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葬儀

お葬式の受付を頼まれたら…仕事内容と基本のマナー

投稿日:2018年10月15日 更新日:

葬儀の受付の画像1
「葬儀の受付を頼まれたけど、何をすればいいの?」

「受付をするときに気をつけることはあるの?」

など、葬儀の受付を頼まれて慌ててしまう人は少なくありません。

葬儀に参列することはあっても、葬儀の受付をするということは少ないので、受付をするときの挨拶や服装のマナーや参列者への対応などわからないことが多いのではないでしょうか。

この記事では、葬儀の受付を頼まれたときのマナーや注意点、服装や受付がすること、葬儀の受付を頼む人がいないときの対処法など、葬儀の受付についてわかりやすく解説していきます。

目次

■葬儀で受付がすること
・受付の流れ
└受付の準備をする
└受付をする
└受付の終了
・受付は誰がする

■葬儀の受付で気をつけたいマナーと注意点
・受付のマナー
└挨拶
└言葉遣い
└気配り
・服装のマナー
・受付をするときの注意点

■葬儀の受付を頼める人がいないとき

■葬儀で受付をしてくれた人へのお礼

■まとめ

葬儀で受付がすること

葬儀の受付がすることは弔問者や参列者のお迎えをすることで、お香典を預かったり、芳名帳に記帳をしてもらったり、返礼品を渡したりなど、することはたくさんあります。

葬儀の受付は、遺族の代理人として弔問者や参列者をお迎えすることになるので、きちんとした服装で身なりを整え対応する必要があります。

受付の流れ

葬儀の受付のおおまかな流れは以下のようになります。

1.受付の準備をする
2.受付をする
3.受付の終了

の3点で、弔問者や参列者ごとに対応して繰り返し行います。

ここからは、ひとつずつ詳しく解説していきます。

受付の準備をする

受付をするときは、葬儀がはじまる1時間から1時間30分前には会場に行くようにしてください。

会場に着いたら、まずは喪主、喪家に挨拶をし、祭壇に一礼して、先に焼香も済ませておきます。

受付をしていると葬儀には参列できず、焼香をあげることができないので、喪主、喪家に断りを入れてから焼香を済ませるようにしてください。

次に葬儀会場のレイアウトや人の動線を確認するようにしてください。

事前に会場のレイアウトを確認しておくことで、弔問者や参列者の案内や質問にも答えやすくなります。

最後に、受付場所に行き、黒の筆ペンやサインペン、ボールペン、芳名帳や香典受けなどがあるかを確認し、返礼品などがある場合は受け渡し方法なども確認するようにしてください。

受付は1人で行うことはできず、複数の人ですることになるので、このときに誰がどの部分を担当するのか、役割分担をするようにしてください。

受付をする

弔問者や参列者が受付に来られたら、挨拶して迎い入れます。

この際に弔問者や参列者からお悔みの言葉に対してお礼を述べます。

香典を出された場合は、両手で受け取り一礼をします。

次に、芳名帳に記帳していただき、会葬礼状や香典返しなどの返礼品を渡して、最後に弔問者や参列者を会場に案内します。

弔問者や参列者の誘導が終わってから香典を会計している人に渡します。

受付の終了

受付が終わりましたら、受付場所を整理して香典の記入漏れなどがないかをチェックします。

記入漏れなど問題がなければ、喪家の香典を管理する人に香典を渡して、受付の役目が終わります。

葬儀の受付で気をつけたいマナーと注意点については、このあと詳しく解説していますので、そちらを参考にしてください。

受付は誰がする

葬儀の受付は、葬儀場の人がすると思っている方がいるかもしれませんが、基本的に葬儀場の人が受付をすることはありません。

葬儀の受付は、直系ではない親族がするのが一般的です。

つまり、故人との関係性が近い親族は葬儀に参列しなければいけないので、故人との関係性が遠い親戚の人、もしくは喪主の友人や知人が受付をすることになります。

受付をする人数は最低でも3人が必要になり、それぞれ芳名帳に記帳してもらう人、返礼品を渡す人、香典などの会計をする人の役割を分担していきます。

参列者や弔問者が多いときは、芳名帳が1つでは足りないので2つ用意します。

そうなると、芳名帳に記載してもらう人や返礼品を渡す人をひとりずつ増やす必要があるので、受付をする人数は5人必要になります。

葬儀の受付で気をつけたいマナーと注意点

葬儀で受付をする人は、葬儀を主催する遺族側の立場になるので、葬儀に参列してくれる人や弔問に訪れる人を遺族に代わって失礼のないように迎える必要があります。

そのためにも受付をする人は、きちんとした身なりや言葉遣いなどで失礼のないようにしなければいけません。

ここからは、葬儀の受付で気をつけたいマナーや注意点について解説していきます。

受付のマナー

受付のマナーには、挨拶や言葉遣いなど参列者や弔問者に失礼がないように守るべきマナーがあります。

挨拶

参列者や弔問者が来られたときには、「本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます」と遺族に代わって挨拶をします。

また、挨拶などでは、重ね言葉や忌み言葉は使わないようにしてください。

例えば、「次々」、「度々」、「重ね重ね」、「続く」、「いよいよ」などがあります。

また、「迷う」や「浮かばれない」という言葉も使わないほうがいいです。

言葉遣い

受付は遺族に代わって対応するので、言葉遣いも丁寧に感謝の気持ちを込めて行ってください。

芳名帳に記帳していただくときは、「恐れ入りますが、こちらにお名前をご記入ください」とお願いし、香典などを出されたら、「お預かりいたします」と伝えて両手で受け取り一礼してください。

また、参列者や弔問者から葬儀会場や開始時間、トイレの場所などを質問されることがあるので、「葬儀会場の入り口はあちらです」、「葬儀の開始時間は〇〇時からになります」、「おトイレはあちらになります」など、手で指すなど丁寧かつわかりやすく答えるようにしてください。

気配り

香典を受け取ったときには、香典を管理するために芳名帳の番号を香典の裏側にメモしておくと、遺族の方があとで確認するときに役立ちます。

弔電や供花などが届いたときは、速やかに葬儀社や葬儀を取り仕切っている人に報告をするようにしてください。

また、クロークがある場合はコートを預かったり、高齢者の方を案内するときは手を引いてあげたり、扉を抑えてあげたりするなど配慮してあげましょう。

服装のマナー

受付をするときの服装のマナーは、基本的には参列者や弔問者と同じ服装であれば問題はありません。

男性は黒いスーツ、女性も黒いスーツもしくは黒いワンピースなどを着用し、靴やベルト、バックも黒色のものにして、エナメルや光沢がある靴や派手なアクセサリーやストッキングなどは身につけないようにしてください。

受付は動きまわることが多いので、女性はハイヒールなどを避けて、パンプスのようなかかとが低い靴を履くことおすすめします。

また、学生の人が受付をするときは、基本的には学生服を着用するようにし、もし学生服がない場合は紺や黒、グレーなどのズボンやスカート、ブレザーと白いシャツを着用するようにしてください。

男性、女性ともに慎みある髪型を心がけるようにし、女性は化粧も派手にならないようにし、肌の露出もできるだけ少なくしてください。

受付をするときの注意点

受付をする人は葬儀に参列することができないので、葬儀会場に着いたらすぐに喪主、喪家に挨拶をして、「先に焼香をあげさせていただきます」とことわりを入れて先に焼香を済ませるようにしてください。

葬儀中には、弔電や供花などの届け物が受付に届きます。

届け物が届いたときは送り主の名前などを確認して、すみやかに葬儀場の方に渡すようにしてください。

また、受付場所は葬儀場の入り口近くに設けられることが多いので、寒くなる冬にはカイロなどを用意して防寒対策も忘れないようにしてください。

寒くなる冬には、弔問者や参列者がコートを着ているので、クロークなどで預かるようにし、引き換えの番号札を忘れずに渡すようにしてください。

葬儀の受付を頼める人がいないとき

最近の葬儀では、家族葬など少人数で葬儀行うことが少なくなく、参列者や弔問者も高齢者が多いということで受付を頼める人がいないことがあります。

葬儀の受付はこの人がしなければならないということはないので、喪主の友人や知人、町内会や近所の人にお願いしても問題はありません。

しかし、どうしても受付を頼める人がいない場合は、葬儀社に一度相談することをおすすめします。

葬儀社によっては事情を考慮して受付を代行してくれることもあります。

ただ、葬儀の受付は香典などのお金を扱うという役割もあるので、受付を頼むときは慎重に頼む人を決めるようにしてください。

葬儀で受付をしてくれた人へのお礼

葬儀の受付をしていただいた方には、お礼の言葉と心付けや品物を渡して感謝の気持ちを伝えましょう。

最近では、お礼に心づけなどの金品を渡すことが多くなっています。

心づけは白無地の封筒に、「志」もしくは「お礼」と表書きをして、家名も忘れずに書くようにしてください。

心づけに入れる金額ですが、1日分として3,000〜5,000円くらいが相場になります。

ただ、地域によっては相場が異なることもあったり、現金でのお礼をしてはいけないとしている地域もあったりしますので、よくわからない人は、地域の事情に詳しい方や葬儀社の人に相談するようにしてください。

また、親戚の人が受付をしてくれたとき、「現金でのお礼は必要ない」という考えを持たれている人もいます。

そのようなときは、菓子折りやタオルなどの実用品を贈るか、品物に迷うようならカタログギフトを使うのもおすすめです。

品物を贈るとき、菓子折りなどの場合は表書きを「お礼」とし、その他の品物は「志」と表書きをするといいです。

まとめ

ここまで、葬儀の受付を頼まれたときのマナーや注意点、服装や受付がすること、葬儀の受付を頼む人がいないときの対処法など、葬儀の受付について解説してきました。

葬儀の受付でもっとも大切なことは、遺族の気持ちを察して感謝と心のこもった対応に努めることです。

はじめて受付をするときは、わからないことや不安なこともあるかもしれませんが、この記事で解説したことを参考にしていただければ、受付の役割を十分に果たせますので受付を依頼されたときは安心して受けるようにしてください。

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