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遺品・生前整理

写真の遺品整理どうする?データ保存や処分の方法

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写真の遺品整理イメージ1

遺品整理で大量に出てくる故人の写真。
一枚一枚見てしまうと、故人との思い出がよみがえってなかなか捨てづらくなってしまいます。
また、写真の中央に映ったら早死にする、写真をまたいではいけないなどと言われるように、写真には霊魂がこもっているかのような感覚を持つ方も多いのではないでしょうか。

遺品整理の中でもっとも処分に困るものの一つが写真です。
今回の記事では、写真の遺品整理をする場合の、後々に負担にならないで、かつ心理的にも抵抗がない方法をご紹介します。

目次

■大量の写真を処分しないでおくと困ること
・保管場所を取る
・紙焼き写真は劣化する
・自分の子孫に負担を残す

■写真やアルバムの整理の方法
・写真を捨てられなければデータ化する
└スマホアプリでデータ化する
└専用スキャナでデータ化する
└業者に頼んでデータ化する
・写真を処分する方法や注意点
└ゴミとして扱っても大丈夫なら「燃えるゴミ」
└個人情報の漏洩に注意
└写真が大量にある場合、処分を確認したい場合は「ゴミ処理施設」へ
└完全に処分したい場合は「溶解処分」
・捨てるのが忍びなければ「お焚き上げ」
└神社や寺院でお焚き上げをしてもらう
└持ち込みが大変な場合のお焚き上げ代行サービス

■自分に整理しきれていない写真がある場合
・徐々に生前整理をする
・エンディングノートで記載しておく

■まとめ

大量の写真を処分しないでおくと困ること

遺品で大量の写真が出てきても、そのままにしておくという選択肢はないのでしょうか。
ここでは、写真をそのままにしておくとどんなことで困るのかを解説します。

保管場所を取る

写真一枚を取ってみると小さな紙ですが、数が多くなるとかなりかさばって場所を取ります。
ましてやアルバムのような形で残っていると、段ボール数箱分になることもあります。
よほど自宅のスペースにゆとりがない限りは、今後使わないであろう段ボールがいくつもあることは煩わしく感じるでしょう。

紙焼き写真は劣化する

プリントした写真は色あせたり、写真同士が張り付いたりして劣化します。
せっかく残しておいても、もともとどんな写真だったか分からないほど劣化してしまうなら、持っておいても仕方ありません。

自分の子孫に負担を残す

自分の代では親の遺品だからと言って出てきた写真を保管しても、問題を先送りするにすぎません。
自分が亡くなった場合は、親の写真の処分まで自分の子供に任せることになってしまいます。

写真やアルバムの整理の方法

ではそのように遺品で大量の写真やアルバムが出て来たらどうしたらよいのでしょうか。
ここでは写真という「記憶」を捨てずに「物」だけを整理する方法と、やはりゴミとして処分してしまう方法をご紹介します。

写真を捨てられなければデータ化する

まず写真を捨てることに心理的な抵抗があってどうしてもできない場合です。
その時には写真を「jpeg」などのデータにして残しましょう。

データであれば、よほど大量の写真であっても小さなUSBメモリー1本に保存できますし、必要に応じて見返すことも可能です。データにして保存する方法には以下のようなものがあります。

スマホアプリでデータ化する

まず自分で写真をデータ化する場合、スマホに付属しているカメラでスキャンするという方法があります。
これにはいろいろな無料アプリが出ているのでそれを利用すれば比較的簡単にできます。

1つそのアプリをご紹介するならば「フォトスキャン by Google フォト(iPhoneAndroid)」がおすすめです。
これはGoogleが開発、配布している写真スキャンアプリです。

完全無料ですが意外に優秀で、以下のような機能があります。

・光の反射が自動に取り除かれる
・余白ができても自動的に最適な大きさに切りだす
・スキャンが斜めになっても、自動で補正する
・小さくスキャンしても最適な大きさに拡大する

 

専用スキャナでデータ化する

スマホアプリによる写真のデータ化は手軽で、かつ無料ですが、意外にうまくスキャンできなかったり、1枚1枚スキャンする必要があるので大量に写真がある場合は、非常に時間がかかってしまいます。
この問題をクリアするためには、スマホに接続して使う専用スキャナを利用してもよいでしょう。

これであれば、スマホに接続して、プリンターの紙のように写真をセットすれば次々にスキャンしてくれ、手間が大幅に削減されます。

この代表的な商品が「Omoidori」です。
ただしOmoidori はiPhone専用で、Androidには対応していません。
価格はAmazonで1万円強ですから、それだけの費用で膨大な時間と手間が節約できれば安い買い物だとも言えるでしょう。

 

業者に頼んでデータ化する

専用スキャンを購入したとしてもやはり多少の作業は残ります。
それも大変だと思う場合は、写真のデータ化を請け負っている業者に依頼する方法もあります。

自分でスキャンをすると、専用のスキャン機を使用しても、どうしても写真が歪んでしまうケースもありますが、業者であればきれいにスキャンしてくれます。
またアルバムに貼ってある状態の写真をアルバムごと渡してスキャンをしてもらうことも可能ですので、こちらで1枚1枚はがして渡す必要もありません。
さらにアルバムで写真の周囲にコメントや記録が書かれている場合も、それも一緒にスキャンしてくれます。

費用的には1枚あたり10~数10円です。
業者によっては大量に依頼すれば、1枚数円の費用まで下がることもあります。

メリット・デメリットは以下のようなものがあります。

業者にスキャンを依頼した場合のメリットは上でも少し触れましたが、

メリット
・手間がかからない
・自分でスキャンするよりクオリティが高い
・写真整理をする必要がない
・大量に依頼すれば単価が下がる
・アルバムからはがさなくていい

デメリット
・業者によって仕上がりに差が出る
・費用がかかる
・安いコースは納期に半年以上時間がかかる
・いらない写真を捨てるなどの分別はできない

メリットとデメリットの両方をよく考えて依頼しましょう。

写真を処分する方法や注意点

次に写真をデータで保存せず、やはりゴミとして処分する場合の話です。
その際は以下のような方法になりますが、心理的な抵抗感は別にして、現実的な注意点もあります。

ゴミとして扱っても大丈夫なら「燃えるゴミ」

まず写真をゴミと一緒に捨てても心理的な抵抗がなければ、自治体のゴミ収集に「燃えるゴミ」として出せばOKです。
ただしアルバムの場合は、金属ビスやプラスチックパーツは普通ゴミではないので、外して資源ゴミとして出す必要があります。

個人情報の漏洩に注意

写真は実は重要な情報の載っている個人情報のかたまりです。
ゴミ置き場においてあるところを他人に見られればプライベートが丸わかりになりますし、持ち去られて悪用される懸念もあります。
ですから写真を燃えるゴミとして出す場合でも、可能な限りシュレッダーで細分化したり、ハサミで切り刻みましょう。

写真が大量にある場合、処分を確認したい場合は「ゴミ処理施設」へ

処分するアルバムや写真が大量にあるため燃えるゴミとして出し切れない、あるいは燃えるゴミで出した場合確実に処分されているかどうか不安が残る、という場合は市役所などの運営するゴミ処理場に臨時ゴミとして持参し、焼却処分してもらいましょう。

これは引っ越しなどで発生した大量のゴミを処分してもらうための行政サービスですが、「臨時で写真を焼却したい」と依頼すれば多くの場合はOKです。
ただしほとんどの施設は予約制ですから、事前に連絡をしたうえで持ち込みましょう。
また費用も多少ながら発生します。だいたいアルバム3冊の重さで100円程度です。

ただし多くの施設では以下のような利用条件がありますので、それも事前に確認しましょう。

・利用者はそのゴミ焼却場の管轄エリアの住民であること
・ゴミは本人所有のものであること
・利用時に自動車運転免許証などで身分証明ができること

完全に処分したい場合は「溶解処分」

企業の場合、写真に限らず厳秘書類が大量に出ます。その厳秘書類は、書類の入ったダンボールのまま薬品を使ってドロドロに溶かしてしまう溶解処分は行われることがほとんどです。
もしも遺品の写真を誰にも見られず、なおかつ完全に処分してしまいたいと思う場合は、この溶解処分を依頼しましょう。
そうすれば第3者の目には全く触れないまま処分でき、なおかつ溶解処理証明書も発行してくれます。

近くにそのような業者がなくても、宅配便で送れば処分してくれる業者もたくさんあるので、インターネットで検索してみましょう。
ただし溶解処分は料金的には最も高額になります。

捨てるのが忍びなければ「お焚き上げ」

冒頭で書いたように日本人のメンタリティには、根強く写真には霊魂がこもっているような意識があります。
そういう意識があると、写真をゴミと一緒に捨てることには抵抗があるでしょう。
そんな場合は、「お焚き上げ」をしてもらうと良いでしょう。

神社や寺院でお焚き上げをしてもらう

「お焚き上げ」は神社や寺院で受け付けてもらえます。
お焚き上げとは、写真に限らず、人形や形見など簡単には捨てられないものを、お祓いや読経などとともに焼いて、霊魂も供養してくれる方法です。

基本的には有償で、写真やアルバムであれば、ダンボール1箱5000円程度です。

持ち込みが大変な場合のお焚き上げ代行サービス

お焚き上げをしてもらうには、予約した日時に神社や寺院に写真を持ち込まなければなりません。段ボール数箱なら可能でしょうが、大量になった場合はそれさえ大変でしょう。また時間も手間もかかります。

その場合は遺品整理代行業者がお焚き上げ代行も行っている場合があるので、それを利用しましょう。
これであれば、自宅まで写真を回収しに来てくれ、その上で神社や寺院に持ち込んでお焚き上げを代行してくれます。
さらに確実にお焚き上げしたことを証明する「お焚き上げ証明書」も発行してくれます。

自分に整理しきれていない写真がある場合

以上は自分が遺品整理する場合の話でしたが、自分が写真を大量に所有している場合、それを整理できないまま亡くなってしまうと子孫に迷惑をかけることになります。
子供に負担をかけないためにも、自分の写真もコンパクトにまとめていきましょう。

徐々に生前整理をする

大量の写真を一気に整理するのは大変ですが、少しづつなら週末などの行うことができるでしょう。
処分する、あるいは上で挙げた写真スキャンアプリなどで、できるところから処理していきましょう。

エンディングノートで記載しておく

遺族にとっては写真を整理していいものかどうか迷うことも多いはずです。
エンディングノートなどに、写真は全てゴミとして処分してよい、などと明記してきましょう。
また、事前に段ボールなどで写真を整理しておき、「私の死後は捨ててください」と貼り紙をしておくという方法もあります。

まとめ

遺品整理は大変ですが、意外に問題になるのが写真の取り扱いです。
故人との思い出が詰まった写真を捨てるのが忍びなかったり、ゴミに出すにも抵抗がある方も多いでしょう。
写真はデータ化したり、お焚き上げしてもらって、心理的にも抵抗なく整理することができます。
遺品整理で写真の取り扱いに困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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