終活に関する情報を総まとめしているホームページです。お葬式や、相続、遺言、保険、エンディングノートなど終活にまつわる情報を網羅している終活情報を専門に発信していきます。

終活

終活のやり方を0から解説!終活ノートには何を書く?

投稿日:

終活のやり方のイメージ1

病気になったときや自分と同じ世代の人が亡くなったとときなど、死を自分の身近で感じたときに終活を考えるのではないでしょうか。

しかし、実際に終活をしようか考えたときに

「終活はしたほうがいいの?」

「終活はいつから始めればいいの?」

「終活って具体的には何をするの?」

など、終活に対してこのような疑問などがあるのではないでしょうか。

楽天がおこなった終活に関する調査によると、終活という言葉を聞いたことがある人は、96.6%と多くの人が知っているようですが、終活についてよくわからないという人も30%近くいて、実際に終活を実施している人は10%未満という調査結果があります。

そこで今回は、終活とは何か、終活は何をするのか、終活をはじめるタイミング、終活をするメリットや終活で準備するものなど、終活について詳しく解説していきます。

目次

■終活とは何か
・終活は何をする
・終活をはじめるタイミング
・終活をするメリット
└残った家族を安心させることができる
└自分の想いを伝えることができる
└歩んできた自分の人生を振り返ることができる

■終活で準備するもの
・終活ノート
・遺影の写真

■終活の進め方
・終活でする身辺整理
・終活で考える介護
・終活で考える葬儀
・終活で考える相続
・終活で考えるお墓と納骨

■まとめ

終活とは何か

終活とは、「人生の終わりのための活動」の略で、人が人生最後のときを迎えるにあたり、介護が必要になったときにどうするのか、葬儀の計画を立てたり、お墓の準備をしたり、遺産相続など亡くなる前後のことを準備することです。

これまで自分が歩んできた人生を振り返り、残る家族に伝えたい想いや自分が生きてきた証を次の世代に残していくために、終活を行なうことは大切です。

終活は何をする

終活は何をするのかというと、「あなたの人生について」、「あなたの身の廻りにある品々や財産について」、「あなたが亡くなった後について」と、大きくわけて3つのことについて考えることです。

細かく説明すると、介護、身辺整理、葬儀、相続、亡くなった後の事(お墓・納骨・供養)という項目についてあなたの遺志や考え、想いを伝えていくことになります。

具体的にどのように終活をするのかについては後ほど、詳しく解説していきますのでこのまま読み進めてください。

終活をはじめるタイミング

終活をはじめるタイミングですが、「60歳になったから始める」とか、「50歳はまだ早いからしなくてもまだ大丈夫」などということはなく、いつから始めても問題はありません。

とはいえ、現役世代で毎日の仕事が忙しくしていると、自分の死を考えることは少なく、定年という一区切りがくるまでは考えていないというのが現状ではないでしょうか。

楽天がおこなった終活に関する調査によると、終活を始めたいと考えている年齢は65歳から69歳が21.6%で、ついで60歳から64歳が20.5%、70歳から74歳が18.1%となっていて、60歳から69歳までの60代が42.1%と最も多くなっています。

50歳から59歳までの50代は12.4%、40歳から49歳までの40代は4.9%、30歳から39歳までの30代は1.7%で、29歳以下は0.5%という結果になっています。

調査結果のように60歳代に始めようと考える人が多いのは、やはり定年退職がそのきっかけだと考えられますが、定年退職以外にも親を若くして亡くした、生死に関わる大きな病気をしたことがある人は、早くから終活を始めようと考える傾向があります。

終活でするべきことはたくさんあるので、年齢にこだわらずに思い立ったときに始めるようにしてください。

終活をするメリット

終活をするメリットは、大きくわけて3つあります。

残った家族を安心させることができる

自分が亡くなった後、残された家族には葬儀や相続、お墓や納骨などしなければいけないことがたくさんあります。

自分の葬儀をどのようにしてほしいのか、財産をどのように相続してほしいのか、お墓や納骨などをどのようにしてほしいのかなど、お金やモノの整理をすることで残された家族が困らないように生前から家族を安心させることができます。

自分の想いを伝えることができる

これまで一緒に過ごしてきた家族には、恥ずかしくて言えなかった感謝の言葉や言えなかった想いなどを文字にすることで、残された家族に伝えることができます。

終活をすることで、思い残すことなく旅立つことができるのも大きなメリットになります。

歩んできた自分の人生を振り返ることができる

終活をすることで、自分がこれまで歩んできたことを振り返ることができるのですが、そのときに自分がやり残したことに気づくこともあり、残された時間を大切にするとともに悔いが残らない人生を送れることができます。

終活で準備するもの

終活で準備するものは、終活ノート(エンディングノートともいう)と遺影の写真などがあります。

終活ノート

終活ノートは書店で販売されていて、遺言書などの法的な効力はないのですが、自由に書いても問題はありません。

終活ノートに書くべきことは、以下の5点です。

1.個人情報
氏名・生年月日・住所・本籍地・血液型・趣味・好きな食べ物や好きな花・電気やガス、水道や携帯などの契約情報など

2.医療・介護情報
かかりつけの病院や医師・持病・アレルギー・常用している薬・延命治療・受けたい介護サービス・認知症になったときの介護方法

3.亡くなった後
葬儀の形式や場所、規模・使用する遺影写真・お墓や納骨方法

4.遺産相続
開設している銀行などの金融機関情報・銀行印や実印の保管場所・生命保険や株の証券・家やマンションの登記簿など

5.遺言書
遺言書の有無について

先ほど、終活ノートは何でも自由に書いても問題はありませんとお伝えしましたが、あくまでもあなたの希望を書くようにしてください。

ただ、こうじゃなきゃダメという断定的な書き方をしてしまうと、残された家族に負担がかかってしまい、予期せぬトラブルの元にもなりかねません。
断定的ではなく「希望は〇〇〇だけど、最終的な判断はお任せします。」と、少し余裕を持たせた書き方をするのが良いでしょう。

遺影の写真

通夜やお葬式で使う写真は事前に用意しておくことをおすすめします。

遺影の写真は通夜や葬式以外にも、法事や法要などでも使いますので、できることなら本人も含め家族が納得する写真を使うのがベストです。

写真なら何でもいいと思わずに、近くのカメラ屋さんや写真館などで、プロの方に撮影してもらったお気に入りの写真を用意するようにしてください。

終活の進め方

終活でするべきことは、身辺整理、介護、葬儀、相続、お墓や納骨などするべきことはたくさんあり、長い期間が必要になります。

今すぐに終活をする必要はありませんが、できることなら早めに終活を始めて、ゆっくりと自分のペースで進めていくことをおすすめします。

ここからは終活でするべきことを進めていく順番に沿ってみていきます。

終活でする身辺整理

まず、最初にしてほしいのが身辺整理です。

身辺整理は大型の不用品やタンス、書籍や衣類、他には農機具など今後必要がないもの、使うものが無いものを売ってしまうか、寄付するなど処分しておくことをおすすめします。

身辺整理はモノを片付けたり、動かしたりするなど体力が必要になるので、体力があるうちに早く進めた方がいいので、終活をはじめる際は1番最初にするようにしてください。

また、身辺整理をすることで、貴金属など家族に残したいモノや処分したほうがいいモノの選別をすることができます。

身辺整理を行わずに亡くなってしまうと、残された家族に大きな負担を強いることになるので、必ず身辺整理はするようにしてください。

モノ以外にも、使っていない金融機関の口座、放置したままにしている土地などの不動産、遺産関係の身辺整理も忘れずにするようにしてください。

終活で考える介護

脳梗塞や心筋梗塞などの病気は突然、やってきて、その病気が原因で介護が必要になってしまうことがあります。

介護に終わりはないと言われていて、介護はいつまで続くのは誰にもわかりません。

そのようなときに必要になってくるのが「お金」と「介護保険という国の制度」です。

お金はしっかりと貯めていくしかないのですが、介護保険という国の制度は加入しているだけではサービスを受けることができません。

調査員が訪問してきて介護認定の調査を受け、その結果により介護度が決まり、利用できるサービス内容も決まってきます。

ですので、自分が介護されることになったときにどのような介護サービスがあるのか、どのような介護施設があるのか、どのようにすれば介護サービスが受けられるのかなど、介護について調べておくことも大切です。

また、ガンなどの病気になったときの延命治療のことや亡くなった後の臓器提供の意思表示などについても考えておくべきです。

終活で考える葬儀

自分の身に何かあったとき、残された家族が困らないように事前にお葬式の準備をしておきましょう。

お葬式の方法は、近年多様化してきていて、通夜と告別式を行う従来のお葬式以外にも、火葬のみを行う火葬式、遺族や近親者ののみで行う家族葬、音楽葬や自宅葬、一日葬などさまざまな葬式の方法があります。

事前に希望するお葬式を決めておくことで、いくらくらいのお金が必要なのかということもみえてきます。

終活で考える相続

終活でする相続は、誰にどのような遺産を残していくのか、配偶者や子どもに適切な配分で相続できるようにしなければなりません。

まずは、どのような財産があるのかを終活ノートに自分がどのような種類の財産があるのかを書きだしてみましょう。

現預金や株式、債券や生命保険、年金や退職金などの金融資産は、資産名と金額だけを書くのではなく、金融機関名や支店名、口座番号や連絡先まで書くようにしてください。

自動車やゴルフ会員権、美術品や工芸品、装飾品や骨とう品などの資産も忘れずに書いてください。

また、土地や建物などの不動産は、土地の地目や面積、建物の種類や構造、持ち分や担保などを登記簿で確認しながら終活ノートに書いていき、併せて不動産業者に査定を依頼して時価の確認も行なうようにしてください。

このようにしてどのような財産があるのかがわかったら、次にその財産をどのように配分するのかを決めてください。

お金が絡む遺産相続は一番トラブルの原因になるので、おすすめするのは遺言書を作成することです。

遺言書は法的効力もあるのですが、作成が大変と感じる人も少なくありません。

そのようなとき、法的拘束力はありませんが終活ノートに希望する配分を書き記しておくことでトラブルを避けることができます。

終活で考えるお墓と納骨

終活であらかじめ自分が入るお墓や納骨を決めておくことはとても大切です。

事前にお墓を決めておくことは、残された家族への金銭負担を減らせるとともに、自分らしいお墓を用意することができます。

一般的なお墓は和型墓石ですが、近年では洋型墓石、デザイン墓石など従来の墓石にこだわらない自由な墓石を選ぶことができるので、自分らしさを表現することができます。

新しくお墓を建てるには、墓石費用、永代使用料(土地の使用料)、管理費のお金が必要になり、お墓を建てる期間はおおむね3ヶ月くらいはかかります。

とはいえ、お墓を用意するには高額なお金が必要になるので、お墓を建てないと考える方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

個別のお墓がなくても、合同墓や合祀墓、納骨堂であれば、継承する人がいなくても管理者が永続的に管理や供養をしてくれます。

他には遺骨を粉々に砕いて遺骨を海にまく海洋散骨、樹木を墓石の代わりに墓標にみたてた樹木葬、手元供養といって遺骨をペンダントなどの容器に入れたり、遺骨を加工した手元供養品にして自宅で保管するという方法もあります。

まとめ

ここまで、終活とは何か、終活は何をするのか、終活をはじめるタイミング、終活をするメリットや終活で準備するものなど、終活について詳しく解説してきました。

人には必ず死が訪れます。

ひと昔前までは、死のことを考えることや語ることは避けられる傾向にありましたが、近年では終活という言葉も生まれて死を意識しやすくなっています。

終活をすることは、自分の人生を振り返ることができ、残された家族への想いも伝えることができます。

残された人生を前向きに生きていけるように、元気なときから終活をはじめるようにしてみてください。

-終活
-, ,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

終活はいつから始める?のイメージ1

終活はいつから始める?ベストタイミングはいつ?

「終活」というものが最近は一般的になってきました。 会社を引退したり、病気などになったりしたこと、あるいは自分の「老い」を自覚したことをきっかけに行うことが多いようですが、終活はどのタイミングで始めれ …

終活サービスのイメージ1

終活サービスはどんなものがある?内容や企業・相談先

人生の終わりに向けて葬儀やお墓、遺言書の作成等をすることを終活といいます。 いつか来る人生の終わりに備えてこういった終活を始めたいけれど、いざ行動に移すとなると何から始めていいか分からないという方も少 …

身辺整理のイメージ1

終活で身辺整理をしよう!スムーズな片付けのコツ

終活はここ数年で非常に流行りだした活動であり、テレビや雑誌などでも多く取り上げられます。 終活はその名の通り、終わりの活動、終わり=死去に向かった活動を言います。 この終活を行うことによって身辺整理が …

エンディングノートの内容とは?必要性や準備の仕方まで解説!

皆さんは、エンディングノートをご存知ですか?近年、テレビや映画で取り上げられる機会が増え、注目度が高まっています。そこで今回は、エンディングノートについて徹底解説していきます。エンディングノートを作る …

終活ツアーのイメージ1

終活ツアーとは何か?自分らしいエンディングのために参加してみよう!

終活という言葉が定着して十年近くになります。 自分のお葬式をどうするか、お墓はどのようなところに埋葬されたいか、ということだけではなく、そもそも亡くなった時に家族に迷惑をかけないように、事前に身辺整理 …