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エンディングノートは何を書く?子どもが助かる内容

投稿日:2017年5月12日 更新日:

和室

エンディングノートとは、自分に万が一のことがあったとき、残された家族などが困らないよう、伝えるべきことを書き記しておくノートです。

エンディングノートを書くことで、自分の人生を振り返り、よりよく人生の終わりを迎えるためにどうするかを考えるきっかけともなります。終活の第一歩として、エンディングノートの作成を行う人も多いようです。

遺言書のような法的効力はありませんが、あなたの希望を形に残しておくことで、残された家族の指針となります。また、エンディングノート自体が残された家族へのメッセージとなり、大切な形見ともなるのです。

さらに、エンディングノートは自分にとっても普段の備忘録として使えます。残された家族にとって必要な内容は、今の自分にとっても必要な内容です。必要な連絡先やその他の情報をまとめたエンディングノートがあれば、日常生活の中でも便利に使えるでしょう。

エンディングノートに決まった形式やルールはありません。

以下に、エンディングノートに書いておくとよい主な内容についてまとめました。とはいえ、すべてを書かなければならないというわけではありません。必要と思う情報を自由に書き加えていけばよいでしょう。

自分自身について

基本的な情報

・氏名・生年月日・血液型・住所・本籍地・電話番号・勤務先
・緊急連絡先
・健康保険証や年金手帳、パスポートなどの保管場所
・マイナンバー
・現在かかっている病気、飲んでいる薬、かかりつけ医など

自分史

学歴や職歴、思い出に残っていることなど、自分の人生を振り返ってまとめてみましょう。

家族や親族、友人などについて

家族・親族について

親兄弟、配偶者・子どものほか、親類関係についてまとめておきましょう。家系図などを書いてもよいでしょう。

同居していない家族や養子の有無、相続の際に使用できる親族表などをまとめておくと、相続手続きのときに役立つでしょう。

友人・知人など

友人や職場の関係者のリストを作っておきましょう。入院時や葬儀の際に連絡するかどうかも書いておくとよいでしょう。

財産関係のこと

資産についての情報

預貯金に関する情報(金融機関名・口座番号、ネットバンキング用のID、公共料金・クレジットカードなどの引き落としに関する情報など)、所有するクレジットカード、有価証券、不動産などの資産について詳細をまとめておきましょう。借入金・ローン・負債や借金の保証人などについての詳細も書いておきましょう。

保険や私的年金

生命保険や傷害保険・損害保険などについて、保険会社名・契約の種類や内容・保管場所・保険受取人などについて記録しておきます。個人年金や企業年金などについても書いておきましょう。

ただし、財産や保険などに関する情報は他人の目に触れると危険です。エンディングノートを2冊に分けるなどして、安全に保管するよう気をつけましょう。

いざというときの希望

介護・告知・延命処置・臓器提供や献体の意志

介護や医療が必要になったとき、意志の表示ができなくなっているかもしれません。その時のために、そのような介護や医療を受けたいか、延命処置を望むか、臓器提供や献体の意志の有無などを書いておきましょう。

葬儀について

どのような葬儀にするか、遺影にどの写真を使うか、誰に参列してもらうかなど、希望があれば書いておきましょう。

葬儀の生前予約をしている場合は、その旨と予約している葬儀社・互助会の連絡先も書いておきます。

お墓について

埋葬方法などの希望があれば書いておきましょう。特に事前にお墓を準備している場合は、きちんと書いておきましょう。

亡くなった後のための準備

パソコン・インターネット関係

携帯電話やインターネットで会員制のサービスを利用している場合、有料・無料に関わらず、速やかに解約できるようにしておきましょう。パソコンのプロバイダー、SNSやブログのログイン情報などのリストを作っておくとよいでしょう。

遺品・形見分けについて

遺品整理は家族にとって大変な負担になります。遺品の処分について指示をまとめておくと、家族の負担が軽減されます。形見分けについても、誰に何を渡してほしいか書いておくとよいでしょう。

遺言・相続について

遺言書を作成した場合には、遺言書の有無・保管場所について書いておきましょう。また、なぜそういう遺言を残したのかについて、遺言書だけでは伝えきれない内容もあります。そのような内容を補完し、詳細を伝えるために利用することもできるでしょう。

ただし、エンディングノートには法的効力がありません。財産分与についての希望をエンディングノートに書くと、それが原因となって親族間の争いに発展することもあります。財産分与についての考えがある場合は、正式に遺言書を作成しましょう。

大切な人へのメッセージ

家族や友人への感謝など、伝えておきたいメッセージを書いておきましょう。自分の想いを伝える最後のチャンスです。

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