお葬式?流れや遺骨の行き先を解説

投稿日:

直葬のイメージ

かつては儀礼上当たり前のことであったものが、最近では煩わしいとか、意味がないなどといった理由で、省略されることが増えてきました。

お葬式もその1つで、特に儀礼に意味を感じない心情と宗教心の希薄化が重なって、葬送儀礼を省略する「直葬」が増えてきました。
直葬では、通夜や告別式を行わず、遺体を火葬場に運んで火葬します。

今回の記事では、直葬とは具体的にどのようなものなのかを解説していきます。

目次

■直葬とは何か

■直葬の流れ

■直葬の費用の相場は

■戒名やお経は必要?
・戒名は必要か
└仏式の葬儀でなければ戒名は不要
└寺院墓地に埋葬するなら戒名は必要
└戒名の費用相場は
・お経は上げてもらう?
└お経の対応は3通り
└僧侶の手配
└直葬のお経の費用相場

■直葬のマナー
・服装はどうする?
・香典は必要?
└喪主の判断に従う
└直葬で香典を渡すタイミング
└直葬でもらった香典の香典返し

■火葬後の遺骨はどうしたらいい?
・火葬場での引き取りを依頼する
・永代供養墓に納骨する
・送骨する
・散骨する

■まとめ

直葬とは何か

「直葬」とは「ちょくそう」と読みます。

意味としては、通夜や告別式などの葬送儀式を省略し、ごく親しい家族だけで火葬のみを行う葬儀のことです。
別名「火葬式」とも言います。
最近はこの直葬を希望する人が増えていています。

なぜ直葬が増えているかというと、その理由は以下のようなものです。

1つは価値観の変化です。
従来の葬儀のように、葬送に100万円以上も掛ける意味を見出せなくなっていることがあります。
現代では価値観の多様化や宗教心の希薄化で、儀礼の捉え方も変化しています。

もう1つは、遺族に負担を残したくないという理由があります。
葬儀の準備は、訃報の連絡や、式場の手配、挨拶など準備をすることがたくさんあります。
このような負担は直葬にすることでかなり減らせるため、葬式で遺族の負担を減らせるなら直葬でいいという考えです。

直葬の流れ

では直葬はどのような流れで行うのでしょうか。

一般的な葬儀は、1日目に通夜、2日目に告別式と火葬を大勢の参列者に囲まれて行います。

しかし直葬の場合は、亡くなったら遺体を24時間安置してから出棺し、火葬場で火葬するだけです。
具体的には以下のような流れになります。

1.臨終
2.自宅または安置所に遺体を搬送
3.遺体を24時間安置
4.火葬場に搬送
5.火葬

なお、死後から火葬までに24時間遺体を安置することは、「墓地、埋葬等に関する法律」で以下のように定められています。

第3条
埋葬又は火葬は、他の法令に別段の定があるものを除く外、死亡又は死産後24時間を経過した後でなければ、これを行つてはならない。但し、妊娠七箇月に満たない死産のときは、この限りでない。

参考:墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)

直葬の費用の相場は

このような簡素な方法が直葬なので、一般的な葬儀に比べて費用も格段に安くなっています。

一般的な葬儀費用の相場は、日本消費者協会の「葬儀についてのアンケート調査」によれば195万円ですが、これに対して直葬は20~30万円前後で行えます。

ただし葬儀社の中には、直葬が10万円でできる、ということを売りにしているところもあります。
しかし、この場合は直葬であっても必要になる物品やサービスが網羅されていないことも多々あるので注意が必要です。

直葬であっても必要な費用は以下の通りですので、葬儀社の直葬のパンフレットや見積もりと突き合わせて確認しましょう。

・搬送2回分(病院から安置所、安置所から火葬場)
・安置施設使用料(自宅以外の場合)
・遺体の損傷を防ぐドライアイス(2~3日分)
・棺、骨壺、お別れ用の花束などの葬儀用品
・火葬料金
・運営スタッフの人件費
・火葬手続き代行費用

戒名やお経は必要?

宗教的な儀礼を最小までに省いた直葬でも、戒名やお経は必要なのでしょうか。

戒名は必要か

直葬でも戒名は必要かを解説します。

仏式の葬儀でなければ戒名は不要

戒名とは釈迦の弟子になった人につけられる名前という意味です。
亡くなった後は、生前の名前を釈迦の弟子としての名前に代えて、無事にあの世へ行けるようにするのです。

したがって、そもそも仏式で葬儀を行わなければ、釈迦とは関係ありませんから、戒名は不要です。
ましてや無宗教で直葬を行えば、戒名をつける必要は全くありません。

寺院墓地に埋葬するなら戒名は必要

ただし、直葬の後に一族の墓に納骨するとした場合で、かつその墓が寺院墓地にある場合は、そこに埋葬される人は基本的に仏教に帰依していることが前提なので、釈迦の弟子ではない、ということは通用しません。
ですから、直葬であっても寺院墓地に埋葬される場合は戒名は必要です。

戒名は通常は仏式の葬儀とセットになっています。
寺院に僧侶の派遣を頼んだ段階で、戒名も依頼することがほとんどです。
したがって、仏式の葬儀をしないで戒名だけを寺院に依頼した場合、拒否されてしまう可能性もあります。
その場合は、葬儀社に戒名をつけてくれる寺院を紹介してもらいましょう。

これに対して、どの宗教でも関係なく受け入れている公営、民営の霊園の墓に埋葬する場合は、戒名がなくても全く問題ありません。

戒名の費用相場は

戒名をつけてもらう費用の相場は、15万円から30万円です。
ただし、「居士」がつく戒名など、戒名の種類によってはさらに高額になりますから、最初から戒名の費用として出せる金額を僧侶に伝えたうえで戒名を選んでもらった方がよいでしょう。

お経は上げてもらう?

次に、お経に関してはどうでしょうか。

お経の対応は3通り

直葬のお経に関する対応で考えられるのは、以下の3通りです。

・お経をあげない
・炉前で日に入れる前にお経をあげてもらう
・安置場所から火葬場に出棺するときにお経をあげてもらう

基本的には、宗教的な儀礼にこだわらないのであればお経は不要です。
せめてお経だけでも上げたいと考えるのであれは、タイミングは火に入れる前か出棺するタイミングのいずれかでします。

僧侶の手配

お経を上げるのは僧侶の役目ですから、僧侶の手配とお布施の用意が必要になります。
しかし菩提寺があった場合には、直葬を行いたいと伝えることはなかなか難しいのも事実でしょう。
その場合は以下の方法で僧侶の手配を行いましょう。

1つは葬儀社に紹介してもらうことです。
そうすれば直葬という方法に理解を持っている僧侶を手配してくれます。

もう1つはインターネットで探すことです。「直葬 僧侶」で検索すれば、対応してくれる寺院がたくさん表示されますので、その中から葬儀の場所と宗派に合致する寺院を選びます。

直葬のお経の費用相場

直葬の場合費用の相場は5万円から10万円程度です。
ここに戒名代も加えると、合計で15万円から20万円程度になります。

直葬のマナー

告別式やお通夜をしないといっても、直葬もお葬式の一つです。
直葬のマナーについて確認しましょう。

服装はどうする?

直葬の場合、参列者はごく近しい身内だけですから、原則としては葬儀時の服装のマナーを厳守する必要はありません。
とは言えTシャツにジーンズというカジュアルすぎる服装もいけません。
できれば喪服、あるいはダークな色のスーツを着用するのが無難です。

香典は必要?

香典についてはどうでしょうか。
これは渡す側と受け取る側で発生する問題です。

喪主の判断に従う

直葬という形式に関係なく、香典の考え方の基本は、あげる人の意思ではなく、受け取る人の意思に選択権があります。
つまり香典を受け取る、受け取らないは喪主の判断なのです。

喪主が辞退した場合は香典は渡さないようにしましょう。
香典を辞退をする場合は、以下のような理由が考えられます。

・親族間の香典の分配方法でトラブルが発生するのを避けたい
・香典返しの労力を避けたい
・人に迷惑をかけたくない

逆に、香典辞退の連絡が無い場合は、一般的な葬儀の相場程度の金額で香典を用意します。

直葬で香典を渡すタイミング

直葬の場合は受付などがありませんから、香典を渡すタイミングがないのも事実です。
そのような場合は以下のタイミングを選んで渡しましょう。

1つは直葬に呼ばれて参列した時に、喪主や遺族に挨拶をするタイミングです。

もう1つは、焼香などがあればその時に祭壇に供えるというタイミングです。
その際にはまず香典を供えてから焼香をあげます。

直葬でもらった香典の香典返し

たとえ直葬であっても、香典を受け取った場合は香典返しをすることは必須です。
香典返しの相場も、一般の葬儀の場合と同様に、香典額の1/3から1/2で考えましょう。

火葬後の遺骨はどうしたらいい?

直葬を選択する人は大きく以下の3つに分かれます。

・形式的な儀礼が不要と考えている。
・顔も知らないような遠縁の親戚の葬儀を行政から依頼されたなど、故人に思い入れがない。
・金銭的に余裕がないため、一般的なお葬式ができない。

故人に思い入れがない、金銭的に余裕がない場合には、お墓を用意するのにもお金をかけられないでしょう。
それでは、遺骨はどうすればいいのでしょうか。

火葬場での引き取りを依頼する

遺骨を納骨できない場合、火葬場で引き取ってもらうことが可能な場合もあります。

関西圏では、遺骨は部分収骨と言って、一部しか骨壺に納めません。残りは火葬場で処分されます。
なので、骨壺に一切を納めず、すべて火葬場で処分してもらうことができることもあります。

逆に、関東圏では遺骨は全て収骨するので、火葬場での処分は難しいでしょう。

また、火葬場で「焼き切り」に対応してくれる場合もあります。
焼き切りとは、遺骨が残らないレベルの高温で遺体を焼却する方法です。
対応しているかは火葬場で確認してみましょう。

ただし、実際には遺骨は引き取ることが原則となっています。
現状で遺骨を持って帰らなくてもいい火葬場は多くないでしょう。

永代供養墓に納骨する

永代供養墓とは、寺院や霊園で遺骨を引き取り、年忌供養などを遺族に代わって行ってくれるお墓のことです。
費用は多少かかりますが、この永代供養墓に納骨してしまえば、それ以降は遺族などが供養に手間をかける必要はありません。

永代供養墓の中でも、最も安いのは合祀のタイプです。
合祀とは、大きなお墓の納骨スペースに、血縁など関係なく複数の遺骨を一緒くたに埋葬していくお墓です。
お寺などで30万円程度で行っている場合が多いです。
最安値を探せば、5万程度で受け付けているところもあります。

送骨する

おそらく最も手軽で費用も安く抑えられる方法です。

お寺によっては、送骨サービスを受け付けているところがあります。
送骨サービスとは、遺骨をゆうパックでお寺に送り、受け取ったお寺がそのまま合祀墓で遺骨を供養するというものです。
1万円~2万円などで全国受付けているところもあります。
埋葬する場所にこだわりもなく、できるだけ安価に抑えたい場合は検討しましょう。

散骨する

散骨とは遺骨を直径2mm以下のパウダー状に砕いて、海や樹木の根本に撒く方法です。
この方法にすれば、そもそもお墓がありませんから、その後の法要や供養から解放されます。

費用については、粉骨から散骨場所の選定、散骨までの流れをすべて自分でやれば0円でできます。
しかし、遺骨を粉々に砕くのには精神的にも体力的にも負担があること、散骨できる場所を探すのが難しいことを考えると、実際には散骨業者に依頼したほうがよいでしょう。
粉骨から散骨まで代理で業者にやってもらうものであれば、安くて5万円程度で受け付けているところもあります。

まとめ

葬儀の中でもあらゆる儀礼的な要素を排除した方法が直葬です。
自分が亡くなった後に遺族に費用も含めた負担をかけたくない、あるいは無駄に参列者が集まる儀礼は自分の信条に合わない、と思う人の増加とともに、この直葬を選択する人が増えています。

具体的には、お通夜と告別式をしないため、安置所から直接火葬場に遺体を搬出して火葬する流れになります。
費用や20~30万円程度になります。
戒名やお経も不要ですが、趣向によってはつけてもいいでしょう。
特に、寺院墓地に埋葬する際は、お寺との付き合いもあるので要注意です。

 

終活ライブラリーでは、LINEで終活に関する無料相談を受け付けています。
終活で気になることや知りたいことを、お気軽にご相談ください。
友だち追加
友だち追加

     

全国の都道府県一覧からお墓を探す

-葬儀
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

棺桶

写真はダメ? 棺に入れていいもの、入れてはいけないもの

出棺の際に、故人が寂しくないようにと、故人が愛用していたものや好きだった食べものなどを棺の中に入れます。 これを副葬品と言いますが、実は、棺に入れてはいけないもの、入れた方がいいものなどがあることをご …

葬儀の段取りイメージ1

お葬式までの流れや日程など段取りついて解説!

親など親族が亡くなりお葬式を執り行うことは、人生の中で滅多にあることではないでしょう。 この記事では、お葬式を執り行うことになった時の段取りや流れをご紹介していきます。 この記事を読むことで大切な人が …

位牌を買うのイメージ1

位牌はどこで買う?購入までの流れや種類・費用

葬式を終えると少し気持ち的に余裕ができて来ますが、しかしするべきことはまだ終わっていません。 その中の大切なものの1つが位牌を買うことです。 よく位牌は寺院の方から黙ってても授けてくれると思っている人 …

香典袋

宗教で違う! 香典袋の種類と選び方

宗教・宗派による香典袋の種類と選び方 通夜や葬儀・告別式に持っていく香典は、相手の宗教・宗派に合わせた香典袋に包んで持参します。宗教・宗派によって、主に表書きや水引、包みのデザインなどに違いがあります …

喪服の家族

家族葬の参列者はどこまで?トラブル回避のポイント

近年、家族葬を行う方が増えています。核家族化や葬儀に対する考え方の変化が背景にあるようです。 家族葬で行うときに難しいのは、呼ぶ人の範囲です。家族葬といっても、必ずしも家族だけでするわけではありません …