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お仏壇にご飯をお供えするときの作法を徹底解説!

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ご飯のイメージ1

自宅に仏壇があってその管理を自分が引き継いだ場合、あるいは新たに仏壇を購入した場合、どのように毎日お参りをしたらよいのかわからないかもしれません。

特にその中で疑問になるのは、毎日供えるご飯の扱いでしょう。
ご飯はいつのタイミングで供え、いつのタイミングで下ろしたらよいのでしょうか。
おかずは供えてもよいのでしょうか。あるいは下げたものを家族で食べてもよいのでしょうか。

今回の記事では、仏壇に供えたご飯を扱う作法について解説します。

お仏壇にご飯を供えるのはどうして?

まず最初に、仏壇にご飯を供える理由について解説しましょう。

供えるご飯の呼び名は?

仏壇に供えるご飯は仏教では「飲食」と書き「おんじき」と読みます。
別名では「仏飯(ぶっぱん)」「御仏飯(おぶっぱん)」「お鉢(おはち)」とも言います。
特に浄土真宗大谷派では「お仏供(おぶく)」と言います。

ご飯を供える意味は?

仏壇にはなぜご飯を供えるのでしょうか。
すぐに頭に思い浮かぶのは、故人や先祖が食事をするため、ということですが、実はそれだけではありません。
仏壇にご飯を供える意味はほかにもあります。

仏壇にご飯を供える意味は、故人、先祖、そして仏に感謝の気持ちを表すためです。
感謝の気持ちを表すにはまず毎日仏壇に手を合わせることから始まりますが、それ以外に世の中にある大切なものを捧げる、ということによっても可能です。
世の中に大切なものはたくさんありますが、その代表的なものとしてご飯を選んでいるわけです。

そしてご飯を供えることによって、ご飯自体を毎日与えられていることに関しても感謝の気持ちを表しているのです。

絶対にあり得ないことですが、もしもお金が世の中で1番大切なものだと考えるのであれば、お金を仏壇に供えることも理論上は可能だということです。

お仏飯の供え方

ご飯はどのように仏壇に供えればよいのでしょうか。
具体的なマナーと作法を解説します。

器、箸、向き、ご飯の量はどうしたらいい?

ご飯を供える場合の作法は以下の通りです。

ご飯の盛り方と量は?

ご飯はご飯茶碗ではなく、専用の仏飯器に盛りましょう。盛り方は普段、自分たちが食べる時と同じイメージで行えば大丈夫です。

ただし同じ仏教の中でも、浄土真宗のお西と呼ばれる本願寺派と、お東と呼ばれる大谷派は盛り方が異なります。

本願寺派の場合は、蓮のつぼみを想定した盛り方として、物販器にご飯をこんもりと小高く盛ります。さらにご飯の形を蓮のつぼみにするため、仏飯器にご飯を盛った後、しゃもじの背で形を整えます。

大谷派の場合は同じ蓮でも実の方を想定した盛り方になります。具体的には「円筒形(えんとうけい)」です。
これはしゃもじでは形を作ることが難しいので「盛糟(もっそう)」という仏器を仏飯器に載せて、ご飯を盛ります。ですから盛糟は物販器とサイズが一致している必要があります。

ご飯を盛る器は?

ご飯を供える器を仏教では仏飯器と言い、浄土真宗大谷派では仏器と言います。
そして仏飯器は仏器膳の上に置きます。これに関しても浄土真宗では仏器台の上に置くなど異なります。

故人は既にこの世の存在ではありませんから、在世の間に使用していたものは基本的には使いません。
したがって仏飯器を必ず使いましょう。

供える仏飯器の数にも作法があります。浄土真宗以外の仏教の場合、正式には2個です。
しかし現実には1個を供えている場合はほとんどなので、必ずしも1個だからマナー違反だということはありません。
これに対して浄土真宗の場合は、仏飯器は3個置くのが作法です。

また仏飯器は、宗派によってどのような素材、色、門にするかが異なります。
そのマナーはさらに地域やお寺によっても異なります。
ですから仏飯器を購入する場合は、菩提寺に確認してからにしましょう。

さらにご飯以外を供える場合は以下のような容器を用います。

・味噌汁や吸い物:汁椀
・野菜の煮物:平皿
・和え物もしくはお浸し、酢の物:壺椀
・酢の物もしくはお漬物:高坏(たかつき)

箸はご飯に立てるの?

故人に供えるご飯というとご飯の真ん中に箸を立てるイメージがありますが、仏壇に供える場合に箸は立てません。
ご飯に箸を立てる作法は、枕飯と言って、亡くなった故人を火葬する前に、安置している枕元に供える場合にのみ行います。

枕飯の具体的な作法は、故人が生前に使用していたお茶碗にご飯を山盛りにして持って、そこに箸を突き立て、枕元に供えるということです。

枕飯ではなく仏壇にご飯を供える際には、箸はご飯の前に置きます。
箸の向きには諸説ありますが、僧侶はご飯を食べる際には、食べる前には箸の先が右側に来るようにし、食べ終わったら左向きに置いていますから、それをならって橋の先を右側に置くのが適切でしょう。

また故人が食べる時に困らないように、割箸の場合は必ず割って並べましょう。

ご飯をお供えする向きと場所は?

ご飯は故人へのお供えであると同時に、仏壇の場合は仏壇の本尊である仏へのお供えになります。
したがってご飯は本尊である阿弥陀如来などの仏像の前に供えましょう。
大型の仏壇の場合は、ご本尊の両脇にある「お脇掛(おわきがけ)」の前にも供えることが作法です。

ご飯の脇には水も供えます。
ご飯と水の左右の位置は宗派によっても異なりますが、一般的には向かって左側が水、右側がご飯です。

おかずとお供えしてもいい?

ご飯を供える場合、故人への供養だと考えると、故人が好きだったおかずを供えたり、故人になっても家族といつも一緒にいてくれるという思いから家族が食べているおかずを食事の時に一緒に供えたりすることがあるかもしれません。
これは作法の上で問題ないのでしょうか。

仏壇が自宅にある最大の理由は、いつでも故人を供養できるようにするためです。
ですから故人が喜ぶことであればどのようなものを供えても基本的には問題ありません。
したがって故人が好んでいたおかずなどを供えることはむしろ積極的にしたほうが良いでしょう。

ただし、厳密に言うと、故人に供える料理は精進料理である必要があります。
したがって肉、魚などの殺生を思わせるもの、卵など生命が宿っているもの、さらに香りの強いネギなどは使えません。
細かい話ですが、魚の出汁もNGです。

しかし現代においてこの作法を厳格に守ることはほぼ困難ですから、ネギなどの野菜や魚の出汁を使った料理はそのまま供えてもよいでしょう。
また肉や魚の場合は、仏壇の中には入れず、仏壇の前に小机などを出してその上に供えることができればベストです。

野菜料理を出す場合は、品目は五種と言われますが、これに関してもこだわらなくてよいでしょう。

炊き込みご飯をお供えしてもいい?

ご飯を供える場合、その日の食事が色のついた炊き込みご飯などの場合、わざわざ仏壇のために白いご飯も炊かなければならないのでしょうか。

この点に関しては白飯を基本としながらも、炊き込みご飯を供えても問題ありません。
また仏壇の開眼供養などをする場合は、めでたいことなので赤飯にすることが一般的です。

さらにご飯である必要もありません。特に最近はパン食が増えていますから、その場合はパンを供えても問題ありません。
故人がパンとコーヒーを毎朝とっていた場合は、パンとコーヒーを供えればむしろ喜んでくれるでしょう。

またおやつなどを食べる時には、まず仏壇に1回供えてお参りをし、そのあと下げて家族で食べるというのも、故人にとっては大きな供養になります。

お供えするタイミングと下げるタイミング

仏壇にご飯を供えるタイミングはどうしたらよいのでしょうか。

ご飯を供えるタイミング

ご飯を供えるタイミングは一般的にはです。

朝、ご飯を炊いたときに、家族に出す前にまず最初のご飯を仏飯にしましょう。
この炊き立てということが実は大切です。
なぜなら、仏や先祖、故人にとって何よりのごちそうはご飯の湯気だからです。

しかし朝、ご飯が供えられない場合はどうしたらよいのでしょうか。
厳密な仏教の戒律によれば、午後は食事をしてはいけないことになっています。
したがって朝1番でご飯を出せない場合は、午前中に供えましょう。

ただし現実には生きている僧侶も午後に夕食を食べていますから、この点に関してはこだわらなくてもよいでしょう。

ご飯を下げるタイミング

仏、先祖、故人にとって1番のごちうそうはご飯の湯気です。ですから湯気が出なくなったらご飯を下げましょう。
しかし朝の忙しい時間に、ご飯が冷めて湯気が出なくなるまで待っていることなかなか難しいでしょうから、そういう場合は、出勤前にご飯を供え、帰宅した夕方にご飯を下げても問題ありません。

ただし夏場など暑い時期や、生鮮食品を供えた場合、傷むことが早いので、ご飯やおかずを供えたら、すぐにお参りをして、続いて下げてしまっても大丈夫です。

お供えする期間は?

供養の気持ちがある間は、ずっとご飯を供えることは問題ないばかりかむしろ推奨されることです。
しかしずっとご飯を供え続けることが難しいようであれば、法要上必須となるのは、納骨するまでの間です。
一般的には四十九日法要で納骨しますから、それが済むまでは毎日ご飯を供えましょう。

下げたご飯は食べるの?

それでは、ご先祖様にお供えしたご飯はその後どうすればいいでしょうか。

下げた後に食べるのがベスト

供えたご飯は、下げた後に家族で同じものを食べることを通じて供養するのが理想です。
しかし下げるタイミングによっては、ご飯が冷めて固くなってしまうでしょうから、その時には捨てても問題ありません。

捨て方は、単にゴミ箱に、ということでも大丈夫ですが、できれば地面の上に捨てて土に返したり、庭にいる鳥や虫に食べてもらうことが望ましいです。

下げたあとに食べるためにラップをかけてもいい?

ただし下げたあとに家族で食べるために、ご飯やおかずにラップをかけることは避けましょう。
なぜならラップをかけてしまうと、仏や故人が食べられないので、せっかくの仏飯が供養にならなくなってしまうからです。

まとめ

普段何気なく仏壇に供えていたご飯にも、供える作法があることがお分かりいただけたでしょうか。

しかし、仏壇に故人を祀って供養する時に1番大切なことは、故人の菩提を弔い、故人と対話をしようとする気持ち自体です。
ですから、あまり作法にはこだわりすぎず、自分の供養したい気持ちに沿ってご飯やそのほかのものを、可能な範囲で供えればそれで十分でしょう。

     

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